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帯広空港でJALボーイング737を満喫 日帰りチャーターフライトに参加しました <巡航編その1>

前のお話はこちら…  click please !💕

Take Off

 私の席は窓際席ではなく、
 外を見る事はできませんでしたが、
 力強いエンジン音と加速感で
 この飛行機が離陸したということが
 わかりました。
 「当機は16Lを離陸し、
 東京デパーチャーにコンタクトしました。
 ヘディング110、Climb170、
 高度17000フィートへの
 上昇を指示されました。」
 離陸後、一番最初のアナウンスです。
 飛行機に乗られる方はご存じかと思いますが
 普通このようなアナウンスは入りません。
 J3R(※初回投稿参照)ファンにとって、
 専門用語攻撃には慣れたもの。
 私も🔰なのですが、キャプテン達には
 鍛えられており、このアナウンスには思わず
 これからの行程への期待も相まって
 気持ちも昂ぶってしまいました。
 さぁ、いきますよー!巡航編!
 みなさん、ついてきてくださいね!

航路

上の動画はフライトレーダでトレースした
行きの航路です。
通常の定期運航では飛ばないような、
経路、高度で飛んでいます。
この航路を思い浮かべて頂きながら、
コックピットからの生中継を一緒に
楽しんで行きましょう!

当日の標準計器出発方式 ※AIS JAPANより引用
航空路(空の道)イメージ ※SimBriefから

Direct to AGRIS

臨場感をお伝えするために、
ここからは実況中継中心にお伝えします。
ひとまずAGRIS(日光直上近辺)辺りまで。
AGRISというのは航空路に存在する
ウェイポイントの名前です。
色々な名前が付いたウェイポイントが
航空路には存在します。
(J3Rキャプテンもご紹介されてますので
ご覧くださいね)
航空路は空の道路のようなもので
網の目のようになっています。
では、中継に入る前に
少し説明しておきますね。

■ヘディング
 機首の方向を示し、
 方向については角度で表します。
 北:360
 東:090
 南:180
 西:270
■フライトレベル(FL)
 巡航高度(フィート)を示し、
 実際の数値の1/100で表します。


―高度3000フィートを通過、
 フラップUPまでの加速にうつります。
―フラップポジションを1にUP、
 管制よりヘディング030の指示を受けました。
―安全速度までの加速を確認し、
 フラップをUP、ヘディング030へ左旋回。
―レフトヘディング010の指示が来ました。
 左旋回。
―手順を終了し、
 After Takeoff Check Listを終了。
 高度は5000フィートを通過。

フラップは、翼の前や後ろにある動く
補助翼です。揚力を得るために使われます。
離陸時、着陸時にウィーーンという音が
聞こえたら、フラップが頑張っています。
窓の外を見てみましょうね。

窓の外には浦安・東京ディズニーランド、
幕張市街・ZOZOマリンスタジアムが
見えてきたようです。
当日の天気は雲が多くイマイチ・・

―ウェイポイントのROVER付近には弱いエコー
(レーダーで観測された雨雲)
 が観測されています。
―高度10000フィートを通過しました。
 ランディングライトをオフ、
 現在297ノットへの加速のため、
 ピッチを少し下げています。
―ATCより、AGRISへの直行を
 指示されましたので、
 ヘディング006、ほぼ真北に向かって
 上昇しております。
―Climb310、31000フィートへの上昇を
 許可されました。
―高度FL150を通過、気圧はスタンダードに
 変更し、上昇を続けています。
―少し軽く揺れが続いております。
 そのため減速し上昇率を上げるために、
 スピードをコマンド260ノットにし、
 少しピッチを上げて、
 揺れているこの高度帯を
 早く抜ける操作を行っております。
―本日オリジナルのフライトプランは
 21000フィートでファイル
 されておりましたが、
 このあたり揺れが予想されておりましたので、
 出発前のブリーフィングにおいて
 高度31000フィートに変更いたしました。

先述の通り、この日は天気が悪く
当初計画していた高度は見直されたようです。
どのようなことをパイロットの方々が工夫を
して対応されているのかということが
少し垣間見えてきました。

―東京デパーチャーから「いってらっしゃい」
 との言葉と共に、
 東京コントロールに移管されました。
 東京コントロールにイニシャルコンタクトし、
 ダイレクト山形、
 山形空港直上へのダイレクトを
 指示されました。
 Direct 山形 Climb310、
 当機は右旋回山形へ直行し、
 現在24000フィートを通過。
―揺れが少し収まりましたので、
 また295ノットへの加速をしていきます。
 ベルトサインですが、31000フィートまでは
 持っていく予定ですので
 もう少しお待ちください。
 なお本日はチャーターフライトのため、
 定刻到着には問題ないと見込んでおります。
 巡航スピードのプランなどを
 コックピットクルーで
 話し合っているところです。
―燃費を良くするためにスピードを
 遅くすることもあれば、
 定時性を守るために通常より
 早いスピードで巡航することもあります。
 日々状況に応じた速度選定を行っております。
 現在は、環境に配慮し運航効率を意識した
 運航オペレーションを行っております。
 JALグループの運航方針として、
 安全、快適性、運航効率に加え、
 環境にも配慮した飛行を
 するようにオペレーションマニュアルにも
 新しく加えられています。

私の仕事でもそうですが、環境に配慮した改善を
続けていくことが求められています。
パイロットの皆さんも細かく気を配りながら
努力されているんですね。
守ろう私たちの地球🌎

―外は生憎の曇り空ですが、
 31000フィートに達すると雲のジャストトップを
 抜けられるのではないかと予測し、
 上昇を続けております。
―高度はまもなく28000フィートを通過。
 高度のオーバーシュートを防ぐため、
 1000フィート手前で相互にモニター
 確認を行います。
―FL310は引き続き雲の中でしたので、
 FL330のリクエストをし
 上昇を許可されました。
 みなさまに少しでも青空をお見せしたく、
 33000フィートへ向けて上昇を続けております。

残念ながら31000フィートでは青空は
見えなかったようです。
一瞬エンジンの出力が弱くなり、
高度を上げていくとまた出力が高くなって
いく音が聞こえ
操縦室で細かな出力操作をされているのが
感じられました。
さぁ、見えるのか青空!

そろそろ、マニアックすぎて
お腹もいっぱいになってきました
かもしれませんね。
今回はここまでにしたいと思います。
よろしければ、また次回もご覧ください。
ご覧いただき、ありがとうございました!

<巡航編その2>につづく click please !💕


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