②せいびょうではない
1週間後にまた診察へ。
結果は。
性病は大丈夫やったんやけど、子宮頸がんの検査の方にちょっと引っかかってしまって、再検査してもらわなアカンわぁ。
細胞とって、もっと詳しく調べるんですけどね。もし手術とかになったら、うちではできないから、大きな病院紹介するね。と。
え!手術?どーゆーこと?先生。
子宮頸がんと、がんじゃないかもしれない、ちょうど中間だから。再検査の結果、もしかしたら手術しなくても大丈夫かもしれないし。その為にも再検査を受けて下さいね。てな感じの事を言われたような気がします。
検査結果は Class IIIa
HSILを除外できない異型扁平上皮細胞
(ASC-H:高度扁平上皮内病変疑い)
まったくわからない。
性病じゃなかった事は安心したけど、それより癌て… 性病よりめっちゃ悪いじゃん!!
ムンクの叫びの顔がほんの少しだけうかんできて、すぐ消えた。
それは早い方がいいんですか??
そうだねぇ。できれば早く検査した方が。
じゃあ、なるべく早く行きます!
と紹介状を書いてもらい、病院を後に。
病院まで自転車で行っていた私は、夕暮れの中、無意識にフラフラ走らせたのを覚えている。
1発目のがんショックを受けていたのだ。
あれはちょうど桜が綺麗な春、4月初めでした。川縁まで行き、見たかったのかどうだったか忘れてしまったけど、自転車を止めて何故か1人で桜を見たなぁ。無風で水面に映る月と桜が綺麗だったなぁ。
花見客が楽しそうに騒いでいて、ふと我に返りました。そうだ、まだ癌じゃないかもしれないんだった。帰ろかえろ。と。