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「仁義なき世界に"JINGI"を体感せよ」
『レザボア・ドッグス』(1992)
☆監督
クエンティン・タランティーノ
☆出演
マイケル・マドセン
スティーヴ・ブシェミ
ティム・ロス
ハーヴェイ・カイテル
☆STORY
宝石店を襲撃するため寄せ集められた黒スーツ姿の6人の男たち。
彼らは互いの素性を知らず、それぞれ「色」をコードネームにして呼び合う。
計画は完璧なはずだったが、現場には何故か大勢の警官が待ち伏せており、激しい銃撃戦となってしまう。
命からがら集合場所の倉庫にたどり着いた男たちは、メンバーの中に裏切り者がいると考え、互いへの不信感を募らせていく…。
☆感想
タランティーノ作品を初めて見た時から完全にタランティーノ症候群の1人なんですが…。
何がカッコいいかってハリウッドの効率主義的なシナリオの型破り感がいい。
90年代入るまでは、俳優のセリフや行動には全てに意味があって、キャラクターの紹介や伏線になっていたりと全てがリンクしてるものだといった認知が浸透している。
そんな中で、冒頭から映画に全く関係のない話を持ってくるのがタランティーノ作品の特徴と言ってもいい。
特徴で言うと、やはりタランティーノが猛烈に大好きな日本映画と言えば深作欣二監督作品の『仁義なき戦い』。
そこで強く描かれているのは"JINGI"についてだ。
(※続きはプロフィール欄のリンクから。)
『仁義なき戦い』についてはまたいつか話すとして…
彼の言葉をそのまま引用するとこういうことだ。
なぜ、オレンジは最後に自分の正体を明かしたのか?について。
なるほど、この映画のラスト、血だらけのオレンジは、彼を支えるホワイトに自身の正体を明かす。
それを聞いて思わず苦悶の声を上げるホワイト。
オレンジの顔面に拳銃を当てる。
警察が踏み込んでくる。銃声が鳴り響く――――。
この時、もしもオレンジが秘密を守り通していれば、自分自身を救うことができたはず。
だがそうはしなかった。
ホワイトとの間に芽生えた固い絆ゆえか、最後の最後で我慢できず、彼は自分の素性を打ち明けるのである。
タランティーノによると、この時の二人の心理を十分に説明できるだけの言葉は英語に存在しないのだそう,
しかし「日本語にはある」と彼は言う。
それが「JINGI(仁義)」だ。
彼は日本のヤクザ映画を始め、多くの作品にて仁義の洗礼を受け、その虜となり、彼らが育む精神に心から敬意を払ってきた。
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