<Vol.172>安易な値引きはいらないんだ!ということを伝えたい。
先日、仕事が早く終わったので途中下車をしました。
時間もまだ早かったのでふらふらと散歩をしていたら、、とあるリラクゼーションサロンに遭遇!
これも何かの縁か…と思い、潜入調査をしてきました。
これがなかなか興味深い体験となったので、今日はこのことをまとめてみたいと思います。
<値引き制度の実態>
興味深かったのは何かというと、サービス後の「お会計(値引き制度)」です。
値引きの仕組みが凄くて(もったいなくて)、、驚いてしまいました。
そのお店では通常のボディ60分コースが4,900円(税込)、
①タイムセール引き(18:00までの入店)で1,000円引き
②新規割で500円引き
③LINE@登録で500円引き
結局支払った金額は「2,900円」でした。
巷では60分2,980円の施術サービスが横行しているので、相場と言われればそうなのかもしれませんが、、
こんなに値引きをする必要ってそもそもありますかね…?
僕は同業者なので、値引き制度の目的はわからなくもありません。
①は来店時間のコントロールのため(夜の時間は混むので昼間の時間に誘導したいのでしょう)、②は新規客の来店ハードルを下げるため、③は顧客とのつながりを作るため(集客コストの削減)ですよね。
ただこれらの値引き制度は、果たしてお客様のためになっているのでしょうか?
正直僕は「安くなってラッキー!」というより「なんだか申し訳ないなぁ(残念だなぁ)…」という気持ちになりました。
実はこんなやりとりがあったんです。
==
施術が終わってお会計をしようとしたタイミングのことです。
「もしよければLINE@の登録をしていただけませんか?お得な情報を送らせていただきます。」
施術内容もセラピストの方も良い印象だったので、僕はその提案を受けた時に「あ、いいですよ!」とお答えして登録をしました。
するとその後のお会計で、
セ:「ではタイムセール引きと新規割引と友達登録分を値引きまして、お会計は2,900円です。」
僕:「え?4,900円じゃなくていいんですか?」
セ:「そうなんです。実は当店にはこのような制度がありまして…」
驚くことに、僕はこのタイミングで初めて上記の値引き制度のことを知りました(タイムセールも新規割も知らなかったんです)。
うーん。。なんだかなぁ…と。
僕は「2,000円安くなってよかった」というより、
「なんだか申し訳ないなぁ…」
むしろ、
「この人はいくら分の施術(の気持ちで)やってくれたのかなぁ…」
という思いになり、なんだかモヤモヤした気持ちを抱えて帰路に着いたのでした。
<お金を受け取る勇気を持つ>
サービス業における支払い代金は、提供してくれたサービス内容との"等価交換"です。
低い金額には低いなりの、高い金額には高いなりの理由があります。
お客様にはサービスを受ける前に、
「このくらいの金額であればこのくらいのサービスを受けられるだろう」
という自己想定があります。
だから60分4,900円のサービスを受けようと思って入店したのにもかかわらず、請求された金額が2,900円だと、
「この人のさっきのサービスは4,900円分だったのか?それとも2,900円分だったのか?」
という疑いの気持ちが芽生えてしまいます。
4,900円分のサービスを提供してくれていたとしたら「申し訳ない…」という感情になりますし、
2,900円分のサービスしか提供してくれていなかったとしたら「値引きなんていらないからもっとちゃんとやってよ(時間がもったいないから)」という感情になります。
どちらも顧客側の気持ちに負担をかけてしまっているんです。
まずはここに気付く必要があります。
そもそも「定価」という値段設定をしているのであれば、値引きをする必要なんてありません。
大切なのは値段を下げる努力より、提供するサービスレベルを上げる努力です。
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…値引きをしている皆さん、それは本当にお客様のためだけでしょうか?
本当にそれだけですか?違いますよね。
努力していない自分、定価よりもサービスレベルが下回っていると(潜在的に)自覚している自分、これを守るための「逃げ」が入っているのではありませんか?
「お客様のため」という言葉を隠れ蓑にして、弱い自分から目を背けてしまうのは一番タチが悪いです。
自信があるなら堂々とお金を受け取りましょう。
お客様側も良いサービスを受けたら、相応のお金を気持ち良く支払いたいんです。
お互いに「ありがとう」と言い合いながら、サービスを終了できるセラピストになりたいですね。
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では今日も最後までお読みいただきありがとうございました^^
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