大樹…一と全

木 を想う
地に生えてるやつじゃなくて、茶色と緑色のやつじゃなくて、本物のやつじゃなくて

世界をあらわす大樹を想う


人生は一本道じゃなくたくさんの脇道がある
小さな湧き水はいくつもの川へ流れ、いくつもの川が交わりやがて大いなる海へ帰る
人は人と関わる事で生きていける
蝶の羽ばたきのような些細なきっかけでも嵐に繋がる
存在する全てに発端や由来や意味や願いがある
分岐の一つを選んでも更に分岐が存在する
石を蹴った世界も蹴らなかった世界も存在する
TOPトールが滅んだのは…多重世界が破綻したから
一人が生きていくのに選択肢は尽きない
人一人が生きていくのに、たくさんの物事に関わって、たくさんの物事を生んで、たくさんの言葉を紡いで、たくさんの文字に埋もれ、たくさんの秒を失って、
一つの魂は一つの場所へ還り一つの世界へ産み落とされる
色々な本があり、様々な物語が在る

自身は一枚の葉であり、一本の幹であり、数多の葉を繁らせるも、一枚の葉でしかなく、数多の中の一本でしかない
多で溢れる中の一でしかない
一であるのに多でしかない
道は大樹のように数多く分岐するのに人生は一度きり
通ってきた道は一本でしかないのに数多の未来が生まれていた
選ばなかった枝の先に実る葉も自分

一を考え沈む
全を想い漂う
誰からも何からもこの時間に意味は無い
けれどこれが自身の生業で道で枝葉
この文字列に意味は無い
大樹の葉一枚を誰も気にしない
言の葉を並べただけの紙に意味は無い
自身の言葉に誰からも何からも価値は無い
幹が成してしまう枝葉に
自身に
世界に
全てに意味が無い。存在するだけ
想うだけ

そんな言の葉一枚がこのページ
そんな一枚の葉が俺

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両極端哲学者
気軽な支援など要らない。いつか離れるなら気にかけるな。 支えるなら…どこまで追える。いつまで付き添える。 どれほどの覚悟と信条があって