生命保険に関する不満
FP2級の試験勉強中なのだが、生命保険の章を読んで感じたこと。
最初に生命保険の言葉を意識したのは、子どもの頃、なんとなく耳に入ってきた親の会話だった。
「親戚の◯◯さんが、生命保険の外交員になって、熱烈な勧誘がくる。入ってあげないとダメかもな」
「外交員って数人加入させるとOKなくらい、儲かるらしい」
「新人の外交員には、親戚を加入させるのがノルマらしい」
...という、特に裏付けもない、噂話。
まさか、近くにいた子どもの私がそれを聞いて、ずっと覚えているなんて想像もしなかっただろう(笑)
そんな第一印象の生命保険は、「未来の不安をあおり、安心を得るためにお金を払う」という理解で落ち着き、宗教と似ているなと思った。万が一のときのリターンもあるから、宝くじにも似ているかもしれないとも。
だが、FP教材の説明で、生命保険は、多くの人が助け合う=相互扶助 で成り立っているというものがあり、少し見方が変わった。
だけど、相互扶助の精神ならば、収入が多い人ほど保険料の金額が多くなるようにすべきじゃないのだろうか?とも思う。
1人当たりの保険料の月平均は約16,000円程度らしい。
世帯主が50代である1世帯当たり平均は約40,000円。
【徹底解説】生命保険料の相場は?年代・年収別データから目安が分かる
月4万の出費が問題なく出せる世帯収入帯は、果たしてどれくらいだろう?
生命保険料控除という所得控除がある。
一般生命保険料・介護医療保険料・個人年金保険料の3つの合計控除額の最大は、所得税で12万円、住民税で7万円になる。
この仕組は一見、家庭にやさしい仕組みに感じるが、このせいで、より、収入が多い人ほど保険加入率が多くなっているのではないか?と想像をしてしまう。
(所得が多い人にとって、19万円の控除は誤差ぐらいかもしれぬが)
生命保険が誕生したときに比べ、日本の貧富の差は大きくなっているのだろう。医療費も多くかかるようになっただろう。そんな時代の移り変わりに追いついていない感が拭えない。
民間の保険会社が、収入が多い人ほど保険料が多くなる仕組みに切り替えるのは難しいように思うが、せめて生命保険料控除は、所得金額によって控除額が変わるようにしたらよいのではないだろうか?
(現在は、年間払込保険料額によって控除額が決まる)
相互扶助の精神を尊重するのであれば、寄付金を保険、年金、介護業界にもできたりなど、寄附金控除を拡充させる方が良いのではないだろうか?
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