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なぜ源泉徴収をするのか?

フリーランスになって、やっとで意識したものの一つが源泉徴収。源泉徴収とは、「収入にかかる所得税を支払者が予め納付する仕組み」 なわけですが、職種や金額、労働形態などによって源泉徴収が必要だったり、不必要だったりします。

講演料・報酬などに該当する弁護士、税理士、デザイナーなどの職種の場合は源泉徴収が必要ですが、私の職種であるプログラマーには必要ありません。ややこしい。
なぜ源泉徴収という仕組みがあるのかは、一言でいうと「所得税をちゃんと納税してもらうため」ですが、大きく以下の2つの側面があるように思います。

1. 所得税の計算・納税が必要な人を減らす
支払者である会社が納税を肩代わりすることにより、従業員は知識がなくても納税できるようにする。
2. 脱税をされないようにする
単発・短期で高額の金銭のやりとりがある場合は特に脱税しやすい、脱税されたらイタイので、源泉徴収しておく。

支払者が常に源泉徴収の義務がある とすれば、納税漏れはなくなるけれども支払者の負担を大きくしすぎても問題(雇用が促進されない)なので、バランスをとっているイメージなのかな。

プログラマーの場合は、契約期間が中期・長期になりやすいので源泉徴収の対象にはなっていないのかなと想像。

低所得者にやさしい累進税率

いろんな税金があるけど、大きく分けて、所得税のような直接税と、消費税のような間接税があります。

直接税は、納税者が申告納税するもの。所得税や法人税など。
間接税は、販売元などが変わりに納税するもの。消費税やタバコ税など。

という区別なのですが、間接税は性質上、比例税率のものが多くなります。

比例税率: 全ての人に同じ税率の税金を取る
超過累進税率: 収入が多い人には多く税金を取る

間接税だったら確定申告いらないし楽でいいんだけど、低所得者としては累進税率バンザイな訳で。

源泉徴収の仕組みは、いい感じに間をとってくれている制度のようにも思う。
累進税率であるけども、税計算や納付は代わりにやってくれて、年末調整でつじつまをあわせている。

ただ、税の知識を得なくても、ぼんやり生きることができてしまうというのはデメリットな気もするが(笑)

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