<Vol.182>あなたの"提案"をお客様に届けるために必要なこと。

「ぜひまたほぐしに来てくださいね!」

リピーターになってもらうべく、一生懸命提案している…ただなかなかうまくいかない。。

そんなセラピストが多いように感じています。

もし今の私がもっている発想で救えるセラピストがいるのであれば、ちょっとでもお手伝いしたい。

そんな思いを込めて今日は「提案」について考えてみようと思います。


<提案とは?>

まずは「提案」という行為を"そもそも論"から考えてみます。

現代を生きる私たちに共通していることは、

「理想のライフスタイルはあるものの、その理想通りに暮らせている人は少ない」

という現実です。

健康面、金銭面、居住面、、ありとあらゆるところに理想と現実のギャップが存在しています。

このギャップをなるべく小さくすることがお金を払ってサービスを受けることの本質であり、

「私たちのサービスを使っていただければ、あなたのそのギャップをより小さくできますよ」

と伝えるのが「提案」です。

そして、この提案時には「ニーズ:needs」「ウォント:want」を区別して考えることが大切です。

◎ニーズ:needs=目の前の課題解決→状態の不調(体の悩み)
◎ウォント:want=深層にある感情的なもの→より本質的な悩み

では具体的に見ていきましょう。


<ニーズ?それともウォント?>

「肩こりをなくしたい」「足のむくみをなくしたい」

お客様からよく聞くこういった言葉は「ニーズ」です。

このニーズは目の前の課題であり、多くは状態の不調(体の悩み)であることが多いです。

提案がうまくいっていないセラピストほど、この「ニーズ」を解決することが提案のメインになってしまっている傾向にあります。

例えば、

「肩こりをなくすためにまた来てくださいね」
「むくみを取るためには〇〇のペースでほぐしましょう」

というような言葉です。

よく言えば「安定感のある表現」であり、悪く言えば「面白みがなく、ありきたりな表現」です。

おそらくお客様側はどこのお店に行っても、似たような提案を受けているのでもう耳に残ってすらいない…というケースが多いと思います。

そうじゃないんです。

大切なのは「ウォント」への着眼であり、感情への寄り添いです。

鍵を握る質問は、

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セラピスト特化型の人気コラムです。普段セラピストを教育する立場にある筆者が、セラピストとして大切なことをギュギュッとまとめてお届けします。

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