こんな症状でも重めの大腸がんの場合も。内視鏡検査のすすめ
大腸がんになるとどのような症状がでるのか知っておくと、重症になる前に治療が始められるかもしれません。
ただ、大腸がんの早期では、明確な症状が出ることはないようです。
癌が大きくなるにつれて、症状が出るのですが、その症状としては、どのようなものがあるか知っていますか?
よく聞くのは、
・出血(血便)がある→ 直腸がんの可能性
・便に赤黒い血や粘液がついている→結腸がんの可能性
・便秘と下痢を繰り返す
ですが、上記のような症状がなくても大腸がんの可能性があります。
例えば
・便通異常(便が細くなる、出にくい、便が残っている感じがする)
・腹痛
などです。この状態で内視鏡検査をしてみたら大腸がんで、各種検査の結果、ステージ4の場合があります。
便通異常のみの症状では便潜血検査をしても、問題ないとされてしまうリスクがあります。(便潜血検査とは便をスティックで採取して提出するだけの簡単な検査です。その便を調べて、血液成分が含まれていれば陽性となります)
できれば症状の有無に関わらず、40才を過ぎたら、一度、内視鏡検査をしてみるのがいいのではと思います。
ちなみに率は低いですが、健康に気をつけている(生活習慣が一般的な)30代でも大腸がんになる人も一定数います。個人的な見解ですが、35才ぐらいで1回、内視鏡検査を受けたら安心な気がします。30代から大腸がんにかかる人が増え始めるからです。
少なくとも大腸がんの症状よりも早期に、陽性として検出されるとされている便潜血検査は受けておきましょう。
この時の注意点は以下です。
便潜血検査が陰性でも、大腸にポリープやがんが全く無いとは言い切ることができません。
例えば進行大腸がんでも、その30%は便潜血検査が陰性となります。
ポリープに関しては陽性率が低く(10~50%と報告にばらつきがあります)、便潜血が陰性でも、大腸内視鏡検査で大腸ポリープや大腸がんが発見されることも少なくありません。
これは、大腸がんで陽性が出るのは、便ががんに擦れて出血を起こすほど進行したがんであり、しかも硬い便が通る場所にできているケースが大半のためです。そのため、進行したがんでも陰性の結果が出ることがあります。
参考のため、罹患する割合の多い胃がんのデータも以下に示します。
こちらも40才になったら内視鏡検査を一度してみると良さそうです。