<Vol.238>ぶれない、変えない、は時に最も強力な宣伝ツールとなる。
「あなたのお店、そしてあなた自身の”売り”はなんですか?」
皆さんならこう聞かれた際、何と答えるでしょうか。
「売り」という言葉は”武器”や”長所”という言葉とも同義です。
要するに「自分は〇〇ができます!」という、アピールポイントのことです。
<変えないことが正解であるとき>
先日読んだ本(「マーケティング22の法則:ライズ」)の中に、こんな表現がありました。
「企業は売上を増やそうとして、製品のラインナップを増やそうとすることがある」
「製品ラインの拡張は、短期的に見ると常に売上を増大させるが、長期的に見るとその効果は無残で、結果として売上が大きく落ち込むことが多い」
「マーケティングにおける最も強力なコンセプトは、見込み客の心の中にただ1つの言葉を植え続けることである」
見込み客の心の中にただ1つの言葉を植え続けることである。
なるほど、ここから学ぶことは大きそうです。
企業(店舗)において今より売上を上げていこうとした際、「お客様の要望により幅広く応えたい」+「より多くのお客様に来てもらいたい」という観点から、
「メニューのラインナップを増やして選択肢の幅を広げる」
という方針を取ることがあります。
セラピストの世界においても、ボディケア・フットケアにとどまらず、ヘッドスパ、オイルトリートメント、ハイパーナイフ…などサロンのメニュー幅は(増やそうと思えば)いくらでも増やすことができます。
しかしながら、増やせばふやすほど何のお店なのか(アピールポイントが何なのか)…がわからなくなってしまうケースもあります。
お客様の要望に応えることも大切ですが、自分たちの軸を見失い「何のお店なのか」が伝わらなくなってしまっては元も子もありません。
<強力なコンセプトをもつ>
「マーケティングにおける最も強力なコンセプトは、見込み客の心の中にただ1つの言葉を植え続けることである」
『うちのお店は〇〇ですよ、〇〇であればどのお店にも負けませんよ!』
この明確で強いメッセージは、長期的に見ると大きな価値を持ってきます。
「飽きられてしまうのでは?」とか「新鮮さが大事では?」と不安に思う必要はありません。
人口100人の村であれば飽きられてしまうかもしれませんが、今はグローバルな情報社会、ネットの向こう側には何千何万の見込み客が存在しています。
1つのことを発信し続けていけば「〇〇に困った時にはあそこへ行こう!」という定義が生まれてくるわけです。
これはお店のメニュー然り、SNS発信の軸然り、個人のスキル然りです。
たった1つを守り続けることで、淡々とファンを増やしていく。
結局は"ブレないこと"が勝つための最重要要素になってくるわけですね。
だからこそ、
「あなたのお店、そしてあなた自身の”売り”はなんでしょうか?」
の問いに対して一言でズバリと言い返せる土壌を築いておくことが大切です。
ぜひ一度じっくり考えてみてください。
では今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました^^
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