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STARTOは天下を取りにいく─2024年現場まとめ─

御周知のとおり、STARTO ENTERTAINMENTの前身である事務所には大きな問題と転機がありましたが、ここでは相も変わらず笑顔で、真摯に、素敵なエンタメを届けてくれる彼らの現場について書きたいと思います。というかまず、所属アイドルたちに矢を向け、放つのはお門違いというものです。
そう、もう一回天下取るからさあ!いや、でも真面目に、結局ずっと天下なんだよ我々は。潤沢な資金(※彼らの純粋な売り上げという話)でやるエンタメは最高に贅沢だし、そこに純粋でしなやかなエンターティンメントへの魂と愛があるので。
彼らはアイドルであり、アーティストではありません。”ハイパフォーマンス”であることが、技巧的なことだけを指すのであれば、足りていない面や至らない点もあるのでしょう。また、安定した地盤と恵まれた環境があったことも否定はしません。しかし10年も20年も魅せ続けるということは並大抵の努力ではかないません。また、魅了することに於いて、かならずしも技巧的であることだけが条件ではないのは、歴史が証明しているのではないでしょうか。
結局、すべては「芯」あるいは「真髄」なんだと思います。それがあるかないか。わたしはスタエンのアイドルたちには明確にそれを感じます。
「ジャニーズとはなにか」(※人名ではなくこの組織が目指してきたエンタメの表現、体現の意味であえて使います)これは徹頭徹尾、精神性です。上澄みだけをすくったような「下手」だとか「お遊戯会」といった意見も散見されますし、否めない面もあるにはあるのですが、この精神性こそが唯一無二であり、だからこそ彼らに魅了され続けるひとびとが後を絶たないとわたしは考えています。おそらく、タイプロに対してオタクが反発したのも結局、あとから入ってくるひとにこの唯一無二性が持てるのか、というところに尽きるのではないか、そしてこれは土着的なもの…風土で育まれ、染みついているものであり、一朝一夕で習得できるものでもないという感覚があるからではないかと思います。この真髄に触れると、正直言ってスタエンの文化から簡単に抜け出すのは無理です。狂います。それがカルトと呼ばれてしまうのかもしれないけれど、人間だれしもなんらかのカルト信者でしょ(主語でか)

さて、話を現場に戻して、今年は5つの現場に行ったので、ここからはオタクの感想を書いていきます。


STARTO ENTERTAINMENT 
2024年現場まとめ

①Travis Japan Concert Tour2024【Road to Authenticity】

3月の静岡エコパアリーナに参戦。昨年のデビューコンよりもさらに内容良くなっていて、進化と成長を感じた。トラジャは楽曲の幅も広くて面白いんだけど、スタエンオタクに受けるかって言われたらそういう曲ってあまりないし、わりと控えめなグループなので目立たないけどパフォーマンスはえげつないです。いろいろなジャンルの曲に対する表現のアプローチはやはり抜群で、ショーアップするのが非常に巧い。
スタエンってひとつのアイドル事務所なのに、そこに所属するグループってじつは多様性に富んでいて、事務所内に系譜はあれどひとつとして似たようなものがないし、それらが個性として完全に成り立っているわけですが(だってたとえばストとなにわ男子がおなじ事務所なわけで。けど事務所オタクからすると好みはあれどもどっちも良きってなるのシンプルにすごい)、それでもトラジャはこの事務所のあたらしいピースだなと感じる。大河、もといJの歴史的観点から言うと、少年隊のようなJクラシカル、Jトラディショナルな部分を継承しながら令和のあたらしさもある、っていう、それこそライブであり”ショー”を見せてくれるのは今のデビュー組ではなかなかめずらしいかもしれない。舞台まで話を広げるとたくさんあるけれど。
一緒に行った家族に「トラジャは上手すぎるゆえ、簡単そうに見えちゃって、やっていることは本当にすごいのに伝わらないのまじもったいない」って言われて真理かもしれないと思った。だけど、それも課題なんだろうな。やっぱり伝わらなきゃさ。上手いとはまた違うあたらしい魅力なり武器なりが必要なのかも。
他担だしトラジャは詳しくないけれどもスタエンのライブはどれも楽しいから観に行きたい系の家族が、ムビステが近づいてきたときに隣で「元太くっそかっこい~~~~~~~~~~~」と突然発狂したの今でも面白い。
松田元太は今年ほんとすごかった。トラジャの知名度が跳ねるきっかけがあるとしたら元太からなんだろうなとジュニアの頃から幾度も思わされてきたけれど、やっぱり元太のポテンシャルはすごい。顔がいいのはもうもちろん、フロンティア精神がね。なんで本人らがいないTJポーズの写真が多々存在するんだ…
この日は中村海人が髪を短くしていてベリべリプリティグッドフェイスラブボーイすぎて開演早々わたしも発狂した。うみはね、絶対短いのが天才なのよ。髪型なんて自分の好きにしたらいいと思うのでオタクがあれこれいうのも野暮だけれども、あんまり横にボリュームでないコンパクトなかんじで、頭のかたちがまるくてきれいだからそれを活かせるように、色は黒でも金でもいいけど前髪はあったほうが好きかな(強欲すぎる)
まあそんなことを言っているけれど、うみに関してはもう楽しんで踊っててくれたら。それが伝わる瞬間がいちばん好きだから、なんでも良いです。【LEVEL UP】のイントロの、弓引くみたいな動き、イケてて好きすぎる。
ただ【Happy Groovy】のオリジナルver.をたまにはやらんか?ってことは思っています。聴いているだけでハッピーになるあの曲大好きだから!ジャズアレンジも素敵なんだけどね。

②美 少年 Arena Tour 2024 【Gates+】

外れていたのですが制作開放席の案内が来て、3月の愛知SkyExpo公演初日に入ることができました。トラジャがデビューしてからというもの、更新しつつもなかなか情報局の権利を行使していなかったのですが、行きやすい地でジュニアの公演を観られる機会は貴重。TDCクラスだと担当じゃないしやっぱり控えてしまう。アリツアありがたいです。
美ちゃんからは金指くんが脱退、退所してしまったことにくわえ、ジュニアの動きが不穏でしかないこともあり、このときから状況がかなり変わってしまったのですが、ここではこの日の素敵な公演の感想を書きます。
まず【Cosmic Melody】のイントロで幕が開いたときキラキラで昇天しそうになったし、大好きな【LALA love】聴けてうれしかった。山Pプロデュースのおしゃれな曲。「イヤフォンつけて向かうとこ、シェアしているプレイリスト流して街に出る」がほんとに良い。亀梨くんが歌詞を書いた【ねぇもっと】のお耽美路線もね、美 少年のイメージとしてはわかりみが深いんだけど、こっちの等身大のかんじも良すぎる。
ジュニアのライブはオリジナル曲だけでなく、先輩の曲も交えてセトリを組む楽しさがひとつある。美 少年は本人たちが嵐好きなこともあってか、嵐よくやる。似合うんだよね~!HiHiはサブカルっぽい嵐がむちゃくちゃはまって、美ちゃんは王道ポップな嵐。個人の感想ね。だけど美 少年のライブ行きたいと思ったのはKAT-TUNの【SIX SENSES】を今は無き少年倶楽部で観たこと(やんなかったけど)。こ、こういう曲もかっこよくきまるようになったのか…!!って衝撃受けてもう駄目だった。それにオリジナルの【Boom SHAKALAKA】むっちゃダンスのクオリティあがっていて腰抜かしそうになったこと。那須くんいいよね…!TikTokでもよく見ております。
去年、ジュニアもかなり苦しかったと思うけれど、大昇が自作詞で【We’re gonna be a star】って歌っていたり龍我がいきなりピアノ弾き始めたりして(ピアノええやんって思って時間があるならやってみようと思った、ミスしたとこもあったけどやってみるのが大事、みたいなこと最後に言ってた龍我が龍我ってかんじで最高だった)もう泣いちゃった。
公演とおして、若さで一直線に刺してくるパワーと星が鳴りそうなキラキラとおとなになったアンニュイさが一気に押し寄せる、多幸感が降り注いでくるような魅力的な時間でした。
その前の週にトラジャ公演、美ちゃんのライブが終わった週にひとつプライベートで楽しみな予定もあったことで、人生がずっとたのしい…!人生がずっと愛、っておいおい泣いたのはじめてかもしんない。魔法みたいな夜だった。

③HiHi Jets Arena Tour 2024【BINGO】

美 少年に引き続き書くの辛いんだけど、書く。いや、まじ、HiHiに期待しすぎて、これからの事務所はHiHiもデビューも控えているから大丈夫だって思わせてくれる存在でしたHiHi Jetsは。わたしは帝劇以外では、かつて存在した局動画でパフォーマンスを観たり、少クラやYouTubeで映像を観ることがメインだったのであまり大きなことは言えないけれど、それでももうもうもう完璧な5人だった。こういう言い方はあまり褒められた表現ではないかもしれないけれど、SMAPのカリスマ性と嵐の王道を併せ持つようなグループになれると本気で思っていた。誰ひとり被らない個性が立っていて、ポテンシャル高くて強くてクレバーでセンスが良くて、でもむちゃくちゃジャニーズ(※人名ではなく以下略)で、逸材オブ逸材だったのにもうばかばか!!!!!や、ゆうぴにあたらしい夢ができたことをとやかく言うつもりはなくて、この長すぎた10年、事務所おのれ…!というほうが強くて虚無。
もちろん、デビューしていたからと言って、だれかにほかにやりたいことができないとも限らないのでなんとも言えないけれど、どうしてもIFルートが頭をよぎってしまう非常に由々しき事態。悪い夢ですこれは。
ライブは、5月のSky Expoに行きました。わたしの今の情報局の名義は作ちゃんなのでさすがに当選期待してた。
オリ曲多いので、すべてをそれらで構成するかと思いきや、ちゃんと先輩の曲も織り込んでジュニアらしさも見せてくれたセトリだった。サブカル嵐が似合うと書いたけれど、SMAPもすごく映えるよね。【Fly】良かったなあ。貫禄というか風格すごくて、デビューってなんだろうということを真剣に考えさせられたりもしたのだけれど、最後の挨拶に関してはすごく違和感があった。失礼を承知で言ってしまうと、『なんでこんな中身のない話をしているんだろう…』という違和感。これに関してはあとからガリさんから「(事務所の問題で)いろいろあったから、これやるあれやるとかなかなか言えなくなった」的なフォローがあったようだけれど、それにしたって、なんだか彼ららしくないなって印象がぬぐえなかった。答え合わせはこの秋にきたわけですが。だけどコンサートはものすごく楽しませてもらいました。【baby gone】とか【純情ウォーアイニー】とかオリ曲で好きな曲がセトリ入りしたり、2019年夏に狂うほど聴いて実際狂ってた【おいで、Sunshine!】がビンゴで選ばれたりしたのも嬉しいポイント。
もはやスターだった。ジュニアなのに、とかジュニアでも、とかそういう枕詞はいっさい関係ないしいらない。スター、それ以外に適切な言葉はないかもしれない。

④Kis-My-Ft2 Dome Tour 2024 【Synopsis】

ねえ新生キスマイ良すぎるから!!!!!!今年のアルバムもライブも最高の極みなんだけど、キスマイの魅力、事務所オタクにさえ気づかれてなさすぎじゃない??って悩ましかったけど突然ベスヒでバズってて、こんなバズったの初めてすぎて逆に戸惑う。やっぱりこつこつ続けたら届くときには届くんだなー!
中堅になった今、まだまだ最高を更新してて頭抱えてる。
30代になって大人の余裕もありつつ、挑戦的な眼差しも忘れていないし、だけいい意味で肩の力が抜けてラフなところもいいし、わりとおバカなところもあるけれどYouTubeチャンネルは平和な心で観られるし、なのに突然「今日が命日か?」ってなる色気爆発MV上げてくるし、アイドルも俳優もMCもファッションも美容もアニメもキャンプも料理もなんでもいけるグループですよろしくね。
ライブについては一本記事を書いたので、興味のある方はぜひ下記へどうぞ。

⑤King&Prince LIVE TOUR 24-25【~Re:ERA~】

2人になったキンプリの魅力が天元突破している。かつての体制を否定する気はまっっったくないし、なんなら令和の事務所の旗手って思っていたので、2人になるってどうなるんかなあ…と心配していたが杞憂だった。すごいデュオが爆誕してしまった。このふたりを見ていると、強さってしなやかさなんだって、やさしさとやわらかさだって心の底から感じる。もうさ、見てるだけでハッピーになるのよ。すごい愛だよね。
ちなみにどう情だけど、永瀬くんは『わたし的スタエン好きな顔ベスト5』に入っています(あとは藤ヶ谷太輔、田中樹、作間龍斗。錦戸亮が退所して以来ひとつ空席)。けど2人は双子みたいに似てるよね。ソウルメイト?
名前のごとく、王道王子様系アイドルのシングル曲も多かったイメージだけれど、今もその曲が歌えるまま、令和的なちょっと気怠げなチルっぽさやサブカルっぽさが加わって無敵では?グループとしての年齢がすこし若くなったからかな。現代のカルチャー感も果敢にとりいれている印象。髙橋海人のセンス爆発。その濃いこだわりに軽やかに乗っかる永瀬廉、最高だ。
ツアーがはじまったばかりなこともあり、ライブの細かい感想はさすがに書きにくいので先行で配信されたアルバムの感想でも。
『ピース』もそのあとのシングルやカップリングも良かったけれど、よりふたりでのキンプリが固まってきた『Re:ERA』すごく好き。
リード曲【WOW】の歌詞は本当にこのふたりのハッピーでピースフルな強さが出ていると思うし、グリーンデイとかアヴリルみたいな90年代USロックの匂いを感じる【Don't Grow Up】も好き。海人くんが作詞作曲した【Odyssey】には仰天した。これが愛じゃなかったらなにが愛かわからないほど濃いれんかいワールドから、それぞれのソロは楽曲のテイストは違うけれども、廉くんは正門くん、西畑くんとの合作、海人くんは歌詞のなかにビーファのソウタくんが出てきたりもして、”むかしからたいせつにしているもうひとつの大事な場所”みたなリンクがありつつも個の世界観を垣間見せてくれているかんじも良かった。コズミックな雰囲気で駆け抜ける【LOVE HACKER】も好みだし、長屋晴子さんの描く『King&Prince』像が素敵な【ボーイミーツガール】もほんとさ…癖に刺さるしさ…バラエティ豊かなのにアルバム作品としてきちんとまとまっていて、ずっと聴ける。
アイドルポップありヒップホップありチルありロックありバラードあり君たちほんとなんでもできるねぇ!!まじで宇宙じゃん。このタイミングでMegaShinnosukeに発注してんのもほんとしびれた。

こんな名盤背負って創るライブが良いライブにならないわけがない。ふたりだけの惑星(アルバムコンセプトの16人が暮らすプラネットエイジのことじゃなくて)に招待してくれてありがとね。でもたぶん住民票は取らせてはくれない。ふたりだけ。だけど置いていかれる気がしない、みたいな、そんな不思議な余韻をもたらしてくれるライブだった。

【番外編】WE ARE! Let's get the party STARTO!! 

現場入っておらず配信で観たので番外として。松潤~~~~大倉くん~~~~スタエンのみんな~~~~ほんとありがとう涙 そして一生観られるネトフリ一生感謝。
はじめからおわりまで、事務所らしさを詰め込んだライブでしたが、それが濃縮還元されたのが、怪我で出られなくなってしまった廉くんの代理で元太が【moooove!!】踊ったときじゃないかなあ。トラジャは海人くんに+81で【SHAKE】を振りつけてもらい一緒に踊った縁もありますし、元太はもともと海人くんと仲が良くて、そしてちょうど元太は廉くんとドラマをやってて距離が近づいていて…という奇跡の連鎖。突然の振り入れ、短時間の振り入れはジュニアのころから十八番なので対処可能、舞台裏ではそれをモニターでみんな見守っているっていうもうさあ…
代表曲であったり、グループの魅力が引き立つ楽曲であったり、楽曲選びはあいかわらず秀逸。
【ブラザービート】に合わせてみんながぞろぞろ出てきて”結局結ばれてんだ僕らbrother”って、それな!だってうちらファミリークラブだから…意図的かそうでないのかはわからないけれど、こちらにそういう解釈もさせてくれる懐の広さもある。
ただ、Aぇ!groupの【《A》BEGINNING】の“此処が出発点””始めよう”の歌詞をスクリーンに大写ししたのは、並々ならぬ決意を感じた。泣いた。
重岡くんのMC(なのか?あれは)でも泣いてしまった。オタクすぐ泣く。あまりに純粋、あまりに実直、あまりに真摯。そこからはみだすような情熱がまっすぐに胸をつらぬいて、どうせ刺されるならこういう言葉に刺されたい。ネガティブさはだれにでもある。悔しさも悪意もずるさも。でもそれらはおくびにも出さず胸にしまって、だれかと比べるわけでもなく競うわけでもなく、ただ自分たちのしたいこと、できること、楽しいこと、最高だってこと、それらを高らかに宣言してくれたような重岡くんほんと光でしかなかった。単独コンも最高だけれど、事務所総出のライブでしか得られない栄養がある。
カウコンもちろんあるんだよね???一度も行ったことないから今年こそ当てたい。いや、当選祈ってるようじゃ無理か、当選はね、掴まないと(無理ですよ)
でも正直もう地上波とかいいから、全編生配信してほしい。それでまたネトフリにあとからあげるのはどう?偉いひと!




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