帯広空港でJALボーイング737を満喫 日帰りチャーターフライトに参加しました <航大帯広分校見学編>
前のお話はこちら… click please !💕
運航乗務員さん達のトークショーも
とても楽しかったですね。
まるで、美味しい料理が沢山出て来る
フルコース!
帯広最後のメニューは、
各エアラインへ多くのパイロットを輩出している
あの有名な、航大の見学です。
皆での寮生活、苦楽も共にして
一人前のパイロットになる事を
目指して学んでいく、
結束力も高まりますし、
あちこちのエアラインで働く
同期がいるというのも心強いですよね。
ここだけしかできない
貴重な経験もありそうです。
どんなお話が聞けるのでしょうか。
見学はハンガーの外側から
見るだけとのことで、内部には入らず、
外から訓練機を見ながらお話を聞きます。
学校紹介
まず初めに、航大事務職員さんからの
学校紹介です。
・日本で唯一の公的なパイロット養成機関
・高度な訓練が受けられる
・学費がとても安い
2年間で約500万円
参考:私大航空学科4年制
2000~3000万
■カリキュラム
宮崎:学科のみ 5か月
帯広:フライト訓練 6か月
ソロフライト実施
宮崎:フライト訓練 6か月
※帯広は空域が空いているが、
宮崎は少し混んでいるので、
少しシビアな訓練になるとのこと。
仙台:双発機での訓練 7か月
リクルート活動
定員は108名
4つのグループに分けて訓練しており、
帯広には2つのグループがいる。
全寮制で、食事は土日以外は学校で食べている。
学生たちは
車を持ってきている学生もいるので
週末は温泉に行ったり、
観光に行ったりして楽しんでいるらしい。
訓練機紹介
今度は、整備担当の職員さんからの
訓練機紹介です。
■機体の性能
・総重量1,633kgまでなら離陸可能
・機体の重量は軽自動車ぐらい
・最大時速378キロメートル
・最大高度17500ft(5334m)
※ただ与圧はできないため、
その高度で人間が持つか
どうかは不明😅
・車と同じピストン構造のエンジンを1つ搭載
水平対向6気筒エンジン
過給機なし
310馬力
排気量:9013cc
・プロペラはアルミニウム製3枚
・航続距離:カタログ値 1489km
(帯広から福岡ぐらい)
過去のパイロット作成?資料には、
880kmという記載あり。
・燃料:348ℓ搭載可能
アブガスというガソリンが
使用されている。
(ジェット機は、灯油に近い
ケロシンを使用している)
■機体の特徴
・4人乗り
(オリジナルは5人乗り)
・材質は複合材で、ほぼプラスチック
・脚は収納できない。
だが、ゆくゆくはギアを収納する機体にも
乗らなければならないため、
練習用にギアのレバーだけ
オプションでついており、
手順の練習が出来るようになっている。
・操縦桿
左席は左側、右席は右側にしかない。
・安全装置
*パラシュート
一人で操縦するときなど
どうにもならなくなってしまった時、
飛行機ごと降りて来れるように
パラシュートがついている。
また、操縦者のシートベルトが
エアバックになっており、
着地した時の衝撃を
軽減できるようになっている。
*姿勢が保てなくなってしまった時
ボタン一つで水平飛行に戻す
ことができる。
*高度が高い場所に行き、
パイロットが
意識を失う事態に陥ってしまったとき
飛行機が勝手に高度を下げてくれる。
*無茶な姿勢にしてしまったとき、
勝手にオートパイロットが働いて
制限をかける機能がある。
至れり尽くせりの機能が付いていますね。
今は技術も発達して
🐤の訓練生たちも安全に訓練ができそうで
安心ですね。
でも、こんな素晴らしい機能が付いては
いなかったと思われる
昔の訓練生はどうだったのでしょうか?
ちょっと気になります。
気合と根性で自分の最大能力(以上)
を引き出さないと
ヤバい状況に陥ることはあったのではと
推察されますが、どうなんでしょうね・・・。
卒業生からのお話
現在の航大の話を聞いた後には
航大出身の機長さん
(21年前の卒業生)からの
お話を伺います。
帯広まではPMをやって頂き
帰りは操縦して連れて帰って頂ける
とのこと。
今は立派な機長さんですが、
昔はどんな経験をされたのでしょう。
昔は4カ月に1度入学が行われており、
宮崎8カ月、帯広4カ月、宮崎8カ月
仙台8カ月、合計2年4カ月の
在学期間だったとのこと。
■最初のフライト
帯広には12月にやってきた。
帯広での1日目のフライトは
物凄く寒かったけれど雪は降っておらず、
有視界飛行(雲の中には入らない)にて
次の日の訓練のために
教官に地上の目印となる
各ポイントの説明を受けながら行った。
だが、場所は北海道。。。
その次の日に積雪が1mを超える
大雪に。。。
さてそこでフライト訓練。
覚えた目印も雪に埋もれてしまい、
5分飛んだら
どこを飛んでいるのか全く分からなくなり
教官からは「戻りなさい」と言われたが
戻れません😥‥と言うしかなく
結局教官に戻してもらった。
■ソロフライト
帯広ではソロフライトを初めて経験する。
そのため、🐤のパイロットが
どこで何をするかわからない。
エアラインに入社してからは、
帯広にはコワイ奴らが沢山いるぞという
話も出ることがあるが、
後輩なので暖かく見守る気持ち。
■シビアな環境
冬場は雪雲が日高山脈に抑えられて
山岳波という、ものすごい乱気流が吹く。
このシビアな天候の中操縦することで
パイロットの腕が磨かれていく。
雪と風というシビアな条件で
パイロットとしていい経験ができた。
■プライベート
帯広の食事はとても美味しく
とても感動した。
休みの日は外で食べなければいけないのだが
周りにはなにもなく、空港しかない。
週末はレンタカーを借りて
買い出しや食べ放題に行ったり、
温泉に行ったりした。
また、先生と冬山登山をしたり
帯広の街のイベント
(クロスカントリー、ソーセージ作り)
などをしたのもいい思い出。
■同期
20人いて18人が卒業することができた。
今も各エアラインで活躍している。
今日は卒業ぶりに航大にやってきたとのことで、
寮に行ったら、懐かしい匂いに
胃が痛くなったそうです(笑)。
なぜなら、昔教官に凄く怒られた
記憶が強いからだそうで。。。
こうやって、技術の基礎を
鍛えられてきたんですね。
■質問コーナー
・初めてのお客さんを乗せたフライトは
どうでしたか?
―最初は訓練で乗ったが、緊張しすぎて
いっぱいいっぱいで、
キャプテンにお任せという感じだった。
副操縦士としてライセンスを取ってからは
お客様が後ろにいらっしゃるという事を
感じながら操縦できるようになってきた。
機長昇格訓練中には、安全の大切さと
いうことを一番学んだと思う。
だが、一番最初に学んだのは、
ここ帯広で雪の中ソロフライトをし、
ゴーアラウンドしながらの着陸を
したこと。本当に怖い思いをしたし、
命を守るという事を強く認識した思い出。
・航大に入ってよかったと思う事
―同期が各エアラインにいること。
自社の状況だけでなく、各社の状況も
聞けるというのがメリット。
今年の11月からは朝ドラで航大を舞台にした
ドラマが始まるそうです。
「舞い上がれ!」
まっさん(さだまさし)がナレーション
をやってくれるんですね。
※余談ですが、まっさんのレーベルは
フリーフライトって言うんですよ。
これは必見です!
消防署見学
続いて、消防署見学です。
アメリカのストライカー、
オーストリアのパンター
を使用しており、この消防車には
ルーフノズル、バンパーノズル、アンダーノズル
が付いていて多角度から放水できる
ようになっているとのことでした。
緊急時に備えて、空港の安全をいつも
守ってくれているんですね。
航空大学校、空港消防署
どうでしたか?
これからパイロットを目指す🐤たちが
一生懸命訓練しているこの帯広。
応援したくなりますね!
いつか🐤たちも、立派なキャプテンになって
私達を空の旅に連れて行ってくれるのでは
ないでしょうか。
今回もお付き合いありがとうございました。
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もうそろそろ帰宅の時間ですので、
次回が最終回になると思います。
もしよろしければ、
最後までお付き合いくださいね。
ありがとうございました。
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