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No.13『ぽこピーの本(ぽん)』
⚠少しネタバレあるかもしれません⚠
人気の超ユニークVtuberコンビの公式ファンブックがついに登場!
有名Vtuberが大集合した24時間配信企画を筆頭としたYouTube動画配信に、ゆるキャラグランプリ優勝やTOKYOIDOL FESTIVAL出場、コラボカフェ展開などマルチな躍進を続ける人気Vtuberコンビ「甲賀流忍者ぽんぽこ」「オシャレになりたい!ピーナッツくん」。その初となる公式ファンブック「ぽこピーの本(ぽん)が発売します!
本書では厳選動画振り返り紹介やピーナッツくんアニメキャラクター図鑑を本人コメント付きでたっぷり掲載!さらに縁のあるVtuberとの対談など、ここでしか読めないコンテンツも盛りだくさん! ぽこピーのユニークな魅力を凝縮したファン必携の1冊となっています!
( ホビージャパン より引用)
かねてより、ずっと好きだ好きだと言っていたVtuberがついに本を出した。甲賀流忍者ぽんぽこさんと、オシャレになりたい!ピーナッツくん。本の告知動画が出た2020年10月から、ずっと楽しみにしていた。この本は活字ではなくムック本なので、読書感想文のカウントに入れていいのか少し迷った。が、実際手元に届いてみると想像以上の分厚さとボリュームだったため、カウントすることにした。
内容は、ぽこピーとその仲間たちについての紹介から始まり、ぽんぽこさんのメインチャンネル「ぽんぽこちゃんねる」から思い入れのある動画が50本ピックアップされた振り返りコーナー、交流関係の深いVtuber仲間であるおめがシスターズとの対談、アニメ「オシャレになりたい!ピーナッツくん」のキャラクター図鑑、ピーナッツくんの楽曲制作に携わったヤギハイレグさん、ワニのヤカさんとの対談…といった流れで構成されている。そのうちページの多数を占めているのは動画の振り返りコーナーとキャラクター図鑑であり、この本はもしかしたらぽこピーを知らない人にニーズを向けた本なのかもしれないな、と思った。しかし、だからといってファンには物足りない内容かといったら全くそうではなく、非常に感慨深い内容がつまっていた。
動画の振り返りでは、ぽこピーにとってもファンにとっても思い入れの深いものが多数出てきて、この動画面白かったな、すごかったな、としみじみしながら読んだ。キャラクター図鑑ではしみじみというよりは「こんなヤツいたなあ」と懐かしく楽しんで読んだ。大好きなチャンチョがキャラクターについて一言メッセージを言っているのだが、語尾がファンにとって全く馴染みのないものなのも面白い。チャンチョ、余所行きの時はそんな語尾になるんだね。
ファンにとって一番感慨深いのは、やはりおめシスとの対談、ヤギハイレグさん、ワニのヤカさんとの対談のページだと思う。ヤギハイレグさんとワニのヤカさんとの対談は、自分自身音楽についての知識が全くないので、ただただ才能のある人達の会話を聞かせてもらったという感じで、圧倒された。すごいなぁと思うばかりだ。
おめシスとの対談は、動画勢として、コンビVtuberとしての気持ちがたくさん語られていて、やはり2年近くぽこピーやおめシスを好きな身としてはグッとくるものがあった。元々、ぽこピーやおめシス(特におめシス)に対して「この人たちはVtuberというより、Virtual YouTuberという感じだな」と思っていた。スタンスは動画を作って出すYouTuberであり、その上でバーチャルだからこそ出来ること、バーチャルでしか出来ないことを面白い企画として落とし込んで動画にしているという感じの。だから、対談でおめがレイちゃんが「私達は元々YouTuberとして始めた意識だった。動画勢と言われてもピンとこなかった」と言ったとき、すごく納得がいったしやっぱりそうなんだな、と思った。本人たちがそう思っていたことが、言葉でなく活動を通じて私達ファンにも伝わっていたのだな、と感じた。
本には、付録としてポスターと、ピーナッツくんの限定ミニアルバムがついている。音楽について知識が無いので細かいところまで考察したり解説したりできないが、この曲がまたすごい。本の内容はぽこピーを知らない人向けなのに、CDでは真逆だ。こんな尖ったこと言って大丈夫?とハラハラするくらいメッセージ性が強くてカッコいい。私の大好きなチャンチョも頑張って歌っていてとても良かった。「ひみつのMIXTAPE」これは確かに秘密だな、と思う。
本の最後では、かねてよりTwitterで行われていたイラストコンテストの結果発表もあり、たくさんの素敵なファンイラストを見ることができる。ここもとても良かった。多種多様な絵柄でどの作品も愛に溢れていて、ジーンとする。多くの絵に共通して、ぽこピーにしか出せない躍動感があるような気がして、これはファンがぽこピーからエネルギーをもらっている証拠なんじゃないかなと思う。ぽこピーにはぽこピーにしか出せない独特のエネルギーがある。だから私も、うつ病で苦しんでいてもぽこピーだけは見ることができたんじゃないか。
まだ3Dの身体も手に入れていなかった頃。伸びる2Dの身体を使いながら、声を震わせて『小さな恋のうた』を弾き語っていた頃から、色んな場所で成果を残しながらこうやって本まで出版することになったんだなぁ。本の中でぽんぽこさんが「今はもらった幸せを返すつもりで活動している」と言っていた。私はまだ、ぽこピーからもらった幸せを返せていない。
ぽこピーの本、良かった。本もポスターもCDも。また宝物が増えた。これからも、後悔しないように。好きなものを大切にしていきたいなと思った。
No.13『甲賀流忍者ぽんぽこ&オシャレになりたい!ピーナッツくんオフィシャルファンブック ぽこピーの本(ぽん)』
制作:甲賀流忍者ぽんぽこ/オシャレになりたい!ピーナッツくん
出版:ホビージャパン