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読書感想文

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2020年から記録中。読んだ本の感想を書きます。
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#読書

No.12『隣のずこずこ』

No.12『隣のずこずこ』

「村を破壊します。あなたたちは丸呑みです。ごめんね」二足歩行の巨大な狸とともにやってきたあかりさんはそう告げた。村を焼き、村人を呑み込む〈権三郎狸〉の伝説は、古くからこの地に語り継がれている。あれはただの昔話ではなかったのか。中学3年生の住谷はじめは、戸惑いながらも抗おうとするが――。恩田陸、萩野望都、森見登美彦が絶賛した、日本ファンタジーノベル大賞2017受賞作!

 この本を手に取ったきっかけ

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No.11『あなたの頭を覗かせて』

No.11『あなたの頭を覗かせて』

「なんなの、馬鹿じゃないの、いい加減にしてよ」
そんな日常がひどく懐かしい。本当に、ただ眺めるだけ。
少なくともあの時、あの少女は死んでいた。
これは非常に大変だった。
「デュシャンのオマージュだよ」
※持ち出しの際は必ず保管管理者の許可を得てください。
(本文より抜粋)
あなたの深奥へ迫る、書厨たちの祝宴がついに実現。

 2020年夏頃、Twitterで仲良くしてくれている人が「原稿を書いてく

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No.10『異類婚姻譚』

No.10『異類婚姻譚』

子供もなく定職にもつかず、ただ安楽な結婚生活を送る主婦の私はある日、いつの間にか互いの輪郭が混じりあって、自分の顔が夫の顔とそっくりになっていることに気付く……。夫婦という形式への強烈な違和を軽妙洒脱に描いた表題作で第154回芥川賞受賞!自由奔放な想像力で日常を異化する中短編4作を収録。
(裏表紙より)

 アメトークの読書大好き芸人か何かで取り上げられているのを見て、おもしろそう!と思ったものの

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No.7『47都道府県女ひとりで行ってみよう』

No.7『47都道府県女ひとりで行ってみよう』

日本には47都道府県もあるのに、行ったことがない場所があるというのはもったいないなぁ。というわけで、全部行ってみることにした。33歳の終わりから37歳まで、毎月東京からフラッとひとり旅。名物料理を無理して食べるでもなく、観光スポットを制覇するでもなく。その時の自分にちょうどよいペースで、「ただ行ってみるだけ」の旅の記録。
(裏表紙より)

 いつからか、将来の夢の一つに「47都道府県全部旅行する」

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