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らーめん颯人

記念すべき第一弾、一番好きなお店を紹介しようと思い、ここを選んだ。バイト先のラーメン屋の店長がうつろな顔で「はぁ、颯人行きたいなぁ、休みほしいなぁ、」としょっちゅうぼやいていてここまで人を虜にするものがあるのかと気になり、足を運んで以来何度もリピートしている。

最寄りは地下鉄谷町線の南森町駅で徒歩3分ほど。ラーメン屋なんてなさそうな大通りから外れた場所に突如行列が現れる。ここは開店11時から売り切れ次第閉店となっていることもあってオープン前から並ぶ人も多く、平日でもおそらく2時半までには行かないと並べないと思う。また店主と奥さんの二人で営業しているため回転率は低く夏と冬に行列に並ぶ際はそれなりの覚悟が必要である。しかしそこまでしてでも食べたいと思わせる一品があるのである。

ここの看板メニューは味噌ラーメンであり、僕は毎回これを頼むため他のメニューは食べたことがない。それほどの中毒性がある。しかしこのラーメンを食べるまで味噌はあまり好きなジャンルではなく、メニュー表にあっても注文することはほとんどなかったし稀に食べてもそこまでおいしいと感じたこともなかった。しかしこの店は僕の味噌ラーメンの概念を一変させた。

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まずなんといってもスープがうまい。出汁(おそらく鶏系?)の旨味がすごく飲んだ後の余韻がいつまでも口のなかに広がる。一番感動したのは味噌の香りの香ばしさ。中華鍋に味噌ともやしを入れ、ここは中華料理屋かと思うほど大きな炎を上げながら、豪快に炒め、その後スープを加えて再び味噌を入れて溶く。このように二段階に分けて味噌を加えることで他の店にはない香ばしさが実現されている。またトッピングの具材もかなりこだわっており、味玉は180円、チャーシューはなんと700円である。両方頼めばもう一杯他のラーメンを食べれてしまう価格だが、それだけの価値はあり僕は毎回フルトッピングで注文している。麺もスープによくからんで言うことなし。

バイト先の店長によるとここの店主は味噌ラーメンの本場の北海道出身で、大阪の名店の̚カドヤ食堂で修業を積んでいるらしい。端正な顔立ちでイタリアンのコックコートのような服で調理をしている様子は他のラーメン屋にはない所作の美しさを感じる。味、雰囲気共に最高で店を出た時は毎回とても幸せな気分になっている。間違いなく今まで一番感動した店である。https://tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27083921/

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