『産業社会とその未来』
セオドア・ジョン・カジンスキー
「セオドア・ジョン・カジンスキー」という名前を聞いたことがあるだろうか?
通称:テッド・カザンスキー UNA(ユナ)ボマーの本名である。
※ユナボム(UNABOM, University and Airline Bomber)が由来になっている。
現在も、8回分の終身刑をくらい、服役中である。現在、78歳。
1978年から1995年にかけて、大学教授や航空会社、警察、自分が教えた生徒などに爆弾を送りつけた死者や大怪我人を出した事件がアメリカで起こった。
テッドは幼少期から天才・秀才と呼ばれ続け、16歳でハーバード大学に
入学し、ユナボマーになる前は、カリフォルニア大学バークレイ校で、数学の助教授をしていた。
ハーバード大学時代は、CIAの洗脳技術研究計画MKウルトラの実験台になってしまい、後に、これが大きな影響を与えたのではないかと言われているが、詳細は分かるすべもない。
Netflixの「マンハント」というシリーズドラマで、彼がフィーチャーされているので、是非ご覧あれ。
大学助教授を辞めた後は、モンタナ州のリンカーン郡というとても、静かないわゆる、ど田舎に、小さな小屋をつくり、そこで自給自足の生活を行っていた。
人は安易な生き方を選ぶ。車やテレビ、電気を手放すことに、抵抗感が薄い人などほとんどいない。私が思うに、穏当で計画的な手段によって産業主義的な体制を解体することなどできはしない。それを取り除くための唯一の方法は、機能停止させたうえで破壊することだと思う...大きな問題は、人は革命が起こるとは考えてもいないということだ。正確には、それが可能だと信じていないから不可能なのだ。エコアナキズムの運動が大きな成果を上げていることは私も認めるが、まだ足りない...。真の革命は改革とは距離をとるべきだ...。できるだけ多くの人が自然に親しめるように意識高い努力がされていればいいとは思う。ざっくり言えば、すべきことは自分たちが正しいと世間の大半に納得させたり説得することではなく、まずは体制が機能停止になるところまで社会に緊張感をもたらすことを目指すべきだ。人が反逆者に変わるだけの社会不安をつくりだすんだ。それではどうやってその状態まで緊張感を高めるのか?
— テッド・カジンスキー
INDUSTRIAL SOCIETY AND ITS FUTUREと検索するユナボマーが書いた
英語の論文が出てくるので、英語が読める人は是非読まれてみては。
和訳もどこかのサイトにあるかも。
テッドが書いた、【産業社会とその未来】という論文をマスコミ各社に
送りつけ、この論文を掲載すれば、テロ行為をやめると語った。
FBIとマスコミが議論した結果、実際に論文を新聞一面に載せたのである。
ユナボマーは、FBIが今まで、一番お金を使っても10年以上捕まえることができなかった、超がつく知能犯だった。結局、この新聞の掲載論文を読んだ、ユナボマーの弟夫婦が弁護士を通じて、FBIに連絡することにより逮捕に至った。
まとめ
テッドは紛れもない秀才だが、イカレテイル。どれだけいい才能を持っていても、マイナスの方向にベクトルを向けると彼のような
マッドマックスプロフェッサーテロリストが誕生してしまう。
確かに彼が言う、インダストリアルソサイアティ(産業社会)は確かに問題が現代社会では増している。
未来において日進月歩で進んでいくテクノロジーの世界にまみれ我々は暮らしている。
彼は、破壊によって、このムーブメントを止めようと考えたが、
ワニの腕立て伏せばりに無理である。
誰も、未来テクノロジーの進歩なんて止めることはできない。
我々は、このテクノロジーを利用しながら生きていくしかないのだから。
In the light…
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