いじめ隠蔽・告発文5
翌年、脅かされる日々が続きながらも私達は一つだけ希望を持っていました。それは加害者sちゃんのお兄さんであるRくんがもうすぐ卒業することです。sちゃんもRくんも肥満体質で、息子より数倍体格がよいので、sちゃんが同じ学年に在籍し続けるだけで相変わらず不安なことに変わりはありませんが、やはり2学年上のR君が卒業することは、物理的に危険度が下がります。息子には、この頃世間でいじめによる小学生の死亡事故が発生していたため、最後の最後まで気を抜かず注意するように言い聞かせていました。普通に通学するだけでそんな注意をしなければならないこと自体、おかしいと思いますが…。
来春からクラブ活動が始まるということで、息子の学年では各クラブを回り紹介を受けるので、R君との接触もあるかもしれません。前日に担任の先生に電話をし、絶対に接触することのないようお願いしました。
R君はみんなの前に立ち、クラブの内容の説明をしていたそうです。「何か質問のある人はいますか」と言われ、R君が教室内を見渡した時、息子は目を合わせるのが嫌で、下を向いて目をつぶっていたといいます。そのまま怖くて目をあけられなくなったそうです。時間にしてほんの数分だったと思いますが、みんなが出ていく気配に気づいて目を開ける直前に、耳元で「とぼけてんじゃねーぞ」とささやかれ、肩をおされました。そのまま頭上から「親に言うなよ」という声がふってきて、Rくんのものらしき上履きが見えたそうです。急いで立ち上がって逃げると、担任の先生はもう廊下に出ていたと息子は私に報告しました。