Albemuth ONE-MAN LIVE「罪と楽園」を語りたい①
はじめに
このnoteを手に取ってくださり、ありがとうございます。ある理系です。
遂に始まり、そして終わってしまいました神椿新宿戦線。
私はday1のAlbemuth「罪と楽園」を現地、そしてday2の「シャーマニズムIII」を配信で見ましたが、あの比較的小さな箱の中で同じ推しを見に来た人々が声を枯らし、腕を振り上げ、水分補給に助かる、やはり現地でないと味わえない空気感がありますね、あれはいいものです。
さてこの「罪と楽園」ですが、あるナー、アスナーからしても、そして自分にとっても本当に心に沁みる、記憶に残るライブでした。まずはライブ当日までを簡単に振り返りましょう。
始まりはAlbemuth1周年配信です。(ちなみにこちらは現在視聴できなくなっていました、何故...)
ここで重大発表「ADAM」と「eve」のリリース決定、そしてAlbemuth ONE-MAN LIVEが決まったのです。もうこの時は「ついにきたか」と、部屋の中で飛び跳ねガッツポーズをし、数日間はそわそわしていたのを覚えています。
そして、同時にライブグッズも公開されました。
ウワー!ビジュがイイー!
もうとにかくこの二人顔がいい、Vシンガー的には歌声が第一なんですけども、それにしても神がかっている、ここが天国か...
はい、少し話がそれましたが、グッズも盛り沢山でした。
パーカーにTシャツ、ペンラに缶バッジなどのライブ特有のグッズからアクスタまである大盤振る舞い、そして一番注目したいのは「アートフォリオ」です。皓と黑それぞれのライブKVを印刷したシリアルナンバーいり、こんなのオタクなら絶対欲しいやつじゃないですか....
でも最近お金使いすぎてるしなぁ...どうやって厳選しようかなぁ....
っはぁ!なんだこの請求は?!
ええ、言いたいことは分かりますよ。
耐えきれませんでしたとも、全てを買ったんです。まぁ買わない後悔より買う後悔ですよ。
とにもかくにも始まりました、俺たちのライブが!!!!!
4ヶ月以上前に発表された当時はまだまだ実感が湧かなかったですね、期待だけが膨らむというか。
仕事に追われ、推し事に追われ、それでも楽しくライブまでの日々を生きていたときです。あの知らせが舞い込んだのは。
………………は?
もう寝耳に水過ぎて頭が真っ白でした。X上でも阿鼻叫喚の渦に巻き込まれ、しばらくは衝撃が収まりません。存流ちゃんは活動休止中だったため、このライブを機に再び徐々に活動を再開していく、そんな火付け役になるような位置づけだと思っていたのですが、あまりにも想定外です。言いたいこと、聞きたいことが沢山ありました。しかしこれも存流ちゃんが沢山運営や、明透ちゃんと話し合った結果です。受け入れるしかありません。
(あっさりしていると思われるかも知れませんが、それは卒業発表から2ヶ月以上、そしてライブも終わっているからです。いまだに受け入れられてはいません。そもそも受け入れられていたらこんな導入の段階でじっくり丁寧に舐めるように傷を抉ってるわけないでしょう本当になんでなんだ…こちら側はいつまでも待つのに…それこそ年一とかでも最悪いいからとにかくいきてそんざいしていてホシカッタホントウニ%&$+*##”(言葉にならない叫び))
この発表を受けてからいよいよこのライブは大切なモノになっていきました。自分が出来ること、自分のこの溢れんばかりの推し愛は全て彼女らに届けたいという思いが強くなっていきました。
そして月日は流れ、ライブ当日です。
ライブ当日
やってきました、ライブ当日。
前日の深夜に存流ちゃん、明透ちゃん、Albemuthに向けてお手紙を書き、現地に持って行くグッズを選別し、ぼろぼろになりながらの参戦でしたが、いざ到着したらもうテンションマックスでしたね。4月にもなるのに冷たい雨風の吹くなか、一時間半ほど物販の列に並びました。現地限定のSNS風アクリルキーホルダーと先行販売のブロマイドを買い、顔なじみの人たちと会い、会場の時間までをいまかいまかと待ちわびていました。
そして時間が経ちいよいよ入場の時間になります。自分はSの106番という比較的早い番号だったのでほぼ先頭で番号が呼ばれ、中に入っていきます。もはやおなじみの光景でフラスタが並んでいましたが、その中に…
そうです、実はこの日のためにせっせとフラスタを単騎で準備していました。
ライブ発表の時から
(この晴れの舞台に絶対に自分の力でフラスタを贈りたい...)
と思っていたし、実は自分に近しい人の中に推しへの愛が強すぎて一人でフラスタを贈ったことのある輩がいるんですよね、あれみて自分もいつかやりたい思っていたんです。単騎フラスタ。
こうして当日に推しへの愛と感謝を形に残せたのはとてもうれしかったですね。
そして一夜限り、最初で最後の楽園が始まります。ここからはアーカイブのスクショとともに現地での心境を交えながら紹介していきます。曲の素晴らしさなどは言うまでも無いので特に現地でのパフォーマンスなんかを細かく見ていきたいです。
ライブのアーカイブはこちら ↓↓↓ (5/6(月)23:59まで)
可惜夜の星たち
プロローグ(ポエトリーリーディング#1)
幕が上がるとまずはムービーが始まります。そこは全てが白く清く美しい楽園の光景でした。現地ではこの映像が映されているスクリーンが上方、Albemuthの二人がこの後映し出されるスクリーンが下側にあり、少し見上げるような形で見ていたんですが、この時点で世界観に吸い込まれていて、とにかく映像が美しかったですね。
ここで最初のポエトリーリーディングが始まります。ここもやはりAlbemuthを象徴するような二面性を唄っており、その中でも皓のコンセプトに沿った内容となっています。
「幽ノ楽園」
そして画面は移り変わり、一曲目はモチロンこの曲「幽ノ楽園」です。
罪と楽園のタイトルの片方を担う、まさにスタートにぴったりの一曲となっています。この曲イントロのピアノの後に追っかけてくる二人の声がどこまでも透き通っていて、大好きな曲なんですよね。曲のイメージぴったりの青い仄白い光に照らされながら糸を編んで布を織るように作り上げられていく皓の世界観にただただ浸っていきます。
二枚目のシーンが特に推しポイントです。二人がラスサビの前に向き合って歌詞の掛け合いをするシーンで、「僕」と「君」とそれぞれ歌いながらお互いに寄り添っている歌詞がまさにふたりを象徴しているようです。
幕間(ポエトリーリーディング#2)
そしてさらにポエトリーリーディングが続きます。正直聖書などに教養があるわけではないので、はっきりとしたことは言えませんが、神は六日目に自分の形を模して最後に人間を作り、七日目に休息に入ったそうなので、本当に楽園の中の最初の人類、「アダム」と「イブ」の世界がそこにあるのでしょう。
命の鼓動が奏でる音楽の中で、「君(イブ)」と「貴方(アダム)」は互いに惹かれ合うことで同じ音(鼓動の早まり)を感じていた。そして遂に二人は禁断の果実であるリンゴを食んでしまう、それが罪悪とも知らずに。…みたいな。
赤い洗礼
「赤い洗礼」、歌詞がかなり難解な文章なのですが、歌詞割り、ユニゾン、ハモり、全てがほぼ均等に割り当てられていて整然とした美しさがありつつ、それゆえに濃く薫るむせかえるような「色気」が満載で熱に浮かされたようになるんですよね。
そして曲があっという間に終わり後奏に入ると、明透ちゃん、存流ちゃんが手を振ってくれるという粋な演出。もうそれだけで射貫かれますよ、あるナー、あすナーは。
清々するんだ
次は「清々するんだ」です。「赤い洗礼」から打って変わって少し冷ややかな印象のあるこの曲ですが、これイントロの時に存流ちゃんが少し首と身体揺らしてリズム取ってるのも可愛いし、その後の「逃避行(×n回)」と歌っているときにペンギンみたいに二人でゆらゆらして、しかも存流ちゃんの方が仕草大きめで、テンション上がってるのが見えるのももう最高です。この曲色々な歌詞に合わせて存流ちゃんが振り付けしてるのいいんですよ。是非見てみてください。
個人的には一番上がるのはラスサビ前の「今、万雷のバンザイを浴びて」、なんですよね。見てる側が腕振り上げてリズム取って、それをAlbemuthが煽ってる構図本当に現地でしか味わえない空気感がありました。
感光
「感光」のイントロ流れた瞬間の会場の盛り上がり方といったら、前半戦の中ではこの曲が一番だったんじゃないかなと。自分が皓楽曲の中で一番好きな曲ってのもありますが、会場全員手拍子のタイミングもペンラの振り方も統一されてて一体感がすごかったのを覚えています。しかも何がいいってAlbemuthの二人が歌っているときは手拍子控えめ、間奏で大きめになってることなんですよ。やっぱりライブに来た以上、推しの声は聴きたいわけじゃないですか。それを示し合わせたわけでもなくみんな同じ思いなのが本当にいいなぁ…。
あと、今回の「感光」普段聴いているものよりハモリが強く聞こえた気がするんですよね。やっぱり収録されたものと生の音は全然違うなぁと感じました。
幕間(ポエトリーリーディング#3)
はい、ポエトリーリーディング追加入りまーす。どこか遠い世界の出来事のように聞こえていた今までの情景から一転して、何気ない日常の中に似た描写が含まれ、まさにミュージカルの最後を感じさせるようです。
星月夜の調べ
そして、まさにミュージカル調の曲がやってきました「星月夜の調べ」です。二人が向かい合った場面から手を広げ一つの物語が始まります。ワルツのような三拍子も相まってAlbemuthのふたりが身体を揺らしてリズムを取りながら歌っています、かわいいね。特に存流ちゃんがずっとゆらゆらと元々のモチーフであるクラゲのように楽曲の世界に漂っているので一度ダンスにだけ着目して味わってみてください。
白夜にて
こちらもピアノのイントロが特徴的な曲です「白夜にて」。一面青のライトが光り、幻想的な空間の中で穏やかな曲調が響いている、いままでのミュージカル調に対してこちらは曲を聴かせるパートになっていて音に囲まれている状態です、なんて贅沢なのでしょう。正直この時は世界に浸りすぎていて、恥ずかしながら、目の前の情報を理解するのに精一杯だったんですよね。
幕間(ポエトリーリーディング#4)
これが最後のポエトリーリーディングになります。文章のそこかしこに散りばめられた皓と黑の世界観から、おそらく次のパートでAlbemuth皓は終わり、黑の世界観へ進むことが予感される、そんな繋ぎ目となる文章になっています。
箱庭
まさにそこは箱庭。世界観としての神話的な箱庭であり、ライブ会場というのもいわば箱庭。
どこか静かで落ち着いた雰囲気もこのあとの黒く自由な世界への爆発力を淡々と高めているような、そんな雰囲気を現地でも感じていました。イントロから二人の声がどこまでも吹き抜けていって、それに合わせて伸びやかに仕草を混ぜる演出に会場もうっとりしていきます。
新世界へ
皓パート最後の曲はやはりこれ「新世界へ」。ここまでほぼノンストップで歌っているとは思えないぐらいに丁寧に始まる明透ちゃんの柔らかな声、そしてそれを追いかける存流ちゃんの落ち着く声。この曲終始Albemuthの二人が身体全体を使って世界観を表現していて没入感がすごいんですよ。さらに間奏で明透ちゃんがくるくるしながら場所移動するのが本当にかっこよくて可愛くて。
入 籍
更に最後のこれですよ、明透ちゃんが存流ちゃんを社交ダンスのように支えるシーン。もうAlbemuthナー大歓喜、現地でも祝福の声が上がっていました。
最後にとんでもない爆弾落としてくれましたよ、ええ。しかもこれ後夜祭情報だと存流ちゃんがのりのりだったらしいじゃないですか、ずるいよ、存流ねぇ、もうそのまま幸せになってくれ。
まとめ①
ここまでAlbemuth皓の楽曲が披露されていきました。どれも世界観に合った白く清く、そしてどこか物悲しさを感じる素晴らしい曲達でしたね。しかし披露された楽曲とアルバムの曲数が合いませんね……、いやー、ナンデダロウナー。
はい、本当なら一本の記事にまとめたかったんですけれど、みるべきポイントやら話したいポイントなどが多すぎるのでここで一旦区切りとします。
次回、Albemuth ONE-MAN LIVE「罪と楽園」を語りたい②「失楽園にて」
に続きます。
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