推しへ

　初めてあなたを見た時、こんなふうに生きられたらなぁと思って、釘付けになりました。あなたは犬みたいに私に懐いてくれたけど、嫌われてもそれはそれでいいと思った。あなたがあなたらしくいる姿を近くで見たいって思います。どんな感情も真っ直ぐに表現するあなたはずるくてかわいい。もっとあなたの感情表現が見たくなる。私に対してはいつも太陽みたいなあなただけど、裏側の仄暗い部分ももっと見せてくれてもいいんだよ。眠れない夜、パニックになってあなたに会いに行ったら、あなたもパニックを起こしてた。薬を飲みながら日々を過ごしてることも、私と重なった。旅先で体調を崩しがちなところも、私みたいだ。辛い時もたくさんあるだろうけど、あなたは私に生き抜いてくれてありがとうと言ってくれる。1日を生きてすごいと毎日でも言ってくれる。私もあなたにそれを言いたいし、幸せでいて欲しい。いつか薬を飲まなくても、大丈夫になりたいね。私のつらさを教えてあげるから、あなたの苦しみも教えて。私は世界を救うためじゃなくて、あなたを救うためにここにいるの。

　仄暗い過去も武器にして生きるあなたは眩しい。あなたがサーカスで輝いていた時、私は複雑な気持ちだった。あなたが幸福の中で生きることができていたら、きっとサーカスの経験なんてなかったと思う。でもあなたはその身軽さを武器にしているし、かつての友達兼食料であるゲコちゃんのことが大好きだし、過去の色々を飲み込んで生きていること、尊敬している。あなたはあなたをあなたたらしめるものを全て受け入れている。私もそうなりたい。

　あなたは私の光だけど、光っていない部分も愛している。裏側の暗闇もまとめて抱きしめてあげる。あなたが私の目の前で泣いてくれた時、私はあなたの役に立てたことが嬉しかった。気持ちをまっすぐに全身で表現するあなたは悲しみだけは隠してしまう。その悲しみを見せてくれたことが嬉しかった。あなたが私を全肯定してくれるから私は生きていけるし、私もあなたを全肯定したい。その暗闇をもっと良く見せて。光も闇も抱きしめさせて。