奥山田の神輿流失事件簿
図書館の郷土資料コーナーで心奪われた薄い小さな本がありました。
タイトルは「天狗様が住む村」
何だろう、人間界とは違う世界線が好きな私は天狗様というワードに惹かれました。
中を開くと、”はじめに”の文章に
これらが、私達の子供達の心のなぐさめの一端となり、ふる里を愛する心の糧となり、さらには、彼らが彼らの子供達に語ってやれる糸口となるよう念じているものであります。
と素敵なことが書いてあり、最後に奥山田地区の方と荒木地区の方のお名前が書いてありました。奥山田の方はお世話になっている方のお父様でした。
(ちなみに私は奥山田に移住して6年です。)
目次を見ると「神輿流失」というタイトルが。すごく簡単に書くと↓
奥山田から大石に立派なお神輿が洪水によって流れて行ったとな。
そこで、私、YAMAPさんの流域地図を見ました。
まさに、奥山田から川の流れは大石に向かっていました。
そうやって流域地図をみると
あぁ、うちの前を通っている川は、大石の方に向かって瀬田川に合流しているのかぁと改めて知ることができました。
流域おもしろ〜。県またいで繋がってる〜。
奥山田は淀川水系、瀬田川流域、大石川支流流域、奥山田川支支流流域、というらしいです。
ようやくこの記事を書きながら自分の居る場所の流域が分かってきました。
そして、気になりますよね。
その流失したお神輿、大石の神社にまだあるのか。。
著者の方に連絡し聞いてみたところ、今は神輿はないそうですが、神輿塚があるそうで今でも、奥山田天神社の代表団が神輿塚に毎年お礼参りに行くそうです。
その神輿塚があるのは、滋賀県の大石にある佐久奈度神社にあるそうです。
そうだったのかー!奥山田に住んで6年。
知りませんでした。
なにこれ楽しい!
他にも面白そうな伝説、言い伝え、昔ばなしがありました。
昔の物語を知ると我が町に愛着が湧くのは間違いないですね。
(ころ柿のお話は恋愛話でしたよ)
一度、この本を出版した奥山田と荒木の方にお会いしてお話を伺いたいと思います。
この記事を書いた人→ユイ