「欠落、余白があるからこそ"確かな事"に気づける。」
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』(2021)
☆監督
庵野秀明(総監督)
鶴巻和哉
中山勝一
前田真宏
☆出演
緒方恵美
林原めぐみ
宮村優子
坂本真綾
三石琴乃
山口由里子
石田彰
立木文彦
清川元夢
山寺宏一
神木隆之介
☆STORY
ミサトの率いる反ネルフ組織ヴィレは、コア化で赤く染まったパリ旧市街にいた。
旗艦AAAヴンダーから選抜隊が降下し、残された封印柱に取りつく。
復元オペの作業可能時間はわずか720秒。
決死の作戦遂行中、ネルフのEVAが大群で接近し、マリの改8号機が迎撃を開始した。
一方、シンジ、アスカ、アヤナミレイ(仮称)の3人は日本の大地をさまよい歩いていた……。
☆感想
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』4部作の最終作で、前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の公開から、8年以上もの時を経て公開。
エヴァンゲリヲン新劇場版シリーズを観てきた人からするとようやく落ち着いたと。
そんな話を聴きながら、僕も今回初見で観させていただいた。
僕が感じた点で言うと
まずは、エヴァあるあるかもしれないけど
「何をしているのかさっぱりわからないのに面白い」
という感覚。
常にそういう感覚と隣り合わせで物語が進んでいく。
というのもエヴァンゲリヲンの映画自体、結構重要じゃない?っていうものに対しての解説が一切ない。
それがどこから現れ、何に使われるのか。
そもそもそれはなんなのか。
もしかしたら全部追えばわかるのかもしれないけど
それをしようと思ったら、1995年から漫画の掲載が始まり、今に至るまでを遡らなければならない。笑
そうすると莫大な時間と労力か必要になると思う。笑
中々そこまで時間かけられないと思うので、中田敦彦さんのYouTube大学で2〜3時間にわたり解説してくれている動画があるので、是非参考にしてみてください。
そう、話を戻すと…。
余白を楽しめる映画という事で名高いわけなんですが
最近多い映画には、必ず伏線が回収されたり人の感情や哲学までもがセリフで話されたりと何も考えずに観れてしまう映画がよく見受けられる。
僕がそういう映画を好まない理由としても、セリフで説明されるとそれ以上でもそれ以下でもなくなるし、なんであの場であの発言や行動をしたんだろう?って考えたり、そこで新しい発見があるかもしれないわけで、そういう余白の多い映画に触れる事で、自分の知見も広がる意味でよかったと感じた点。
ここから本題です。
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