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「私だけは大丈夫!」正常性バイアス

11月の末に県下の公民科の先生方が本校に集まり、僕の授業を見ていただく公開授業があります。その準備を少しずつ進めていますが今回扱う内容は「消費者教育」についてです。今年度入学生から「現代社会」という科目から「公共」という科目に全国的な変更が行われています。高校で働かれている方以外はあまり耳馴染みがない教科だと思います。ちなみに教科書は

公共の教科書

こちらです。実はこの教科書の中には四コマまんががあったり、可愛いイラストで描かれていたり生徒も楽しそうに勉強しています。今回の公開授業の中で取り扱いたいと思っているものの1つに悪質(問題)商法があります。悪質商法と聞いて皆さんはいくつ思い付くでしょうか?

悪質商法の具体例


以前営業マン(ブラック企業ではないが過酷な労働環境の会社)をしていたので営業トークはある程度できるので授業の中で実際にやってみて生徒にその手口を知ってもらうという新しいスタイルを実践したいと思います。その中で

以前心理学の記事で紹介したイエス誘導法などを駆使して実際に生徒へ営業をしようと思います。このトークの肝はクローズドクエスチョン(はいorいいえ)を続け、「はい」ばかりをお客様に言わせておくとなかなか「いいえ」と断ることができなくなる心理効果です。例えばテレアポ(電話を掛ける営業)で無作為に電話を掛け、「〇〇県在住ですか?」⇒「男性ですか?」⇒「お勤めされてますか?」⇒「もう少し給料が増えたら良いと思っていますか?」などの質問にすべて「はい」と答えた人を見つけます。特に「給料が…」という質問は誰でも「はい」と答えると思います。その人に対して最後に「では、お会いできるのであれば明日の午後と明後日の午後であればどちらがご都合良いですか?」と聞き、アポイントメントをもらい実際に会う約束をするという流れです。毎年この授業をすると生徒たちは素直なので簡単に会う約束をしてくれます。将来心配ですが。。。

ここで会ってしまうとどのような悪質商法を勧められるか僕の実体験などを交えながらそれぞれ説明し、いざその場面になった時の断り方などをグループで話し合ってもらいたいと思います。毎年この授業をやると生徒から当分の間「サギ先生」と呼ばれるくらいインパクトが大きく、生徒の印象に残る授業です。

ここで大切になってくる心理効果ですが

正常性バイアス


というものが誰にでも働きます。「私だけは大丈夫!」としっかりした人ほど騙されやすいようです。今回の公開授業を通じて悪質商法や詐欺の手口をしっかり理解した上で誰しもが巻き込まれる問題だと考え、行動できるようになることが消費者教育の一歩だと思います。指導案を作る手を止め、noteの更新を最優先にしていますがこの後、頑張ります😁



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倉敷翠松高校①学年主任 前良治/MetaMoJi/Chromebook/ICT/年齢41歳
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