元想細片/141208

●示し鳥(動物)

 大陸の幾つかの場所や一部の島などで見られる、赤褐色の羽をした鳥。他の鳥と比較して、頭とくちばしがやや大きい。
 この鳥は空を飛んでいる時に、突然羽ばたくことを止めて頭から垂直に落下することがある。もちろん地面に激突する前にふたたび羽ばたき始めるのだが、この急降下を行う際に甲高い鳴き声を上げることから、まるで地面の一点を指し示しているようだと言われ、この名前が付いた。
 実際には空中の虫か何かを狩るための動作なのだろうという説もあるのだが、真偽は定かではなく、また、この示し鳥が多く生息する地区を調べてみると、宝物が埋められたという伝説や地下に何かがあるという噂話などが数多く存在しているという。
 とはいえ、鳥がそのような伝説を知っているとも考えられないため、示し鳥が突然の急降下を行う理由は謎のままである。

※この「 #元想細片 」は、架空の品物を扱った百科事典風の読み物です。
 詳しい説明はこちらのページをご覧ください。

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