ニーチェと寺田蘭世の生き様〜らんぜ動くってよ〜
ツイッターでフォローしているある方が「未来に残したい授業」というチャンネルをリツイートをされていた。
そのリツイートに釣られて「ニーチェ」に関する動画を視聴。西研氏のことは存じ上げていたが,とてもわかりやすく優しくニーチェの思想を手解きしてくれている。
要点は,
人生におけるマイナスを受け入れて(むしろそれを欲して)ニヒリズムやルサンチマンに陥ることなく,いか生を肯定できるか。
そして,たった一回でも「ほんとうに生きていてよかった」と思えることがあるならば,マイナスを含めた人生全体を肯定して,この人生よもう一度,と言うことができるのではないかと。
西研氏は,
とニーチェ思想をまとめる。
マイナスを含めた人生全体を肯定して,この人生よもう一度・・・
西研氏の解説を聞いていて,ある人の言葉がふと頭をよぎった。
23rdシングルアンダーライブでの発言。※伝説の「プチョヘンザ」煽りも見れるアンダーライブはのぎ動画で見れる!
寺田蘭世は二期生としてグループに加入した。
ご存知の方が多いと思うが,二期生といえば「不遇の」二期生として知られている。私なりの理解では「不遇の」が意味するのは,三期生以降の新人ほどプロデュースがうまくいかなかったということ。
しかも寺田蘭世は最後に正規メンバーに昇格した「研究生」であった。「研究生」とは正規メンバーへの昇格を待っているメンバーのことで,ほとんどメディアに登場せず,アーティスト活動は制限されていた。
つまり,寺田蘭世は加入後のスタートダッシュがうまく行かず,最後までアンダーの活動がメインであったメンバーの一人なのであった。
(一期生の加入直後というタイミングも悪かったのかもしれないけど,五期生のスタートダッシュと比較するとなんというか・・・)
先ほど引用したアンダーライブでの発言について,後日ブログでこのように補足している。
どんなに苦しくて辛いことがあったとしても,
「私は生まれ変わってもまた乃木坂46として活動して、寺田蘭世として生きたいと思える」
蘭世がニーチェの思想を知っているかどうかはどうでもよくて,悲しいことや辛いことが多かった乃木坂での活動であったのに,「この人生よ,もう一度!」と人生全体を肯定できる領域に到達している(「超人」)。
そして,蘭世スゴいなぁと思わせるのが,絶対にファンの気持ちを裏切らないところ,言葉でファンの気持ちを揺さぶるところ。
かつて哲学が好きなアイドルっていうのがいたような気がするが,哲学の知識をひけらかすわけでもなく,蘭世は自分自身が「超人」として生きてみせたのだ。
そんな蘭世が「活動」を再開することを発表した。ファッションに興味があることはグループ在籍中からずっと言っていたことだが。
今後具体的な報告が聞けると思う。卒業後の活躍を優しく見守っていきたいなあと思う。