VRC創作絵本(?)春眠(2)
そう思いながら鳥居の前に立ってみましたが、何故か霞掛かっていて、
先の様子がわかりません。見た感じ桜の木が続いている様に見えます。
「この先、どうなってるんだろう?気になるなぁ」
ビスキュイは意を決して鳥居をくぐっていく事にしました。
鳥居をくぐると沢山の桜の木が出迎えてくれました。
「すごい、きれい・・・」
ビスキュイは立派に咲き誇る桜に見惚れ、どんどんと先に進みます。
どんどんと進んで、一番奥まで来たようです。
そこには神社は無く、祠がぽつんと桜に守られる様にありました。
「ここは一体、何なんだろう?」
ビスキュイが祠に近づくと、急にあたりがまぶしくなり、
その光にビスキュイも包まれてしまいました。
意識が戻ると、少し前まで遊んでいた見覚えのある花畑が目に入ってきました。
「ん・・・。あれ?ここはいつもの所?なんだか、別の所に居た気がするのだけど・・・」
「もしかして、あなたが見せてくれたのかな?」
ビスキュイはもたれかかっていた桜に語りかけます。
桜はただ静かに風に揺られているのでした。