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パリフォト2024 ひとり旅 vol.2
フランス シャルル・ド・ゴールド空港→ホテル
睡眠と機内食を繰り返し、念願のフランスに到着。
入国審査でちゃんと会話ができるか不安だったけれど、結局、特に会話はなかった。「え?これで大丈夫?」と拍子抜け。国によって違うのかもしれないけど、あれで良かったのかな。前回、初めて海外旅行をしたときは、入国審査で色々言われて(しかも英語じゃなくて…)、泣きそうになったのが何だったのか。10年用のパスポートを一度も使わず、最後の一年が最初の旅行だったから、不審に思われたのかな。
シャルル・ド・ゴール空港からホテルまではロワシーバスで移動することに。空港内の地図がよく分からなくて、日本で印刷してきた地図を見ながら進んだが、それでも簡易すぎてよく分からなかった。空港内の地図近くでロワシーバスを探していそうなアジア系の女性に声をかけた。(今回のマイルールとして、日本人と日本語で話さないと決めていた。)相手の女性もロワシーバスを探していたようで、二人で乗り場を探すことにした。乗り場を見つけ、チケットも無事に購入できて、二人で喜んだ。
相手の女性は英語が話せるけれど、私は得意ではない。それでも、「去年は日本に旅行に行ったんだ」と、私でも分かる簡単な会話を少しでも話せたことがとても嬉しかった。
バスが到着し、オペラ座までの1時間、バスから見える日本と違う風景にワクワクした。ついにフランスに来たんだと実感した瞬間。ほぅ、と息が出た。バスを降りて、お世話になった女性とお別れ。本当にありがとうございました。
ホテルを探すためにスマホを取り出すのが少し不安だったが、スリに遭わないか心配しながらも、堂々と歩いていた。(堂々と歩けばスリに合わないとネットで見たので、笑)キャリーケースを持っている時点で観光客だと気づかれているけれど。ホテルへの道のりはGoogleマップを頼りに歩いて、事前に日本でeSIMを入れておいたおかげで、海外でもスマホが使えて本当に便利だった!
ホテルに到着して荷物を預かってもらう。
さぁ、パリフォト会場グラン・パレへ行こう。
パリフォト2024
ホテルからパリフォト会場のグラン・パレまでは徒歩圏内。パリは秋で少し肌寒いけれど、街を歩いているだけで気分が上がる。パリフォトの旗が見えてきて、すれ違う人たちがパリフォトのバッグや印刷物を持って歩いているのを見ると、ワクワクしてきた。
グラン・パレに到着すると、すぐには入れないらしく、5人ほど並んでいる列に並ぶ。待っていると、どんどん来る人・人・人。あっという間に人気のアトラクションのような長い行列になった。時間指定はなかったけれど、早めに来て良かった。並んで1時間ほどして、ようやく会場に入ることができた。
グラン・パレ内に足を踏み入れた瞬間から、圧巻の絶景が広がっていた。圧倒的な数の作品と、建築の美しさにため息が何度も零れた。広い会場で、どのギャラリーがどこにあるのかマップを確認しながら進んだ。その後、インフォメーションでパリフォトのバッグを購入。
待ち時間に並んでいる間、バッグを持っている人が何人もいて、それがとても羨ましくて購入した。バッグは結構大きめで、写真集も入るサイズだ。
会場があまりに広すぎて、何本もある通路を一つずつ通りながら進んだ。
ギャラリー展示は、販売がメインなのか、ステートメントなどの説明は目に留まらなかった。その代わりなのか、二次元コードを設置しているところもあった。もしかしたら、ギャラリーの方と話せたら、もっと詳しい情報を教えてもらえたかもしれないけれど。展示の構成や顧客対応、作品販売時の取り扱いから、作品選びに至るまで、間近で見られる貴重な機会だった。
実は、ギャラリーを見ていくうちに帰りたくなった。
「負けじに作品を撮りに出掛けよう!」という前向きな気持ちではなく、「自分には分不相応だったのでは?」という後ろ向きな思いが湧いてきた。自分は展示できるくらいの努力をしているのか、と、ネガティブな自分が顔を出してしまった。いつかはパリフォトで、関係者がかけるようなネックストラップを下げて会場にいられるように頑張ろう。
やはり会場内では、カメラを持っている人が多かった。見ていて思ったのは、最新機種ではなく、何世代も前のカメラを大切に使っていること。SNSやYouTubeで新しいもののレビューを見るたびに、「買い換えるものなんだな」と思い始めていた自分に反省。
大切なもの、手に馴染むものは、これからも大切に使っていこう。
広い会場を歩き続けているうちに、お腹が空いてきた。会場内には小さなお菓子や飲み物が売っている場所がある。円安の影響を感じながら、初日のパリでお金を使うことに少し躊躇していた。売店前でモジモジしていると、店員のマダムが優しい声で声をかけてくれた。
「どんな食べ物が好きなの?」
あぁ、マダム…。円安で買うのを迷っているのです。結局、マダムの笑顔と空腹に負けて、小さなキャロットケーキを購入した。これがパリで初めて買った食べ物だ。会場を眺めながら、ゆっくりと大切に味わった。
ブックギャラリー
2階はブックギャラリーエリアで、写真集を購入することができる。色々な国から参加したブックショップが並び、海外の写真集がずらりと並んでいる。一度にこんなにたくさんの写真集を見ることができて、まるで夢のようだと思った反面、価格が書かれていないものもあった。
価格を聞いてしまったら、買わなければいけなくなるのではないかと心配する小心者の私。気に入った写真集には価格が書かれていなかったが、結局聞けずじまいだった。(後に、日本でも販売されている写真集だと知って嬉しかった。)写真集は日本でも安くはない。円安の影響で、私の財布が耐えられるか不安だった。
結果的に、一冊だけ購入することに決めた。
長方形の形をした、モノトーンを基調にしたステートメントがフランス語で書かれた本だ。作家も在廊されていて、サインを入れてもらった。私の名前とメッセージが書かれていて、メッセージが一体何が書いてあるのだろうと心が躍った。
1階と2階を行き来しながら、長い時間をかけてパリフォトを満喫した。
「そのカメラは好き?」
会場を出て帰り際、訪れた記念に写真を撮ってもらおうと思い、周りを見回すと、同じカメラを持っている人と目が合った。「同じカメラ=仲間、きっといい人」と、謎の方程式が頭に浮かんで思わず声をかけた。返ってきた答えは「OK」。スマホで撮影してもらい、少し話をしたところ、その人はドイツから来たということだった。そして、その人が言った。
「そのカメラは好き?」
ミラーレスだけどレンズは重いし、軽いGRだけ持っていこうかとも考えたけれど、フランスまで持ってきてしまったカメラだ。
答えはもちろん「YES」。
人との会話がカメラを通じて繋がること、そして写真というライフワークの素晴らしさを再度実感した瞬間だった。
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会場の外観で感動
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