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今週の映画『ダークナイト』〜自分に勝つジョーカーとしての生き方〜

今週は僕が映画にハマったキッカケでもある

大好きな映画『ダークナイト』について書こうと思う。


ダークナイトと言えど、主人公はバットマンであるけど、僕が好きなのはバットマンの敵"ジョーカー"というやつだ。

先に言っておきますが平々凡々とこれからの先の未来を過ごしたいという方はお引き取り願うよ。


初めにジョーカーという奴がどんなやつかというと

叙事詩『失楽園』に出てくるサタン。悪魔。に似ている。


失楽園とは

楽園から追い出された神に作られた人間アダムとイヴ。
人間は神のペットだったが、自分の意思に目覚め
勝手に行きなさいという事で楽園を追い出される。

そこに登場するのがサタンで

サタンは元々上位の天使ルシファーだった。
神と戦争をし、負けて地獄に落とされるが決して諦めない。

天国に居たところで、憎む神様をヨイショヨイショする事が素晴らしい奴隷の境遇を求めるのはやめよう。


奴隷としての平和と幸せよりも
地獄に落ちて悪魔であっても自由に生きたい。


という"サタン"として地獄の支配者となる。

神と悪魔と人間の三角関係の話。


話を戻すとここで言うジョーカーはサタン。


何を目的として殺人をしているかわからない。


殺人をしたいわけでもなく


お金が欲しいわけでもなく


マフィアのボスになりたいわけでもない。

失楽園を読むとわかる。
エデンの園に住んでいるアダムとイヴを誘惑した

サタンが化けたヘビと同じで
人間を誘惑する事で、人間が信じている正義とか倫理を突き崩す事が目的で、誘惑され揺さぶられた人間の自己中心的な本心を引き出しカオスを呼び起こす。
それに対峙するコスモス(秩序)。

それをぶち壊そうとする事なんだと。


人間なんてみんなご存知フランケンシュタイン(怪物)と同じ。
だからこの作品もフランケンシュタインが失楽園を読み、アダムの生き方に憧れている。

だから怪物がヒーローであって
怪物に感情移入するように作られている。


望んで生まれたわけでなくても、生きていかなきゃ行けないという境遇が人間と似ているから。

だけど、どこか人間には生まれた時から備わった神に見出された逆らえない正義のような秩序が存在する。

だからジョーカーが自由になるためには

その自分の心(秩序)に勝つ事。

そして社会の心を掴み、カオスの指導者となる。


人間はお金をいくらもらって奴隷では生きれない。

食べ物さえあればいいといって、食べ物をもらったからって生きてはいけない。

どこかで自由に生きたいと思う気持ちがある。

それがサタンであり、フランケンシュタインであり
ジョーカーである。


相手は神であって人間性そのもの。


人間の中の根底に善意を持っているから
絶対的に負けると分かっていても
逆らい続ける姿がカッコいいし

今作では唯一勝ったシーンでは

究極に悪であるのに
神が作った人間性というものに勝った瞬間を
カッコいいと思うように描かれている。


ジョーカーという生き方は

何も恐れない。


悪だと思われても


孤独も恐れない。


神も恐れない。


地獄も恐れない。


こんな自由に生きてる人見た事ないだろう。


カッコいいじゃん。


徹底的に戦い続けるのが人間なんだと。


逆らわずにいられないのが人間なんだよ。


人々善悪の二個対立を突き崩す映画。







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