ピーナッツくんは僕らのヒーロー
本日6月30日、オシャレになりたい!ピーナッツくんの1stアルバム『False Memory Syndrome』がリリースされた。
ピーナッツくんはよくヒップホップへの愛を語っていたが、このアルバムを聞くと本当にヒップホップが大好きなんだということがよく伝わった。僕はヒップホップに関する知識は全くと言っていい程無いので、ここが良かったとかあそこの言葉の使いまわしが良かっただとかは一切言えないが、それでもすごく音楽への愛情やリスペクトが伝わる作品だと思った。
このアルバムでは、ピーナッツくんの相棒のぽんぽこさんや、ピーナッツくんのアニメに出てくるキャラクターや、ピーナッツくんの仲間で既にアルバムを2枚リリースしているレオタードブタも登場する。
僕は、ピーナッツくんのキャラクターの中でチャンチョという子が最も好きだ。いつもピーナッツくんの横にいて、前傾姿勢でノッシノッシと力強く歩く姿がとっても愛おしい。アニメ作中では、他のキャラクターと5人で「.BEANS(ドットビーンズ)」というアイドルグループを結成しており、チャンチョはそのセンターに君臨している。自他共に「絶対的エース」なアイドルチャンチョだが、.BEANSのデビューソング『ワンダーナイトギミーナイト』ではコール・合いの手担当である。
「センターなのに合いの手担当なんて、もしかしたらお歌が少し苦手なのかな。面白いな、愛おしいな」という思いしかなかったが、アルバムリリースが告知されて、チャンチョもフィーチャリングで参加すると知ってからは少し不安だった。チャンチョのパートはどんな感じなんだろう。しっかりやれるかな。無理してないといいな。もしかして、また合いの手を担当するのかな。そんな思いでいっぱいだった。
しかし、アルバムを聞いて、そんな不安は杞憂だということが分かった。チャンチョはなんと4曲も参加していて、そのうち2曲はメインで歌っていた。とっても上手だった。チャンチョらしく、スタイリッシュかつ力強く、一生懸命歌いあげていた。メインじゃない2曲でも、チャンチョらしさがしっかり出ていて、とってもかっこよかった。気づいたら涙がたくさんこぼれていた。外出先で、一人でボロボロ泣きながら、アルバムを何度も何度も繰り返し聞いた。
チャンチョがメインで歌っている楽曲「幽体離脱」の歌詞で、「僕が消えいなくなっても この世界はずっと回ってるの 無数の先祖たちの亡霊が 僕を誘う 夜の密会」「仮に僕が消えたとして 朝が来て 眠る僕を誰が起こしてくれる?」「僕は追憶の彼方に 消える夜の中に」という歌詞がある。そのあたりで、ピーナッツくんのアニメ1期最終話が頭の中で流れる。ピーナッツ星が「単細胞たち」に支配される。ピーナッツくんとチャンチョは単細胞をやっつけるために、故郷に火を放つ。「またぼくは一人になるのかな」と言うピーナッツくんに、チャンチョは「世界がピーナッツくんを忘れても、僕だけは忘れないよ」と言ってピーナッツくんを抱きしめる。
僕は頭が悪いので、歌詞の考察なんていうことは出来ない。今回のアルバムがアニメとどれくらい関係しているかもちゃんと推測できない。だからちゃんとした解釈なんて説明できないけど、「幽体離脱」を聞きながら、無意識のうちに「世界がピーナッツくんやチャンチョたちを忘れても、僕だけは忘れないでいたい」と思った。YouTuberやVTuber、ピーナッツくんというコンテンツがどれくらい続くかも分からない。みんな忘れっぽいし。そうなったとき、僕だけは忘れないでいたいと思った。チャンチョがピーナッツくんにかけてあげた言葉と同じ言葉を僕も言いたいと思った。
本当は1曲ずつ全部に感想を書きたいけど、それだといつ終わるか分からないので、もう一つだけ。
「ピーナッツくんのおまじない」という曲の中に、おそらくピーナッツくんたちの創始者である兄ぽこだと思われるパートがあった。「間違いなく君がピーナッツくんだ 僕を救ってくれたマイヒーロー」という歌詞だった。そのあと、ピーナッツくんが「僕の名前ピーナッツくん 授かった名前はピーナッツくん この声、身体 君との違いが 僕がピーナッツくんたる所以さ」と続く。
ここを聞いたとき、「ピーナッツくんは本当にヒーローだったんだ。本物のヒーローなんだ」と思って身体がとても熱くなった。
僕がピーナッツくんやぽんぽこさんのチャンネルに出会ったのは、おそらく2019年の1月あたりで、その頃は身体を動かすのもままならないくらいのうつにかかっていた。いろんな科の病院を回ってはよくわからない診断をされて、それ以外の時間はずっとベッドに沈んで過ごしていた。そんな時に、ピーナッツくんとぽんぽこさんに出会った。生きているか死んでいるか分からないくらいに何もできない時間を、ずっと2人の動画を見て過ごした。今も決して良くはなったとは言えないが、あの頃よりは確実に動けるようになった。その過程の中で、ピーナッツくんたちはずっと寄り添ってくれていた。そんな日々が、この歌詞を聞いたときに頭の中で走馬灯のように駆け巡った。
僕がどれだけ愛を語ろうが、僕のフォロワーは誰も関心を持つことはないし、動画のURLをTwitterで貼ったって誰一人としてそれを踏むことはない。ここでこうやって2000字以上も愛を語ったって、誰も見向きもしない。でもそれでもいい。これからも僕はずっとピーナッツくんやチャンチョやぽんぽこさんへの愛を叫び続けるし、URLだってたくさん貼り付ける。ピーナッツくんは、何者でもない僕のことも、創始者である兄ぽこのことも、きっとぽんぽこさんのことも救っているヒーローだ。僕はこれからも、ヒーローへの愛を叫び続ける。そんなことを、「ピーナッツくんのおまじない」を何度も何度も繰り返し聞きながら思った。
ぼやぼやそんなことを考えてる間になんとぽんぽこさんがゆるキャラグランプリ予選通過したぞ!!絶対優勝させますからな!!ゆるキャラグランプリ、伝説作ろうね。
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