元想細片/141202
●木組みの神殿(場所)
とある街の中心地区から数分歩いた場所にある、雑多な建物が並んだ古びた横丁。その中ほどに立てられているのがこの木組みの神殿である。
ほとんど加工もされていないような丸太を組み合わせてつくられたその建物の外見は、粗末な小屋としか呼びようがありませんが、入口の柱となっている丸太には神殿を示す聖印が彫りこまれており、ここが確かに神聖な場所であることを示している。
実はこの建物は、この地方を開拓し、ここに町を作った人々がこの土地で始めて建立した神殿であり、今ではこの街の歴史と人々の出自を示すものとして保存されているのである。
実は過去に数回、この建物は火事で消失しているのだがそのたびに当時のままの姿で建て直している。とはいえ、この神殿の奥に鎮座する素朴な造形をした木彫りの女神像は開拓当時のものがそのまま残されているという。
※この「 #元想細片 」は、架空の品物を扱った百科事典風の読み物です。
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