戯言: 末期癌の父親
父親が末期癌となる
会社のエマージェンシーメールが来るたびに、父親にも生存確認をしていた。
「元気？」
-末期癌が見つかった。仕事を辞めた。
ま？77才だ。もういい加減店じまいをしないとね…。後継の弟が大変そう
頃合いを見て父に連絡
末期癌が受け入れれないぽ？
怒ってばかりだ
「調子はどう？」
-もう死ぬしな。（色々怒る）
そんなことが続く
…。
私は「怒っているうちはまだ元気やね。本当に死にかけたら話せないし😮💨」
ついぼやく。
-俺の気持ちがわからないのか？（怒る）
「私は何度か妊娠中に死にかけた。目が覚めて「あ？生きてた…」
看護師さんが
「私の勤務中に死なれたらどうしようかと思った。よかった生きていて。妊娠中に母子共に死なれると辛いもんよ」
看護師さんが本音を呟いた。そんなことが3度あった。意識が戻り元気になりお父さんに電話したら
「どこの馬とも知らん奴と結婚して！そのまま死んでしまえ」
怒っていったやん。
…その話をしたら？
父親さらに怒る
「勝手にせえ!もう歯も治してあげないからな。ま、死ぬから治せないけどな！」
-私…26才に家でて、結婚してさ？50才の今も他院に通い、24年間治してもらってない。もうお父さんの治療した歯は全部やり直した。娘の歯列矯正も他医院でしてる。治してもらってないから困らないよ。
+++
「勝手に結婚しろ。もう歯を治してやらないからな！」
父親がそう言ってから、父親に治してもらってない。私は困らない。お金も借りてないし、寧ろ、お父さんに貸したりしたし。私は歯科大中退をして、家から飛び出て、今は別の家庭で生きてる😅
冷静に言うと怒る。
「あのさ？異母姉妹がさ？中卒でニートやん？自宅警備員してるやん。これだよね。路頭に迷いかけたら飯くらい食わしてやるから。もうお父さんが死んだら自分でなんとかするしかないからさ。介護で長々と振り回されるより、末期癌は準備できるからいいよ。お母さんみたいに風呂で死んだら警察が来て大変だもん。ひとはいつか死ぬからさ？私は３度死にかけて、いつ死んでもいいように準備してるからね。」
父親は「お前は死にそうになる人の気持ちがわからない」
大いに荒れる。
キュプラロスの「死ぬ瞬間」
そのまんまやなと…
私も、落ち込んで、怒って、平和な心持ちとなる。とりあえず私はその道を辿った…なぁと。
私は
「私も癌センター通いだよ？薬代や治療費が高いもん。潔く死ぬことにした。サラリーマンには出さないや。それでいいのよ」
父親は「なんで言わんかったー」「なんでそんなんで子どもを産んだー」
…癌センターで妊娠発覚！中絶週数過ぎてんだもん。それで勝手に産め、勝手に死ね！お父さんはブチ切れてたやん？結婚相手が気に食わないといい？夫は頑張り成長した。父親はいい旦那だと手放しに褒めるようになるが、あなた本人、父親から壮絶なイジメがあったから。
それを知り、大荒れに荒れる父親…。
「お前みたいな癌センターベテランじゃないんや、俺はビギナーや！」
末期癌の父親、荒れに荒れる。苦笑
しかし、元気だな。
最後に親子喧嘩かぁ
周りから色々と、腫れ物に触る言葉ばかりで、いい人を演じ、本音が言えないのだろうねぇ。よかったねぇ、喧嘩を売れる娘がいて、やれやれ。などと言うと怒る。もう笑ってしまう。笑うとさらに怒る
電話番号を変え、末尾が
******-0110
の電話をかけ、久しぶりにパンチの効いたドッキリを父親にした。
私の生年月日が1/10だからね。覚えやすいからね。イタ電が多い。思い切って変えた。
末尾が*******-0110はイタズラ電話がない。
イタズラ電話壊滅。素晴らしい👍
父親は
「警察かと思ってびっくりしたやねーかー!」
そこまでびっくりせんでも？😅
自分に何かやましいことでも？😎😎😎
「ま、身辺を整えなはれ…」
一言言うと
「警察かと思ったやねーかー！…」
めちゃくちゃ怒りまくりだ。
父親は「浄玻璃の鏡」の前で、何を見せられるんだろうね。御伽話だが…。
死ぬ前に、自分の前に「浄玻璃の鏡」を感じるのかなと感じた。
私も意識を失いかける中で、何度も走馬灯を見た。これは遠い潜在意識が生きる術を探すらしい。
私は過去のダイジェストがすごい勢いで流れる。最後にポワンと暖かい光が現れた。
これが「浄玻璃の鏡」と言われるものか？一瞬思う
「貴方は本当に人を妬ます恨まず真摯に頑張りました！今からボーナスステージです！存分に楽しんでくださーい！パンパカパーン！」的なメッセージが流れ、暖かいモヤモヤに包まれ目が覚めた。
あまりに清々しく、吹っ切れたと言うか？
異世界転生したらように運の良い人生となる。
父親は
「勝手にせい！後悔しても知らんぞ！」
そう言い、人をコントロールするのが好きな人だった
私は、家を飛び出し、親に無断で結婚して姓を変え…平和に生きる🕊️
父親は寂しいんやろうね…🥹