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『"自分が何者か"なんて、どうでもいい』
『ブレックファスト・クラブ』(1985)
☆監督
ジョン・ヒューズ
☆出演
モリー・リングウォルド
エミリオ・エステヴェス
アンソニー・マイケル・ホール
☆STORY
土曜の休日に学校に登校させられた高校生5人。彼等はさまざまな問題を起こした懲罰として"自分について"の作文を書かされるハメになった問題児ばかりだった。大きな図書館に軟禁状態にされ、何から書いていいのかわからないままだらだらと時間だけ過ぎて行く中、雑談からお互いの身の上話を交わし始めた彼等は次第に心を開かせて行く。
☆感想
ジョン・ヒューズ監督の手がける80年代のティーンエイジャー向け青春映画を何本も作った内の一作。
ティーンエイジャー向けとは言ったものの、今の日本の教育とはかけ離れてて10代だと何が何かわからないかもしれない。
むしろ分からなくていいというか、理解しようとしなくてもただグダグダ見知らぬ5人が次第に仲良くなる様子をみるだけだから、よく分からなくて当然。
ただ、蓋を開けてみると、『ピッチ・パーフェクト』や『スパイダーマン:ホームカミング』などのアメリカの数多くの映画に引用されるなど、アメリカにおいて一般教養に近い映画。
少し掘り下げると当時にして革命的だった「スクールカースト」をテーマにしているが、"いじめ"として描かれているわけでなく、よく学校で単に似たタイプの友達とだけ固まってそれ以外とは距離が出来るなどと、知っている程度であまり仲良くないしくらいの関係性を問題視し、そこからイジメだったり偏見が生まれる。
要は「知らないだけ」「偏見だけ」でいじめられるという普遍的な問題を取り上げている。
ただ、この映画では「イジメはダメだよ。」とか説教垂れた事は一切なく、むしろこの映画を通して言えるのは、"自分がなにものなのかなんてわからない"と言うところ。
ここから本題です。
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