元想細片/150617
●麦の月(月)
秋頃に麦の種まきをする際、冬を越えてそだつ麦が無事に育つよう、一種の厄除けのようなならわしとして、秋の綺麗な満月の晩に麦の種もみを丸い皿に移し、そのまま一晩中満月の光に種もみを照らすというものがある。
これを行うのにうってつけな、秋の澄んだ夜空で真っ白に浮かび上がった満月の事を麦の月と呼ぶ。
また、これと同時に酒や花などを月に供える風習が伝わっている地域もあり、その時に備えられる真っ白な丸いパンや、あるいは小さな丸い焼き菓子の事も『麦の月』と呼ぶようになった。
※この「 #元想細片 」は、架空の品物を扱った百科事典風の読み物です。
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