元想細片/150621
●モミの王(鳥)
やや大柄なワシの一種。その名の通り、モミの木が生える森林地帯でないとその姿を見る事はできない。大柄な体から漂う風格もさるものだが、濃緑色にも近い黒色の羽根を羽ばたかせる姿はまさにモミの森の主にふさわしいと言われている。
その姿はなかなか出会えるものではなく、モミの木の上で羽を休めるモミの王の姿を見たものは森で遭難することがなくなる、あるいは立身出世できるといった言い伝えも各地に伝わっているようだ。
また、特徴的な暗緑色をしたモミの王の尾羽は高貴な人々の装身具や、あるいは儀式用の道具への装飾として求められるのだが、その数が少ないため非常な高値で取引されるという。
※この「 #元想細片 」は、架空の品物を扱った百科事典風の読み物です。
詳しい説明はこちらのページをご覧ください。
次回の更新は「や」で始まる風です。