<Vol.10>時代に合わせた集客の形(前編)
集客の形に「正解」はありません。
店舗立地やサービス内容によっても有効な手段は異なりますし、時代によっても変わってきます。
今回は「時代に合わせた集客の形」について考えてみたいと思います。
<集客のこと>
そもそも集客とは
「サービスを受けたい人を連れてくる」
ということです。
魚釣りの釣り針であり、投げ縄漁の投げ縄です。
大切なのは"魚がいるところ"に"活きのいいエサ"を投げること、すなわちユーザーが多く集まっているところに適切なツールを投下することです。
したがって過去の成功体験に囚われるのは、一番NG。
今はとにかくネットの時代(特にSNSの最盛期)ですから、いかにこれらのツールを活用するかが重要になります。
<SNSの実態>
そこでSNSの実態を調べてみました(*lim-japan調べ)。
SNS(=Instagram、Facebook、LINE、Twitter等)は現在、国民の4人に3人が利用しているとされ、
2012年=10代〜30代の利用がおよそ8割
2017年=30代以上〜の利用がおよそ6割
と利用内訳も大きく変化してきています。
以前は「SNS=若者のもの」と認識されていた一面もありましたが、今では全世代(特に30代以上)がよく利用しているわけですね。
また「SNSでフォローしている人に影響されて、何かを購入したことがありますか?」という質問に対しては、
ある=78% ない=22%
という回答が得られており、ここに"インフルエンサー"の価値があります。
内訳は下記の通りです。
ファッション=25%
飲食=22%
美容=19%
インテリア=12%
旅行=8%
今や「SNSに露出しない」=「サービスや商品の魅力が伝わらない」=「売れない…」という時代になりつつあることを知っておかなければなりません。
<今一番アツイもの>
その中でも、今最もアツイのが「Instagram:インスタグラム」です。
なんと2015年から2018年の日本国内におけるMAU(*MAU=マンスリーアクティブユーザー:毎月利用する人の数)の伸び率は、
Facebook=2400万人→2700万人(+300万人)
Twitter=3700万人→4000万人(+300万人)
Instagram=2100万人→3000万人(+900万人)
となっており、他のSNSツールを圧倒する大幅な伸び率を示しています。
加えて、
29歳以下=486万人→718万人(+232万人)
30代=351万人→525万人(+174万人)
50代以上=247万人→452万人(+205万人)
と、50代以上の利用率が大幅に伸びている現状に驚かされます(若者だけのツールではない!)。
さらに月間のアクティブ率(実際に利用するかどうか)も、
Instagram=86%
LINE=85%
Twitter=61%
Facebook=56%
Google=21%
であり、他SNSツールを圧倒する利用実績があることがわかっています。
<なぜ利用が伸びているのか>
ちなみに皆さんはInstagramを使っていますか?
僕自身も以前は「写真の投稿サイトでしょ」くらいにしか認識していませんでしたが、これがまた奥深い。。
Instagramの良さは、直感的な視覚情報がメインであるということです。
良くも悪くも利用するのが「ラク(頭を使わない=考えない)」であり、お店探しをする時などでも、
「Google検索やFacebookは、文字を読むのがめんどくさい」
「ホットペッパー、食べログはやらせが多くて信用できない」
「ネット経由だと相手の人柄がよくわからない」
といった今まで潜在的に感じていたSNSに対する不満を解消できることから、大きな需要が存在しています。
特に「どのお店に行くか」を決める際には、
「#タグ検索でよりリアルな声がすぐにわかる」
「相手の人柄が過去の投稿写真から(なんとなく)分かる」
という点がInstagramの人気につながっています。
だからこそ、ここをうまく活用することが大切です。
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要するに、
今までは【Google】というプラットフォームの上で「検索→HPやブログの発見→読む→予約を取得する」という流れだったものが、
今では【Instagram】というプラットフォームの中で「検索→ユーザーの声を見る→お店の雰囲気を見る→予約を取得する」という流れに変わりつつある、ということです。
したがって、Instagramを利用していない店舗は「見つけてもらえない=存在していないも同じ」となってしまう可能性があります。
これはもう使うしかありません。
具体的な活用アイディアは「続編」で紹介予定なので、こちらもぜひ読んでみてください。
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