リセール価格を考慮すると、iPhoneとPixelではどちらがコスパが良いのか?
興味本位で調べていた所、驚くべきことが解りましたので報告させて下さい。iPhoneのライバルとして、よく言及されるPixelですが、その売りであるコスパ部分についてリセール価格を考慮して計算た所、なんと2023年10月時点で、Pixelが遥かに割高だということがわかりました。
それも、ハイレンジ、ミドルレンジ、ローレンジ、ほぼすべての場合において、Pixelが割高なのです。(例外は2021年発売のiPhone13とPixel6の関係で、年間でPixelの方が年間1000円ほど安かったです)
心苦しいのですが、断言させてください。「Pixelはコスパが良いから買おう」と判断していたあなた。リセール価格を考慮するなら、その選択は失敗に終わりました。iPhoneを選んでいたほうが安くスマホを維持できたのです。
「は? 何いってんだ? お前? iPhoneに比べてPixelの方が安いに決まってんだろ!」
と思った方も多いと思います。実際に値段を見てみると、Pixelシリーズは確かに数万円ほど安価に提供されています。財布から出ていくお金は少ないのにコスパが悪いってどういうことだ?
疑問に思われる方も多いかもしれませんので、ちょっと説明させてください。
モノの値段は、リセール価格を考慮しろ!
どうしてこんな奇妙な結果になったのか。簡単に言ってしまえばiPhoneのリセール価格が高いからです。
つまり、iPhoneは高いかもしれませんが、人気があるので、中古で高く売れるのです。例えば10万円するスマホAがあったとして、暫く使った後、それが5万円で売れたとします。この場合、スマホ代って実質5万円ですよね?
一方8万するスマホBがあって、それが使い終わった後1万円で売れたとします。この場合、スマホ代は実質7万円になるわけです。
この時、スマホAとB、どちらがコスパが良いでしょうか?値段だけ見れば、スマホBの方が安そうに見えますが、売値(リセール価格)を考慮するとAの方が2万円ぐらい得しています。
難しい話ではなく、まあ簡単に言えば、「安物買いの銭失い」ってわけですよね。一見高く見えても、中古でも欲しがる人がいる方が多い方を選んでおけば処分する時高額で売れて得をする。それだけの話です。
それって、どれくらい使えるの?
スマホの値段について考える時、我々はよくこんな単純なことを忘れてしまいます。
「1年しか使えないけど4万円のスマホと、5年使えるけど10万のスマホどっちがお得?」
って聞くと、多分間違える人はいないと思います。あなたが余命一年でもない限り、10万の方を選ぶでしょう。年間2万ですからね。ところが、ちょっと複雑になるとこれを忘れる人がものすごく多い。
今まで職場や飲み会で色々と話してわかったことですけど、皆さん、スマホが何年使えるかとか本当に気にしない。なんなら、スマホが永遠に使えるとすら思っているんじゃないかと思うほどです。
中にはサポート期間があと一年しか残っていないスマホをそれなりの値段で買って、「半額以下で買えた!儲かった!」って人もいるぐらいですからね。
サポート期間が5年、定価6万のスマホは残り一年の時点で、単純計算ですが、12000円分の価値しか残っていません。これを二万円で購入したなら、8000円損をしていることになるわけです。一年後になってみれば、あなたは、ゴミを8000円で売りつけられたのと同じことになります。
もっとも、サポートが切れたスマホも家の中でディスプレイとして使うみたいな方法もありますので、価値が即ゼロになるわけではありませんし、一年間スマホを使えたなら良いじゃないかと考えることも出来ますので、そんな単純な話ではないですが。
は?俺はスマホをもっと長く使えるし!
こういう話をすると、決まってこういう人が出てくるものです。「は? あんたの計算間違ってんだけど? 俺だったらスマホ10年使えるね!」みたいな人が。
そういう人にかけてあげる言葉は、「そうですか。それじゃそれで計算してください」ぐらいなものです。別に「俺だったら20年もたせる!」「いいや、30年だ!」「100年だ!」とか言うんだったら自由だと思うんですよ。
ただ、私から言わせてもらえばスマホにはかなり明確な寿命があります。私が初めて買ったスマホはXperiaだったのですが、たった3年でプラスチック製のボディは擦れてボロボロ、塗装は剥がれなんともみすぼらしい姿になりました。中身も黎明期だったこともあるとは思いますが、処理速度の遅さがどんどん目立つようになり、最後にはLINE電話すら処理落ちしてプツプツ切れるように……。
ボディに関してはiPhoneがガラスを採用するようになって、随分と持つようになったんですが、処理速度が時代遅れになるのと、バッテリーだけはどうにもなりません。
また、OSのアップデートが保証されているかも重要です。今までの例を見る限り、Appleはまず5年ぐらいはアップデートしてくれますし、セキュリティアップデートまで含めると、もっと長くサポートが続いてくれるようです。
今回調べて驚いたんですが、PixelシリーズってPixel 5まで、セキュリティアップデートすら3年だったんですね。Pixel5は2020年発売ですが、丁度この記事を書いているあたりでサポートが切れる計算になります。
同時期に発売していたiPhoneは普通に5年とかサポートしてくれるわけで、Pixelシリーズが苦戦しているのってただ単に戦略ミスなような気もします。
AppleはiPhoneを3年は持つように設計しているそうですが(かつてのHPには、想定使用年数を3年と考えているという記載がありました)、昨今の技術革新によってその寿命は伸びています。
私の感覚でで良いなら、毎日充電する一般的な使用ですと、3年ほどでバッテリーが一日持たなくなる感じですかね。モバイルバッテリーを買うか、電池を交換すれば、内部のスペック的には5年ほどは耐えてくれる感触です。
もっとも、私は通勤は徒歩ですし、仕事中はそれほどスマホを使いません。通勤時間が長く、電車の中でずっとスマホを弄っているとか、動画を見ているとかそういうタイプの人だと、さらに寿命は短くなることでしょう。
みなさんも自分の歴代のスマホが何年ぐらい持ったのかを考えながら、代替どれくらい持つと見積もればよいのか考えてみてください。
年額いくらで計算すべし!
これは私が個人的にやっていることですが、私がスマホの値段を考える時は、「スマホ代/年」の値で比較しています。
例えば、
10万でサポート期間5年なら、2万/年
5万でサポート期間3年なら、1.6万/年
12万のスマホを2年使って10万で売ったなら、2万/年
12万でサポート期間5年のスマホ(3年経過)を中古10万で買ったなら、5万/年
22万で、スマホカエドキプログラムを利用して、二年使って返却して半額にしてもらったなら、5.5万/年
てな感じにそろえて比較するわけです。
そこで、いろんなパターンで比較してみた所、この記事を書くことになった「イメージと異なりPixelの方がコスパが悪い」という現象に気がついたわけですね。
一応、Googleスプレッドシートで作成した表を張っておきますから、検証のときに使ってみてください。コピーして保存すると、好きに使えるはずです。また「俺なら〇〇年もたせる!」と思うなら好きな数字を入れて利用してみてください。(もしかすると、ミスをしているかもしれないので、計算式が間違っているなどの発見をした方はぜひ教えてください)
実際に比較!
以上を踏まえて、比較に入る前に、条件について書いておきます。長いので面倒くさい人は飛ばしてください。
比較条件
比較条件は以下のルールに従いました。
スマホは発売日に定価で買うものとする
日本国内での販売価格を参考にする
この記事を書いている2023/10まで使用し、それを売るものとする
同時期に発売されたiPhoneとPixel、同ランクの製品で比較する
新型が出て型落ちになると一般的に値下げされる。Pixelは8がまだ発表されただけなので、正確には発売されてから比較するべきであり、現時点の数字はPixel有利な値であるが、スケジュール的な問題からこの値を用いた
国内版SIMフリーを対象とする
iPhoneのカラーはシルバーとする
売値は株式会社じゃんぱらの買取サービスの値段を参考にする
最後のは特に意味があるわけではなく、ただ単に私がいつもスマホを売りに行く場所がじゃんぱら札幌店なので参考にさせていただきました。メルカリとかで売るよりトラブルがないですし、提示される金額も悪くないです。(あ、なんかこう書くとステマっぽくなってきましたね)
発売日の値段は、ケータイWatchさんの記事を参考にさせていただきました。大変参考になりました。この場を借りてお礼を申し上げます。
当然スマホは使っていくと劣化していきますが、今回は「外側は綺麗で画面には割れなどなし。その他問題なし」のA判定、さらに付属品もすべて付いている状態での買取上限額を利用させていただきました。
なお、これはあくまでも上限額であり、状態によってはなんだかんだで減額され、ここから一万ほど下がったりするわけですが(私が売りに行った時もなんだかんだで上限金額になることはほぼありませんでした)PixelとiPhoneを比較するだけならば、特に問題はありませんので、この値段を使わせてもらいます。
色は特定のカラーに人気が集中して中古買取価格が変わる場合を想定して、オーソドックスなシルバーで統一しました。
なお、「物の値段」という意味で考えるならば、「その商品の取引が最後に成立した時の値段」で考えるべきで、株式市場のように売り手と書い手が直接取り引きしなければ正確なことは言えない。という見方や、実際に中古スマホが5万で売られていて、それを5万で買う消費者がいるなら、そのスマホは5万と見るべき(つまり売値で比較するべき!)という意見もあるかもしれませんが、今回はいち消費者が売った時のパターンを見たかったので、買取価格を参考にしています。
他にもより正確にするなら、じゃんぱらだけでなく、イオシスとの平均値を取るべきだ。みたいな考えもあるとは思いますが、流石に間に合わなかったので、調べたい人は調査お願いします。(結果を教えていただけると、喜びます)
ハイエンド
まずは、ハイエンドのスマホでの比較です。19万フォンとして話題になったiPhone15 pro maxのようなフラグシップ製品ですね。実は、私はこの手のハイエンドスマホを買って、数年使って中古で売る。という戦略をここ数年とっていました。ハイエンドだと、そこそこ人気もあるだろうし、中古での値段も落ちにくいだろう。という判断だったわけですが、まあそれはさておき、ハイエンドの比較は困難でした。
なぜなら、PixelシリーズがハイエンドであるPro版を出してきたのは、2021年発売のPixel6からで、まだ二年の歴史しかありません。
この記事を書いている状態ではPixel8はまだ発売されていませんから、7が最新機種ということになるわけで、これを比較に使うのは不適切かなと。
そういうことで、同時期に出たiphone 13 ProMax 128Gと、Pixel 6 Pro 128Gの比較をしてみたのですが……
なんと、Pixelのほうが倍ぐらい割高です。参考までに12と11の値も入れてみたのですが、年間2万円以下でスマホを運用できたことになります。Pixel6は2万円ほど高いんですが、売値が5万ほど低いのでこういう結果になるんですね。
ということで、ハイエンドに関しては、圧倒的にiPhoneの勝ちです。
ミドルレンジ
ミドルレンジでは両者は中々良い勝負をしています。2021年発売のiPhone13とPixel6では、Pixelの方が年間1000円ほど安い計算になります。
ところが、2020年や2019年のモデルになると、これまたiPhoneの方が有利になってきます。
これはサポート期間の影響もあると考えられます。表の中で色を変えて表していますが、実は、Pixelは6まで3年間のサポートしかありませんでした。
Pixel4はとっくにサポート切れ、Pixel5は丁度今頃サポートが切れたことになります。
ちなみにこの表のiPhoneはまだサポートが続いています。これじゃ勝負になりませんよね……。流石にまずいと思ったのか、Pixel6からiPhoneに対抗するようにサポートが5年に伸びました。
しかし、セキュリティアップデートすら切れたスマホって、せいぜい子供に玩具として与えるぐらいの用途しか思いつかないんですが、それでも一万円ぐらいでは売れるんですね。逆にすごいかも。(ナビ代わりに使ったり、家で動画再生専用機とかにするのかな?)
ローエンド
エントリークラスの比較です。iPhoneは、今のところ二年に一回のペースで廉版を出してくれています。ちなみにPixelシリーズは去年のモデルにaなどをつけて次の年の5月あたりに出すのが常態化しています。そこで、同時期に出たものを比較してみたのですが、ここでもiPhoneに軍配が上がります。
というか、iPhoneSE2を発売日に買って、今売ったとすると、スマホの年額は7000円代と中々凄いことになるんですね。円安で値上がりした影響もあると思うんですが、すごい話です。
おいおい、でもそれって売却前提の話だろ?
勘の良い方はもう気がついたかもしれませんが、そう、今までの話は「途中でスマホを売る」という前提に立っています。最後まで売らずに使った場合は、当然別になるのでは?と思われますよね。
最後まで(サポート期間の終了まで)使い倒すことを考えると、元々の値段が安い方が有利です。iPhoneのサポート期間を6年と考えても、Pixelシリーズの値段の安さは十分有利に働いてくれます。
それで再計算してみた結果が以下なのですが……残念ながらここでもiPhoneが有利になるのです。
だいぶ勝負は拮抗してきましたが、それでも、ハイエンドシリーズではまだiPhoneの方が割安だったりします。Pixel6は5年サポートですが、これが一年延長されればいい勝負ができるのですが……。
ミドルレンジですと、3年しかサポートのなかった時代のPixelは明らかに割高な端末になっています。ただ、6から5年サポートになったことで一気に割安感が出てきました。13と比較しても勝っています。
ローエンドでも、サポート期間の伸びたPixelは割安と言えるでしょう。
逆に言えば、2021年まで、Pixelは最後まで使っても割高な端末だったわけで……というか、このサポート期間がおかしいですよ。これで勝てると思ってたのかよ!?
流石にGoogleも反省したのか、今度出るPixel8ではなんとびっくり7年保証になるそうです。こうなったら、名実共にPixelはコスパが良い端末。を名乗ることが出来るでしょう。
もっとも7年もスマホを使えるのかはまた別の話ですが……(正直な話、5年でもキツイと思います)
勝者はApple
ということでリセール価格を踏まえた場合、コスパが良いのは、値下がりしにくいiPhoneと言うことが出来るでしょう。
さらに最後まで使う場合でも、2021年にPixelが戦略を変えるまで、Pixelは割高でした。
誰だよ、Pixelはコスパ最高って言ったやつ!損してるやんけ!!
ということで、今回はiPhoneの方に軍配を上げたいと思うのですが、ただ、同時にこれは製品の価値を表すものではない。ということも覚えておいてください。みんなに人気がある。だからリセール価格が下がらない。というだけの話であり、製品として優れているかはまた別の話ですから。
正直、音声認識一つをとっても、AppleよりGoogleの方が優れていると感じることは多々あります。ピクセルシリーズはAIを推していますが、あの技術力はAppleにあるかと言うと結構厳しいのではないでしょうか。Appleは今回の15で光学5倍ズームを搭載しますが、Pixelはもっと先にやっていますし、AIで補完したデジタルズームとか物凄いですからね。だから、製品としての魅力や技術力なら、Pixelも負けていないと思うんですよ。
じゃあ何が悪いのかと言うと、単純に戦略の話だと思うんですよね。iPhoneのPROシリーズが出てきてから、ハイエンド路線を後追いで出すのも、行き当たりばったり感ありますし、「3年で使えなくなるスマホ」で数年に渡りiPhoneと戦おうとしていたのは悪い冗談にしか思えません。
経営陣を擁護するなら、サポートが短いスマホという考え方もあって良いと思うんですよ。スマホの進化は早いわけで、過去の機種との互換性に拘っていたらそれだけスピード感が遅くなる。最初から数年持てば良いと割り切って端末を作って、どんどん新製品を出して買い替えてもらう。
筋は通っていると思うんです。ただ、その戦略を消費者がどう受けとるか。隣に、5年は保証してくれる端末がある状態で消費者は果たしてどちらを選ぶのかというと……シェア率がその答えだと思います。
下取り価格というコントロール
なお、個人的な感想ですがAppleは中古価格の統制も上手いと思います。Appleって、iPhoneをAppleに送ると数万円割り引いてくれるんですよね。
まあ、最大なんで、状態によっては下がる場合もあるんですが、これの何が良いのかと言うと、中古価格の下限ができるんです。例えば、これで見るとiPhone 13は最大66000円です。ということは、基本的にこの値段より下の値段で中古で出回ることはありません。だって、そうなったら、Appleに売った方が早いのだから。
良くメルカリとかで、「値下げしてください!」とか言う人がいるんですが、はっきり言って無駄な努力です。見ず知らずの他人に不愉快な思いをさせられながら、値下げするより、Appleに送ったほうが儲かるんだったら、みんなそうします。
まあ、これを理解しないまま、この値段以下をつけてしまう人……というのも世の中に入るので、そういう人を狙う……というのもありかもしれませんが、それって人の無知につけこんで儲けているわけで、あまり良いとは思いませんね……。もっとも、極端に安い値段でiPhoneを出した人がいたら、たちまちのうちに買われ、然るべき値段で転売されるわけですから、市場の力によってそういう不均衡は是正されるわけですが。
この理論って穴はない?
実はいくつかあります。ぱっと考えるだけでも、これはスマホが壊れずに最後まで使った場合を想定しているわけで、画面割れとかが起これば当然話は変わってきます。まあ、それはiPhoneでも、Pixelでも変わらないと思いますが……。
また、リセール価格を持ち出して、「iPhoneの方が買いだ!」と考えるのも、この値段は過去のものだという事は覚えておいて下さい。三年後に果たして、iPhoneのリセール価格がいくらになっているかなんて誰もわからないのですから。もしかして物凄い不祥事とか不具合とかで、リセール価格が一円とかになっているかも……。
確実に言えることは「2023年10月から過去数年間を振り返えると、iPhoneの方が割安だった」「2021年より前の段階でPixelの方が割安だったという事実は存在しない」ということだけであり、今後数年間を保証するものではありません。サポート期間が伸びたこともあり、Pixelがこれから盛り返す可能性もあるでしょう。
個人的にはスマホ業界がApple1社に牛耳られるのは避けたいと思っています。1社独占すると、やりたい放題ですからね。なのでPixel陣営にはこれからも頑張ってほしいと思います。(ただ、戦略のミスをみるに、本当にAppleのライバルになれるのはGoogleでなくSamsungかもしれません)
最後に、私に起こった不思議なこと
最後に、今年の2月ぐらいに体験した不思議な体験について書かせてください。私は、ここ数年、ハイエンドの品を新品で購入して数年使ってそれを売る。という戦略を取っていました。全体としては割高なんですけれども、やはり高いスマホはストレスがない。毎日使うものだし、ちょっと良いものが欲しいよね。そんな考えだったわけですが……今年の二月にじゃんぱらさんで中古価格を見ていて、驚いたわけです。
「あれ?買った時より売却取価格高くね???」
混乱しました。買った時より高く売れる……って一体何が!? 数分考えてやっと解りました。
その少し前に、円安を理由にして、Appleが一斉にスマホを値上げしたのです。私の持っているiPhoneの値段もあがり、それにつられて中古価格も上がった結果、「買った時より高く売れる」という奇妙な現象が発生したのでした。
なんとびっくり、スマホの維持費がマイナスになったわけです。スマホを使いながら、お金が貰えるようなものです。こんなことあるんだ……。
残念ながら今ではその値段は変わりまして、流石に買ったときより高く売れる!なんてことはなくなったわけですが。
それはそうと、考えてみれば、これはスマホが値上がりしたわけではなく、円の価値がそれ以上に下がった。ということであり、貯金しておくより、スマホという形の資産に買えて持っておいたほうが良いのかな……?などとも思った次第でありますが、それはまあさておき、そんな不思議なことも世の中には起こると言うことで。
今の円安がどこまで続くのか、さらに悪化するのかわかりませんが、皆さんのスマホの選び方の参考になれば幸いです。(了)