問題解決で使える!TOC(制約理論)思考プロセス
こんにちは。しらすです。
本日はTOCの思考プロセスについてまとめたいと思います。
思考プロセスとは、TOCを提唱したエリヤフ・ゴールドラットが編み出した思考体系です。製造業はもちろんのこと、IT業界、マーケティングやコンサルティングなど様々な分野で応用されています。
今回はこちらを参考にしました↓
思考プロセスでは、①何を変えればよいのか?②何に変えればよいのか?③どのように変えればよいのか?を系統的に考えられる手法で、主に論理ツリーというものを使います。
論理ツリーはフローチャートのようなもので、何がどういう問題を生み出しているのかを見やすく絵にしたものと言えます。
論理ツリーの作成順序は下記の通りです。
①現状問題構造ツリー:「何を変えれば最大の結果を得られるか」を明確にするもの。現状の問題点から根本的に解決しなければならないものを見つけ出す手法で、最初のステップとして用いられます。
②雲:問題の根本的な矛盾や対立(コンフリクト)を解消するためのもので、対立解消図とも呼ばれます。現状問題構造ツリーを使った後、「何に変えればよいのか?」を考えるために使われます。
ザ・ゴール2で紹介されていた雲は下図のようなものです。主人公アレックスの娘シャロンがパーティーに行く予定があるときの雲です。この場面ではアレックスが迎えにいくということで解決しました。
③未来問題構造ツリー:雲で見つけた問題解決策を実行した上でネガティブな影響を与えるかどうかを考えるツリーです。
④前提条件ツリー:「どのように考えればよいのか?」を考えるための手法です。先述の2つのツリーとは異なり、因果関係だけでなくアイデアの実行順序が重要です。
⑤移行ツリー:思考プロセス最後のステップで、実行計画に相当します。時間的な順序が重要です。
これらのツリーを作成するのには時間はかかりますが、複雑な問題でも解決にこじつけることができるとされています。
また、論理ツリーを考えるときには、If-Then(こうならばこうである)の言い方を使ってまとめることで、物事の関連を分かりやすくします。If-Thenルールって習慣化からこういった手法にまで何にでも使えるんだなと思いました。
TOC関連の本は他にもあるので、少しずつ読んで、また内容をまとめられたらなと思います。