[VRCアバター改変・番外編１（備忘録）]
◆初めに
今回は番外編として、改変で苦労した部分の備忘録を付けたいと思います。（なので番外編）
今後もこういう記事も残していこうと思います。
自身の備忘録なので、メインの流れから飛ぶ話になってしましますが。他の方の参考になればという側面もありますのでご活用いただけたら幸いです。
（対象は基本的な改変（アバタ導入、及び、着せ替え）ができるできる方向けです。そのあたりについては説明を省略します）
今回の備忘録は、フレンドさんでもあるくぬくさんのBOOTH「くぬくショップ」で販売されている「まめひなた召喚ギミック【VRChatアバターギミック】」についてです。
このギミックは、「自分の現在のポーズをコピーしたまめひなたを召喚して配置しよう」というアイテムでして、MA(Modular Avatar)で作成されているので基本的な導入はプレハブを配置するだけで良いのですが、この方法だとデフォルトのまめひなたの召喚は可能ですが、改変したまめひなたを呼び出すことはできません。
今回は改変したまめひなたを呼び出す際の作業を備忘録として残しておくものです。
とは言え、くぬく氏が作成した動画（この記事を書いている時にはサンプル動画を特別に教えて頂いた）を元に作業をしておりますので、くぬく氏の方からも作業手順の動画が公開されるものと思います。
◆準備
今回の作業は以下の環境となっております。実はこれが一番重要（笑）で、私が最後までハマってしまった部分になります。
アバター、VCCともに今の最新の環境で作業を行う必要があります。自分は今までの導入したギミックが少々古い環境でも動いていたので完全に見落としておりました。
・VCC環境
私のVCC環境は以下のようになっております。このうち、VRChat SDK Base, VRChat SDK Avatars, Gesture Manager, Modular Avatar, lilToon は必要となるので、以下のバージョンを参考に設定してください。以下より古いバージョンの場合は正常動作しない可能性が高いです。（Gesture Managerに関しては実際にVRChatにログインして確認するという方法もあります。）
・まめひなた
Version1.53以降を導入してください。商品ページの確認環境でも記載されていますが、まめひなた自身のバージョンが古いと確実におかしい事になります。目安としては、まめひなたのプレハブ直下に「Hair_Base」が存在するかどうか。まめひなたはバージョンアップによって構成が変わっていますので、古い構成のまめひなたでは正常動作しません。
他にも古いバージョンのまめひなたでは対応していないヘアスタイルとかもあるので注意が必要です。昔からまめひなたを使ってて問題なく使えていた人（まぁ自分なんですが）が陥りやすいポイントです。
◆導入手順
まぁ、参考にした動画を文字起こししただけなんですが。
（１）プロジェクトにまめひなたをインポートする（省略）
上記の通りバージョン1.53のまめひなたをインポートしてください。
（２）「まめひなた召喚ギミック」をインポートする（省略）
（３）「まめひなた召喚ギミック」のプレハブをまめひなた召喚を行うアバタのプレハブにD&Dする。
デフォルトのまめひなたを呼び出すだけであれば（３）までやればOKです。ここからは改変したまめひなたを呼び出す手順になります。
※本ギミックはまめひなた用に作られておりますので、まめひなた以外のアバターを呼び出す場合は正常に動作しない可能性があります。
手順的には他のアバターを対象にする事も理屈的には可能ですが、上述の通りまめひなたでもバージョンによって動作しない等あるので完全に自己責任で対応してください。（製作者のくぬく氏に改修を求めない様に）
（４）導入した「まめひなた召喚ギミック」のSummonGimmick_Mamehinata
->Gimmick->Origin->BasePos->ShowPos->Model->SummonModelと展開していき、そこにある「Mamehinata_PC」を削除します。
（５）召喚したいまめひなたのモデル（こちらもまめひなた本体のバージョンは1.53である必要があります）を先ほど消したMamehinata_PCの位置に配置（名前を合わせる必要はありません）します。
（６）召喚されるまめひなたを選択し、「Transform」以外のコンポーネントを削除します。（MAのInformationは残しても問題ありません。）
また、召喚されるまめひなた側に仕込んでいる余計な部品等も削除しておきます（別のギミック等を含む場合は万が一を考え、一応削除しておきます。（MMDワールド関連とかアクションギミックとか））
（７）召喚されるまめひなたに「MA Merge Animator」を追加し、プロパティを設定します。
・統合されるアニメーターに「まめひなた召喚ギミック」のアニメーターコントローラ「Mamehinata_FXLayer_v1.50_ForSummonGimmick」をD&Dする
・レイヤー優先度を「1」に設定します。
・TransformのPositionのXの値を0にする（PositionのXYZを0,0,0にする）
設定すると、召喚されるまめひなたが隣に表示されます。（もともと削除した「Mamehinata_PC」が表示されていた位置に表示されていればOK）
（８）召喚されるまめひなたの「armature」に「MA Merge Armature」を追加し、プロパティを設定します。
・統合先に「Armature_ForSummonModel」を指定します。
・名前かぶりを回避のチェックを外します。
対応は以上です。あとはGesture Manager、VRChat内で動作確認します。
以上です。