【展レポ#3】パリ・オペラ座展 in ARTIZON MUSEUM
こんにちは、ならんはです。
先日、東京駅近くのアーティゾン美術館にてパリ・オペラ座展が開催されていたので行ってきました。
実は2023年の目標である「美術展に5回以上行く」というところの記念すべき1回目です!
美術展レポート、早速行ってみましょう。
1.好きな画家・作品
①フランソワ・ブーシェ(François Boucher, 1703-1770)
フランスのロココを代表する画家です。絵画史を少し勉強した方ならパッと見ただけで「ロココだな」と思うくらい分かりやすい作品が多かったです。ざっくりいうとロココ=可愛い、カラフル、目玉が綺麗みたいなイメージでしたね。
過去のnoteでも西洋絵画史について触れてますので、ぜひあわせてご覧ください。
有名な作品としては、『ポンパドゥール夫人』の肖像画(画像1)があります。今回のオペラ座展には所蔵されていませんのでご了承ください。
『優雅な羊飼い』という作品が好きだったのですが、残念ながらフランス語のWikipediaも含めて検索にひっかからず画像を引用できませんでした…残念!
②マルク・シャガール(Marc Chagall, 1887-1985)
シャガールの絵画はあとで見るお土産も購入したほど、好きな作品だなと思いました。20世紀の作品でありながらポスト印象派のような画風?が印象的でした。
代表作は『私と村』(画像2)ですね。こちらも今回のオペラ座展には所蔵されていませんのでご了承ください。
20世紀にキュビズムが流行りパリで彼が幼少期に見た作品の影響を受けて、円や三角形などの幾何学的模様を配置させながら家畜や人・建造物を描いています。前景にある農村の様子と後景にある都心の様子が描かれており、しかも後者は女性や建造物が上下さかさまで、非現実的な世界を描いていることがわかります。
③その他オペラの舞台美術
3-1.『ドン・カルロス』第4幕第2場の舞台芸術(1866)
シャルル=アントワーヌ・カンボン(Charles-Antoine Cambon,1802-1875)
作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ
初演:1867年、パリ・オペラ座(フランス)
1560年ごろスペイン帝国最盛期に、フィリッポ2世という実在のスペイン王と、エリザベッタの恋の物語。
3-2.『タンホイザー』第1幕第1場、地下洞窟の第2面(1895)
アマーブル(Amable, 1846-1916)
作曲:リヒャルト・ワーグナー
初演:1845年、ドレスデン・ザクセン州立歌劇場(ドイツー)
中世の騎士で遊吟詩人であったタンホイザーが官能的な愛と精神的な愛の狭間で苦悩する。ヒロイン・エリーザベトと主人公の親友ヴォルフラムの三角関係的な愛の物語。
3-3.『トゥーランドット』の舞台美術(1968)
ジャック・デュポン(Jacques Dupont, 1909-1978)
作曲:ジャコモ・プッチーニ
初演:1926年、ミラノ・スカラ座(イタリア)
伝説の時代の北京・紫禁城が舞台。絶世の美女だが冷たい心の持ち主であったトゥーランドット姫(皇帝の娘)と結婚するには3つの謎を解くことが必要で、解けないものは斬首刑となっていた。そこにダッタン国王子カラフは姫に恋をし、謎を解いていく物語。
2.購入したグッズ
マルク・シャガール4作品の絵画をあしらった缶バッジです。そして裏面にはオペラ・ガルニエの天井画(1964)がプリントされていました。
3.展覧会の感想
いかがでしたか?
余談ですが、6階入口前には私の好きな、ポーラ美術館所蔵のラウルデュフィ『パリ』が飾られていました。どうやら本編には組み込まれていなかったようです。
…話を元に戻しましょう。
絵画に限らず舞台芸術や音楽、装飾、建築など多岐にわたる分野との架け橋となっていたオペラ座という装置でさまざまな画家や作曲家をはじめとする職業人たちがパリを彩っていたことがよくわかる展覧会でした。実際のバレエやオペラの映像も見れるブースなどもあり、2Dから3Dそして静から動など幅広い作品が見れるのでとても充実していました。
しかもこのnoteを書かなかったら代表的なオペラのあらすじすら勉強できなかったので、そういった意味でもいい勉強になりました!
最後までご覧いただきありがとうございました。
よかったら過去の展レポシリーズもご覧ください。
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