「毒された感性にはオフビートな映画が解毒剤になる。」
『ROMA/ローマ』(2018)
☆監督
アルフォンソ・キュアロン
☆出演
ヤリッツァ・アパリシオ
マリーナ・デ・タビラ
マルコ・グラフ
ゲレーロ ジョルジ アントニオ
☆STORY
政治的混乱に揺れる1970年代メキシコを舞台に、とある中産階級の家庭に訪れる。
70年代初頭のメキシコシティ。
医者の夫アントニオと妻ソフィア、彼らの4人の子どもたちと祖母が暮らす中産階級の家で家政婦として働く若い女性クレオは、子どもたちの世話や家事に追われる日々を送っていた。
そんな中、クレオは同僚の恋人の従兄弟である青年フェルミンと恋に落ちる。
一方、アントニオは長期の海外出張へ行くことになり……。
☆感想
ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞受賞、ゴールデン・グローブ賞で外国映画賞と監督賞受賞、米国アカデミー賞作品賞等10部門にノミネート。
タイトルは「ローマ」だけどイタリアではなく、メキシコの首都メキシコシティの中心部に近いコロニア・ローマ地区。
そこで暮らす一家と、住み込み家政婦の日々の生活をつづり、1970年台メキシコの波乱の世相、庶民の中の差別意識などの社会情勢とカルチャーを家政婦の女性の目を通し、自然に描かれていた。
当たり前だと思っている日常はいつ壊れてしまうかわからない無常観が通底にあり、それでも人生は淡々と進んでいく。
"人生"とか"人"ってそうだよね。
と本質的なところを観るようになった。
ロマンを感じさせる映画って確かにすげーとはなるけど、だから人生にこう活かそうってあまりならない。
それに実際人生って急に宇宙から侵略者が来たり、人口の半分が消えたり、渋谷のスクランブル交差点でドリフトかますような輩もいなければ、車が変身してにそくほで走り出す事もない。
全てがフィクションの世界の中で、無理矢理超能力を持ってる人間が弱点をあえて作ることによって人間らしさを演出してるあたりが僕はもどかしさを感じる。
悪いけど、無理しなくても人間ってそうだよねって共感出来ないから。
って思ってしまう。
そういうありもしない人がありもしないストーリーでありもしない敵をやっつけるっていう映画を面白いと人気だと思い込まされているだけで、そんなのでフラストレーション解消はされないでしょ。っと思う。
そういう人は映画が好きというよりそういう〇〇シリーズが好きなだけ。
そのストーリーに惹かれてると言える。
それって僕はあまりセンス無いなと思っていて…。
ここから本題ですが
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?