医療人・治療家は見た目・清潔さが命
治療家新人が中級者になる為のバイブルPart2
治療家が仕事を始める前、患者様の前に立つ際に『見られている』という意識を持つことが大切です。
俗に言う『爽やか系』ですが、清潔感を前面に出さなければいけないのは何故か?人の身体に触れる機会のある人が、不潔そうな感じが見えると駄目ですよね?昨今はコロナの影響で、余計に手指の消毒やソーシャルディスタンスなどが叫ばれています。
もし、自分が病院などに受診した際、フケだらけ&無精髭&爪が異様に伸びている清潔感が全くないお医者様に触診されたら・・・あなたは身体を診てほしいと思うでしょうか?
治療院も同じです。
・フケだらけ・髪がボサボサ・寝ぐせがある
・白衣がシワだらけ
・ズボンに動物の毛や汚れがある
・酒臭い、体臭が臭い
・煙草臭い・ヤニ臭い
あなたは見てもらいたいと思うでしょうか?
治療家は人の身体に触る前に、まず自分の身だしなみに気をつけるべきです。今一度、出社前の服装や施術中の、外から見た容姿を気にしてみてください。
弊社ではこのようなマニュアルがあります。
・患者さんに常に見られていることを意識し、清潔な白衣・制服を着用し、身だしなみに気を付ける
・動物の毛やほこりを付けない。シミのある白衣を着ない。
・ダボダボなものの着用は避け、腰パンはしないこと
・白衣の下にはTシャツを着用する。着替えも用意しておくこと
・クロックスやビーチサンダル等の出勤禁止
・私服はフレッシュな雰囲気をだす
・”御洒落”を常に心がけること
実際にあったことです。そして私自身も新人の頃、先輩に注意されたことです。そんなことないっしょ、なんて思っていても、意外と自分の常識が世間から見れば通用しないこともしばしば。順に説明してみましょう。
腰パンよりも普通にパンツを着こなそう
お恥ずかしい話、私が新人の頃は12年前でしたのでまだ腰パン文化が残っておりました。今の世代には必要ない話かもしれませんが、一応私の失敗談がありますので・・・
下の画像を参照に、実際にこんな爽やかなモデルの兄さんだったら何を着ても問題ありませんが・・・医療系の方は無難に右の服装にしましょう。
画像参照:MENS-STYLE
何故か?
私達が接する機会のある方がたは、自分達よりも年配の方が多いですね。昭和の服装になれという訳ではありませんが、無理に奇抜なファッションを寺院の近くで貫こうとはしないことです。プライベートならOKですが、自院・自社の半径500m以内には、患者さんの目が常にあると思ってください。
私は、ダンスをしていたので、ダンサーの様な格好で出勤してたりしてました。。。当時は自分に酔いしれてたのか、それが自己アピールにもなるので何とも思ってなかったんですね。ですが、70代の女性患者さんがたまたま外から見ていたらしく、後日師匠に伝えてたんですね。
『オタクの従業員の松倉さん、昨日変な格好して歩いていたわよ?あんな格好で出歩いてる人を、私に担当にしないでね!!』
こっちは当時の流行りを乗せたファッションで、キメテタつもりですが、患者さんからすれば「頭の可笑しい人」に見えていたかもしれません。そんなことが続き、先輩からも
『お前、25歳になったんだから、そろそろ落ち着いて大人のファッションにしなよ?見てるこっちがイタイぞ』
その一言で、ダンサー・B系・reggaeファッションをヤフオクで売りました。新しく買ったのはユニクロです。もはやユニクロで十分かもしれません。最近ではユニクロセンスも外れたものではありません。10年前は、インナー・部屋着のみという感覚でしたが、今では職場の制服にも採用され、普段着でも重宝しております。ユニクロバンザイ。
また、他の会社では出勤時の服装にも規則を作り、デニムに白シャツ+Yシャツのみという会社もあります。こうすれば確かに患者さんの目に移ってもイタクないですね。無難に爽やかを演じましょう。
体臭+口臭には消臭・ブレスケアを忘れずに
男が多い現場ですから、体臭は仕方がない部分もありますが、体臭には人一倍気を付けるべきです。俺は大丈夫と思っていても、自分の匂いには気が付かない場合が多々あります。
・出勤時・昼休みに消臭スプレーをかける
・昼休みにインナーと靴下を変える
これだけでも相当体臭を減らせます。更に付け加えると、柔軟剤にも気を使い、ほんのり香るくらいにすることも大切です。
間違っても、柔軟剤を着けすぎたり、生渇きの香りを残さないようにしましょう。梅雨の時期等の部屋干しにも気を付けて下さい。
よく自分が良ければ良いでしょ?的な人がおりますが、何度も言う様に、患者さんに見られてます。患者さん目線で立つことが重要です。
『先生、汗臭いわね。それとも生渇き?近づかないでくれる?吐き気がするわ』
面と向かって言われたことがありますか?私にはあります。
当時は一人暮らしということもあり、洗濯もコインランドリーでした。言い訳ですが、貧乏だったので仕事に使うインナーやパンツに、そこまでお金もかけれないので2日使いまわしたりもしてました。これが仇となったんですね。
自分は良くても、相手を不快にさせてはいけません。スメルハラスメントということもあり、同僚にも患者さんにも迷惑をかけてしまうんですね。
自分の体臭・口臭のせいで、患者さんが来なくなったとします。SNSで、あのお店臭い=行かないほうがいいわよ=衛生管理が徹底されてない店舗=通報というレッテルも貼られ口コミ評価が落ちますね。
また、口臭はもっと被害が直接的です。
どうしても問診時や触診時などは、面と向かわなければなりません。ここで煙草臭かったり、二日酔い臭い、ニンニク臭いなど・・・それだけで二度と患者さんは来なくなります。
誰だって、朝まで飲み会することはありますよね?その後の臭いは、皮膚から分泌されるため防ぎきれない部分もあります。私は下戸なので、スタッフが昨日飲んできたりすると、直ぐに気づいてしまいますが。患者さんの中には、ニオイに敏感な方が結構います。
ここで重要なのが気づいたことを言ってくれる患者さんこそ本物であることです。ほとんどの方は、心の中で『コイツめっちゃ臭いな!もう来ないわ!』と思うだけで、言葉で言ってくれません。言わないまま去る方がほとんどでしょう。ですが、言ってくれる方は『そんなことしたらお店として危険ですよ』と教えてくれているのです。
今一度、自分の体臭・口臭をチェックしてみましょう。
お洒落は足元から
という格言はご存知ですか?これに該当するか解りませんが、クロックスやビーサンでの出勤は弊社は禁止です。何故か?お洒落ではないから・・・だけではありません。
見た目もそうですが、バイク通勤や自転車通勤で危険だからです。雨の日の転倒にも拍車がかかるためんです。大げさかもしれませんが、実際に有った事例でもあります。
・スタッフTさん:バイク通勤中事故に遭い小趾切断+薬趾粉砕骨折
・患者Iさん:雨の日、歩行中マンホールで滑り尾骨骨折
いずれもクロックス・ビーサンを履いていたが為に起きました。警察の方や医師からも『スニーカーだったら平気だったのに』です。
便利で履きやすいのは分かりますが、滑り易い構造・外力からの衝撃に弱い点はぬぐえません。出勤時には普通のスニーカーやビジネスシューズにしましょう。
また、若い方でお洒落に無頓着な方は気を付けましょう。何故か?
患者さんから見れば仮にも白衣を着れば「先生」という分類になされます。あなたがお洒落に気を配れなければ、患者さんのお洒落に気づかないで終わってしまいます。観察力とも洞察力とも言いますが、患者さんの変化に気づける方は、人気も出ます。
『そのスカーフとっても素敵ですね』などの言葉が出るか出ないかで、『あらっ、この先生解ってるわね』となるわけですよ。
これに結び付けられることで、その患者さんの症状の変化にも応用できます。前は肩関節の動きがこれだったのに、今日はこんな動きができるんですね、など。強引な言い方でもありますが、実際にそうなんです。
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