<Vol.161>あなたの"顔"はいくつある?
「〇〇さんなら合うと思って…」そんな無責任な言葉でお客様を押し付けてくる同僚がいるんです。。
先日、とあるセラピストからこんな相談を受けました。
詳しく話を聞いてみると、、
その同僚は自分が"合わない"と感じたお客様には入らず、"合う"と感じるお客様だけを担当しようとするため、お店の中が不穏な空気になってしまっている…とのことでした。
なんとも小さな話にも思えますが、意外とこういった実情は多くの店舗に少なからず見られる現象でもあるので、、
今日はこのことについて考えてみようと思います。
<顔・キャラクター・仮面>
まず第一に。
私たちセラピストも一人の人間ですから、担当するお客様と"合う"・"合わない"というのは必ず存在します。
ここを否定してしまうのはNG、まずはその事実を受け止めましょう。
その上で知っておいたほうがいいのは、
『良いセラピストであればあるほど、たくさんの"顔"を持っている』
ということです。
この"顔"という言葉は「キャラクター」や「仮面」という言葉とも置き換えられます。
いろいろなキャラクターを演じることができる(仮面をかぶることができる)というのは、とても大きな武器です。
ではどうしてたくさんの"顔"を持っていると有利なのか。
それはシンプルに
「相手に合わせることができるから」
です。
相手に合わせるという部分だけを切り取ってしまうと、
「いや私は私なんです」「自分を貫きたいんです」と自己主張をする人が必ず現れますが、、
この自己主張は多くの場合、自分自身を不幸にしていることに気付かなければなりません。
<恋愛と一緒>
これは恋愛で置き換えてみるとわかりやすいかもしれません。
いわゆる恋愛がダメな人間(男性も女性も)というのは、
「私を見て!」「私のありのままを愛して!」「私を受け止めてくれる王子様を待っているの!」
などと考えています。
自分を変えずに相手を待つ、これは恋愛における"主導権"を常に相手に託している状態です。
要するに自分は「選ばれる側」に身を置いていますから、自分を好きになってくれた人の中から好きな人を選ばなければなりません。
あなたが絶世のイケメン(あるいは美女)であって、自分を好きになってくれる人の総量が莫大に多いのであれば、この戦いにも勝てる可能性があります。
ただし本当に良い恋愛相手というのは、こういった面倒くさい人間を相手にしません。。
だから結局のところ、負け戦の中から勝ち目を探すハメになり、、
いつまでも理想の相手を願い続けて、孤独な時間を過ごすことになってしまいます。。
==
良い恋愛ができる人というのは、まさにこの逆ができる人のことです。
つまり自分の核を貫いたまま、相手に合わせることができます。
相手に合わせることができるというのは、相手を選ぶことができるということです。
この時、恋愛の主導権は自分側にあります。
自分がどんな行動をとるか、どんな言葉をプレゼントするかによって、恋愛の結果をコントロールできるわけです(うまくいくとはかぎりませんが…)。
良い結果も悪い結果も自分が生み出した行動の結果ですから、その結果を踏まえて次の挑戦ができます。
こういった人はきっと良い恋愛相手にめぐり合うことができるでしょう。
<あなたはどちら側にいる?>
セラピストもまさにこれと同じです。
冒頭の相談にある「同僚」は、一見するとお客様を選んでいる(合う人にしか入らないから)ように見えますが、実際には「選ばれる側」にいます。
選ばれる側の中での仕事は、主導権を常に(相手に)持たれてしまっている状況下での戦いです。
だから担当しているお客様の離脱(ちょっとお店に行くのは一休みしよう)や、指名変更(たまにはこっちのセラピストにもやってもらいたいな)が起こった際にどうしようもできず、、
ただただ(一人で)パニックに陥ります。。
…弱いんですよ、こういう人って。
人間性としても、セラピストの器としても。
だからあなたは「お客様を押し付けられる」と考えるのではなく「お客様を回してもらっている」と考えるべきです。 #ありがたや
いろいろなお客様を担当できるというのは、毎回自分の"顔"を変えられるということであり、セラピストとしての幅を広げられるチャンスをもらっているということでもあります。
『選ばれる側じゃダメ。選ぶ側にいよう!』
悩んでいるセラピストの方に少しでも伝わればいいなぁ…と思い、まとめてみました。
では今日も最後までお読みいただきありがとうございました^^
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