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2021年11月の記事一覧

短編小説『まさみとぼく 猫島の恋』

「まさみ、見て!このネコちゃん可愛いよねっ!」 テレビの画面には青い瞳をした、ふわっふわっの毛並みの真っ白な猫が映っています。 「えーっ!このネコちゃん?うん、可愛いね」 まさみとピーチはテレビの朝の人気コーナーを見ています。 「月に一度の話題のにゃんこ猫島スペシャルは、ミルクちゃん3歳、女の子でした。レポーター、岡島紗季がお送りしました。see you にゃん!」 ピーチはどうやら、この白猫に一目惚れしたみたいです。 「まさみ、ぼく、お願いがあるんだけど」 「

手紙の習慣で得られる7つの能力

私は手紙を頻繁に書く。美味しいものを食べた時、特別な場所に出かけた時、もしくは日常で起こった出来事をシェアしたい時、リアルタイムでTwitterやInstagramに投稿するのではなく、届けたい人に向け手紙を書いて送る。 スマホやソフトウェアが普及・充実した今でこそタイムリーな情報共有が可能になったが、15年ほど前は全く違った生活様式だった。誕生日には誕生日カード、クリスマスにはクリスマスカード、年末年始には年賀状が主流であった。 本題だが、今回の記事では通信技術の発展を

【MY NAME偽りと復讐】に心をがっしりと掴まれた。

"人が何かを成し遂げる時、何を犠牲にし、その為に自分はどこまで出来るのか" この問いかけを目や耳にすることは多々ある。ビジネス誌や哲学書のような本なのか、あるいはテレビや映画としての映像、有名人が投げ掛けてくる言葉。このドラマもそうだ。物語の根幹であるこの問いかけを、作品を通して何度も訴えかけてくる。 そしてこのドラマにおいて、何かとは最愛の父を目の前で殺された復讐であり、少女は自分の名前と人生を捨てた…。 マフィアに在籍する父を持つ一人の女子高生ジウ。父の仕事以外は、

距離感は一緒に決めたい

「寄り添う」という言葉があまり好きじゃない。 「あまり好きじゃない」なんて、中途半端な言葉だ。そんな中途半端な考えで書かない方がいいかもしれないけれど、自分の中でふと何かひっかかったので書いてみる。 ~に寄り添う。 ~に寄り添った○○を。 よく見かける言葉。もちろん悪い言葉じゃない。使うことを禁止したいわけでも、使っている人や場面を責めたいわけでもない。 でも少し何かひっかかる。 この言葉がどうにも「寄り添う」と言っている側の思いが大きすぎるような気がして。寄り添お

枯れ木のシルエット

「忙しくなったらまた何処かへ行くんですか?」

調度、去年の今頃。 私は七年間続けられた店を手放すことを決めたんだった。 沢山のお客様にお越し頂けるようになったこと、この場所にカフェがあると認知して頂けるようになったことが顕著に分かった年。 世の中が大変な時に私はお客様達から沢山の気持ちを頂いたので、その場所に満足して手放す決意が出来たのでした。 店内での飲食を控えた方が良いのかなという風潮になった頃、お家で楽しんでもらいたいなと焼き菓子屋さんと評して焼き菓子を沢山作ったらお客様が喜んでくれて、 土日は混むのでそ

小説『クリスマスギフト』(#才の祭り 参加作品)

 今日から12月。今年もあとひと月で終わるなんて、実感が湧かない。  街はクリスマスの準備をずいぶん前から始めていて、道の両脇に並ぶ裸の木立らも、無数の光の粒をヤドリギのように身に着けると、恋人たちが仲良く歩く姿を毎日静かに見守っている。  昨年の冬、初めてこの光る並木道を見た時は、天使が舞い降りたような美しい光景だと感動したけれど、それは本当に最初だけで、毎日見ているとそのうち頭痛がしてきた。田舎育ちの私にとって、この街は明るすぎるのだ。東京の大学に来て、もう二度目の冬だと

栂の木

夕暮れ間近

ぬいぐるみ、ぬくぬく

私の家には、ぬいぐるみがたくさんある。 名前のないくまさん。 小さい頃、ベッドに一緒に眠ったミッキーとミニー。 一緒に遊んだシンデレラ、ベル、オーロラ姫。 ディズニーランドから連れて帰ってきたミッキー、ダッフィー。 この前お迎えしたふくふくにゃんこのチャチャ丸。 名前を出すとキリがないくらい、たくさんいる。 みんなそれぞれに思い出が詰まっていて、選べない。 でもみんな、ぎゅってするとどこかあったかい。 物理的なあたたかさじゃない、 なんともいえないあったかさ。 だか

言葉を丁寧に包んで、相手に届けること🍀

皆さん、こんばんわ🌜 こちらは、また一段と寒くなってきました。 最近の気付きの備忘録として。           🕊 言葉は丁寧に包んで、相手に渡そう。 相手を理解したい、相手に同期しようとに心ごと傾けてしまうと、時にダメージは大きくなる。 自分の持った気持ちの責任を、相手に押し付けてしまいすぎることもある。 私は私。相手は相手。 お互いを尊重した境界線と、共感は共存する。 私の主観と客観的な視点も共存する。 相反するように見えるものも、実は反対でなく、共存す

反省は5分で

こんにちは、ピアサポーター愛音です 19年前の11月に父方の祖父を亡くしました 私が中学3年の時です 不登校になり、精神科に通う、目の前が真っ暗な年のことでした 両親は忙しい中私の状態を気にかけていました まず母に言われたのが 「喪服がないから制服着ることになるけど…」 制服は見たくもない、着るなんてもってのほか、 でも15歳なりに頑張って袖を通すことが出来ました 実際お葬式がどうだったとか、 どのくらい悲しかったとか、覚えていません ただ近所の方が家にお別れを言いに訪