元想細片/150226
●スミサシ(花)
やや黄色がかった白い花を咲かせる百合の一種。一般的な百合は花の中にあるおしべに黄色い花粉をつけるのだが、このスミサシの花には真っ黒な花粉ができている。
街角に植えられているだけでなく草原などに自生していることも多く、スミサシの花を摘んだ子供がその黒い花粉を指につけ、そのまま壁や顔などに落書きをして遊ぶことでなじみのあるという。
この黒い花粉はなかなか落ちにくいのだが熱に弱く、冷たい水ではなくお湯を使うことで比較的簡単に洗い流す事ができる。このスミサシの花粉を使った眉墨などの化粧品もあるのだが、お湯で洗わないかぎりは化粧が落ちないということで重宝されているという。
※この「 #元想細片 」は、架空の品物を扱った百科事典風の読み物です。
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次回の更新は「せ」で始まる鳥です。