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EAに最適な通貨ペアとは

FXで自動売買(EA)を紹介しているwingです。今回はEAにおいて、最適な通貨ペアについて考えていきたいと思います。

FXでは、たくさんの通貨ペアが存在しており、特徴も様々です。裁量トレードをしている人達はその特徴を捉えて判断しているのだと思います。

では、EAを利用する人はどうしたらよいのでしょうか。というのが今日のお題です。

たいていの場合、EAを提供する側が最適な通貨ペアと時間足を指定しています。これは、バックテストを行なって最適化して決めているはずです。

それであれば考える必要が無い。というのはちょっと考えものです。そもそもEAのロジックが不明であるとき、通貨ペアを考えることは重要となります。

また、EAの中には全通貨ペアに対応します。と宣伝しているシステムも存在します。

このようなEAを購入した。という前提で、どの通貨ペアを選択するかを考えてみましょう。

通貨ペアを考えるときの要素として
①値動きの特徴
②値幅(ボラティリティ)
③スワップ
④スプレッド

この4点は、少なくとも検討する必要があります。

①値動きの特徴
これはEAの運用するうえで最も重要です。EAはレンジ相場のほうが成績が安定する傾向があります。

一方で、トレンド相場が続くような通貨ペアの場合に順行するなら利益が出ます。しかし、EAは特徴として逆方向のポジションを持ってしまうことがあるため、EAに損切りする仕組みが備わってない場合は大きな損失につながります。

したがって、通貨ペア自体を選定するとき、慎重に決めることが重要です。これは全通貨ペアに対応します。というEAであっても同様です。

よく経営を語るときに「戦略の失敗は戦術で挽回できない」と言われます。通貨ペアの選定はEAにとってはまさに戦略にあたります。なのでめちゃくちゃ重要です。

②値幅(ボラティリティ)
続いて、①通貨ペアに付随しますが、値幅が重要となります。逆に言えば、ある程度の値幅で収まる通貨ペアであれば、ペア自体にそれほど意義は無い。とも言えます。これは通常モードの話ですが…

みるべきポイントは、レンジ相場になるか、トレンド相場になるかです。一定の値幅でレンジを形成しやすい通貨ペアであれば、EAは得意としやすいはずです。トラリピなどの仕組みもレンジ相場を形成するペアで力を発揮します。

具体的には、オーストラリアドルとニュージーランドドル(AUD/NZD)のペアやユーロとポンド(EUR/GBP)のペアなどです。

③スワップ
スワップは通貨ペアにおける金利差の手数料です。日をまたぐと必要になりますが、支払う場合と受け取れる場合があります。これは、EAの運用において意外と見過ごされるものですが、複数ポジションを持ったまま日数が経過すると重たくなってきます。

EAの仕組みが短期決着の仕様である場合はそれほど問題になりませんが、損失をできるだけ出さない仕様のものの場合は、数日から長いときは数週間に渡りポジションを保有することになります。

そのとき、毎日、毎日スワップ手数料を支払うとなると証拠金の目減りにつながり辛くなります。
最もよいのは、スワップフリーのFXブローカーを使うことです。海外の大手FXブローカーであるXMではKIWAMI(極)口座と呼ばれるものがあります。こちらはスワップフリーであるため、ポジションを何日保有していても手数料を考えなくてよいのが魅力的です。

しかし、EAの無料配布などでは、IB(紹介報酬)を得る目的で、ブローカーが指定されていたり、開設口座を指定されたりします。

XMのKIWAMI口座で開設していいよ。なんて気前良い配布者はほとんどいません。
そのため、EAを自分で購入して設定する場合には③のスワップを考慮する必要があります。

④スプレッド(ブローカー手数料)
スプレッドは新規でエントリーする場合に必要な手数料のことです。FXブローカーは手数料無料と書かれているところがほとんどです。

しかし、このスプレッドこそがブローカーにとっての取引手数料です。これは同じブローカーであっても通貨ペア毎に異なります。流動性が低い、つまり取引する参加者が少ない通貨ペアの場合はスプレッドは高額になる傾向があります。

「初心者はマイナー通貨には手を出すな」と言われる理由がコレです。それ以外にもマイナー通貨は、難しさが沢山ありますが、それはまた今度。

スプレッドが広い通貨ペアでは、エントリーした途端に、ある程度の含み損が発生します。そのため、50ポイント(5pips)以上のスプレッドが開くときにEAは稼働しない方がよいです。

これはスプレッドフィルターという仕様を組み込んでおけば対応可能だと思います。

以上、4点を踏まえると結論はこうなります。

まとめ
EAに最適な通貨ペアはユーロドル、オーストラリアドルニュージーランドドル、ユーロポンドの3つが現在(2024.10.25)の相場では良さそうです。

ドル円は今後も急落や高騰の可能性があり、EAには難しい通貨ペアになっています。本日の衆議院議員選挙の結果次第では大きく値動きしそうな予感がします。

少しでも参考になれば幸いです。


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