【感想】ONE PIECE FILM REDはワンピース途中から読んでなくても面白かったぞというお話
「ワンピース、○○辺りから追ってないんだよね~」
って人、多分僕だけじゃないと思うんですよ。
そんでもって多分、僕ぐらいの世代だと「空島編」で離脱した人は少なくないんじゃないでしょうか。だからロビンがギリギリ許せてない人もそれなりにいそうだなと思う。フランキーとかブルックとかマジで誰だって思ってる人この記事読んでる人にも居るでしょ。
これは別にワンピースが面白くなくなったとかそういうわけじゃなくて、どっちかっていうとジャンプ離れというか。自分が少年から青年になる道筋の中で、週刊少年ジャンプがちょっと「自分に合わない」時期って絶対あると思うんです。そんでもって僕はちょうどその時だった、っていうだけの話なのですけれどね。そんで一度離れたジャンプ購読を再開しようという気も起きなく、あくまでジャンプを買ってたから見ていた作品であって、単独で追うことも無くなった。そんな人は多分僕だけじゃないと思うんですよ。
あ、でも僕って言うより家族が読まなくなったからってのが大きいんだよな。兄貴が買ったのをみんなで読んでたから。オタクに育つ素養はこんなところからも合ったんですね。
ただまあ、そんな中でもワンピースが止まるということはなく。
なんか色々話題になりつつ、気づけば先日コミックス100巻を突破していたそうです。凄いですよね。この大台に乗ったの、ジャンプだとこち亀ぐらいしか知らないので尾田栄一郎先生はそれだけで偉大だなと思います。
そんでもって、たまに立ち読みとか漫画が置いてあるインターネットカフェに行くと途中から読んでみたりするんですけど、何だかんだ言ってワンピースって何処から読んでも面白いんですよね。
単発切り取りではなくあくまで連載作品で1巻からずっと時間軸は連続しているはずなのに、どこから読んでもちゃんと冒険活劇していてその度にワクワクとドキドキを提供してくれるワンピースっていう作品は、間違いなく「週刊少年ジャンプ」の看板作品なんだと思わせてくれます。コレに関してはドラゴンボールですら成し遂げられなかったんじゃないだろうか。
そんな僕が最近すごく話題になってるということで、今公開中のワンピース映画の「ONE PIECE FILM RED」を見に行きました。ロクな予習もせずに!
10年ぐらい前に「ストロングワールド」というワンピースの映画を友人達と見に行ったんですが(当時冬映画で仮面ライダーディケイドの最終回とWのビギンズナイトがやってました)、その時も特に知識を入れなくても面白かったのでまぁ大丈夫だろ…という信頼感もあったんですが。僕は映画の良さって「初見がどれだけ楽しめるか」だと思ってるからね! 詭弁?
でも実際に見た「FILM RED」、めちゃくちゃ面白かった…!
ジャンプ漫画らしいバトルとギャグとシリアスの調和がなんとも絶妙で、マジで「ワンピース」はジャンプの看板作品なんだと実感させてくれる素晴らしい出来の作品でした。
知らないレギュラーキャラたくさん出てきたけど、同じぐらい知ってるキャラもたくさん出てきたので僕みたいなワンピース復帰勢にもめちゃくちゃオススメです。
何より番宣でも散々に出ていた「シャンクスの娘:ウタ」という存在のワクワク感がきっちり面白い形で収束し、そしてシャンクスも当たり前のように映像で動く喋る戦う! そんな、シャンクスは伝聞でしか出てこない伝説の存在じゃなかったのか!?(ワンピース知識が20年前で止まってる男)
そんな感じで楽しい映画だったということで今日は折角なのでネタバレ含む感想をつらつらと述べていこうと思います。一回しか見てないので細かい台詞の間違いなどありましたらお許しください。
===ネタバレという新時代の壁===
1.ヒロイン:ウタ
つまりこいつがエボン=ジュってことになります。
結論が早いよ!
でもマジでこの作品全編通してザナルカンドだったので、そうなるとまあ黒幕でありラスボスであるウタはエボン=ジュで間違ってないと思うよ。
つまり、「シン」は「トットムジカ」だ。ということになるね!さっきからFF10の話ばっかりじゃねーか!
でもFILM RED、実質FF10だと思うんだよな…ユウナがラスボスだけど…
さてヒロインのウタですが、前述としてシャンクスの娘という話がありましたがあくまで養子です。まぁシャンクスが誰か孕ませたって話も聞いたことないしね…シャンクス株下がっちゃうし…
ウタは最初の登場から凄くアイドルムーブしていて、この作品がまるでアイドルマスターかってぐらい歌うし画面狭しと動き踊る。ワンピースの少年漫画的な動きに凄く合って、めちゃくちゃ可愛くてカッコいい。今までワンピースって作品って作劇上のヒロインはナミが居たけど、「ルフィにとってのヒロイン」になれるキャラは少なかったため(なんかデカい人魚姫みたいな人は知ってる)、「シャンクスの娘」という肩書を背負った彼女はルフィと意気投合し昔から凄く仲が良く、会った瞬間から昔のように戻れます。なんというかPC1のハンドアウトで昔の友人が急に生えてきた時の気分こんな感じだよね。
そしてウタは不思議な能力を持ち、悪い海賊を五線譜に封印し自分の身を守る鎧を作り、圧倒的な防御力ですべての攻撃を打ち消します。あのルフィですらウタに太刀打ちできない!
……というのが彼女の「ウタウタの実」の能力による幻想。
所謂幻術系の能力で「自分の歌を聞いた人間を自分だけが描いた世界に引きずり込む」という性質を持っています。引きずり込んだ世界の中ではウタこそが世界なので、ウタには誰も勝てない、というからくりなんですね。
彼女はコレこそが「新時代」と言い、「全ての不幸から解き放たれ海賊に襲われる事もない永遠の平和」と告げてファンや海賊達をこの夢の世界に隔離しようとするわけです。
もう見てる途中からずっと「ザナルカンドだコレ!」って顔しながら見てました。ジジイ!
そして映像でんでん虫(久々に見ると良いデザインしてるね)を使用し、世界中に歌を届けることで世界を「新時代」に変えた後、ウタ自身は自決することで「永遠のウタの世界」を作るのが彼女の目的です。
幻術系の能力で「聞かせるだけ」はシンプルに強すぎる。やる気になれば1秒で相手を無力化出来るのでこんなに強くて良いのかウタ。
この辺の演出は凄く良くて、映画開始からずっとウタのステージである音楽大国エレジアは凄く賑わってるようなのですが、この展開が明かされる直前に一瞬挟まれる「滅びたエレジアと眠り続ける観客」のワンシーンがまさに異質で凄くインパクトに残ります。完全に祈り子の夢だよコレ!(
直前まで元気にしていたルフィやコビー、ローまでもが当たり前のように観客席で寝てるので一瞬めっちゃドキッとしました。しかも能力に発動中の人は夢の中の意識のままで現実世界ではウタが自由に操ることもできます。洗脳系の能力まで持ってんの!? これによって「無辜の一般市民」を攻撃できない海軍を無力化する戦略まで使うのでマジで「悪魔の実」の名に相応しい能力を発揮してくれます。
そんな新時代を作らせる訳にはいかない(っていうか現実世界で半死人が大量に出るのでヤバい)って事でルフィ達は奔走し、その中でウタがどうしてシャンクス達と別れ、どう育ち、なぜこのような凶行を走るに至ったかが説明されていきます。
ウタは自分が嘗てエレジアに封じられた魔王「トットムジカ」として世界を破滅に導きかけたこと、シャンクスがその事実を消して自分達を悪者にし自分を置いていったこと、育ての親のゴードンからその事実を改めて告げられ、こんな「新時代」が間違っていることを改めて教えられていきます。
今まで熱狂していた夢の中の観客たちも、ウタの強引なやり方に不満を漏らす者たちも現れます。
しかし、ここまで突っ走ったウタはもう止められません。
世界に響かせ、世界を平和にするために歌を続けてきた彼女が、今更事実を知ったからと言ってシャンクスに対する恨みを消せても、やってきた事実を取り消すことは出来ません。
自分の半生を捧げてきたのです。それを「間違ってる」と言われて全てを投げ出してごめんなさいと謝って終わらせられるなら、そんな覚悟しかないのだったら最初からこんな事をしていないのです。
彼女の悲しみとも怒りとも喜びとも言い切れない笑顔と歌が溢れる中、ルフィとシャンクスによる二人の家族が彼女を止めに行きます。
…その最後は、是非劇場で見ていただきたい。
いやー凄い、まさに「ルフィのヒロイン」の誕生ですよこの映画。他の誰にも止められない、「一緒にシャンクスを追ってきた二人」であったからこそ、ルフィにしかウタは止められませんでした。
ちゃんと可愛くて元気で明るくなれる最高の友達だった彼女が、どうしてこんな凶行に至ったのかまでルフィは深く考えていないのかもしれません。でも、彼女がどうなるかを解っていて黙っていられるほどルフィは子供ではないし、同時に彼女を切り捨てておしまいと思える非情な男ではないのです。
結局ルフィはウタ本人を最後まで殴ろうとしなかったもんね…まぁゲンコツぐらいならするつもりだったかもしれないけど…叱んなきゃいけないのは事実だから…
表情の変化が目まぐるしいのと、名塚氏の怪演あってのヤンデレ感で「こいつ話聞かねえ…!」が最後まで突っ走られて、滅茶苦茶印象に残るヒロインだと思います。っていうか怖えよ子供が見たらトラウマもんだよ。
おそらくウタ本人も解っててやってるところはあるにせよ、マジで話聞かないんですよねコイツ! 都合の良い拡大解釈をするというか。レスバの強さはそれなりなんですけど、それを補って余りある「話の聞かなさ」でとにかく説得を受け付けません。そりゃ喧嘩するしかねえよもう。
全てが終わったシーンでウタがどうなったのかは語られませんが、ある意味でそれが一番綺麗な終わり方なんだろうな、と思いました。きっちり本人なりにケジメは付けたしね。
新時代を作ろうとした女は、新時代を親友に託し、時代を去りました。
いやーすごくいいヒロインしていた。本当に良いキャラ。
ライブシーンが全編に渡って何度も流され、その度にウタのモーション一つ一つが本当に細かいので、それを見ているだけでもドキドキします。僕は序盤の麦わら海賊団vsウタがめちゃくちゃ好きなんですよね。目まぐるしいカメラワークで次々と麦わら海賊団の攻撃を歌とダンスで回避と防御していくウタの姿だけで金取れるよこの作品。オススメ。
あとしょうがないんだけど歌うシーンになると急に声質が変わるの笑っちゃうんだよな! いやまあ声優さんに無理に歌わせるよりちゃんとした歌手使う方がいい判断だとは解ってるんだけど、子供時代のウタの声もしっかりAdoなので声変わり早すぎるってレベルじゃねえぞ!
でもキャラクターが魅力的なので許せちゃう。そういうのすごく大事。
2.赤髪のシャンクス
僕の中でのシャンクスって、マジで「空想上の人物」なんですよね。
なのでジェクトとかブラスカなんだと思います。またFF10かよ!!
僕がワンピースを追っていた頃、シャンクスはルフィにとっての道標でしかない存在で、「海賊王」に並ぶもう一つの出会いの目的、だった印象があります。実際原作でもまだ邂逅はしていないらしいです。
でも普通に登場するし戦闘シーンもあるらしいです。なんか俺の知ってる頃のシャンクスと違う…でも今のシャンクスはこうなんだな…ワンピースって本当に25年でちゃんと進んでる漫画なんだな…と同じ漫画でジェネレーションギャップを感じてます。
そんでもって僕にとって初めての映像体験のシャンクスになったわけですが、まぁ「強い」。そりゃあ作中最強の一角に数えられるだけはあって、とにかく無法なまでに強いです。っていうか本人もそうだけど海賊団の連中も強すぎやしねえか!? 銃弾普通に身体に受けて跳ね返してましたけど…
シャンクスはシャンクスで「覇王色の覇気」とやらで何か威嚇するだけで海軍の偉い人を撤退に追い込んでたし、剣一本でトットムジカの最終形態に挑んでたし。本当に人間なの…?
コレだけ強くてしかも喋ると飄々とした感じが堪らない。池田秀一さんの演技がまたいいんですよ! 強そうで優しいけどどこか影があってちゃんと仲間のことを思いやれてる感じ! シャンクス好き~。
そして彼の目的は、娘であるウタを止めること。
本来はずっと一緒に居るつもりだった彼女を、エレジアの事件をきっかけに置いてけぼりにすることに引け目を感じ、自分達を悪者とし彼女の門出を祝いながらも、船の中で海賊団と泣いていたシーンは、シャンクスが「親」であったのだと感じさせる非情に良いワンシーンでした。
あくまでシャンクスは「親子喧嘩」と称し、大それたものではないと口にしながらウタと全力で立ち向かいます。ルフィと共闘という形にはなりながらも決して彼には顔を合わさずに全てが終わった後もウタを連れて去っていく辺りに、彼なりにルフィに感じることもあるのでしょう。
「新時代」は彼が作ってくれると信じるが故に。
いやしかし、番宣で散々出てたし、タイトルも「FILM RED」だし、ポスターには「赤髪が導く終焉」ってあるからまぁ出番はあるんだろうなとは思ってたけど全編通してめっちゃ出番あってなんか昔のワンピースしか知らない人間にとっては「こんなにシャンクス出てきていいの!?」ってなっちゃいますね。
強いシャンクスも、親としてウタやルフィを見守るシャンクスも、仲間たちと共に戦う海賊「赤髪のシャンクス」も全て見られる充実した時間になっています。まさに「FILM RED」に相応しい出番でした。
3.ワンピースって作品と僕
何回か語った通り、僕という人間はワンピースにそこまで明るくありません。正確に言うと、「最近のワンピース」を全然知りません。
っていうか火拳のエースが死んだって話も最初聞いた時ビビりましたし、それはもう10年前だって聞いてビビり散らかしております。俺の知らない間にワンピースの世界がどんどん変わっていく…!
なんか最終章に突入したんですって。BLEACHもそっからが長かったなあって記憶してるけどワンピースはどう終わるのかしらね。
まぁそんなわけなんで、一体全体どういう事になってるのかわからないワンピースの世界ではありまして、何がなんだかわからないと思うのが普通なんだと思うんですよ。
しかし、この映画を見て僕は素直に「面白い」って思いました。
この漫画が100巻続いた理由、こういう所なのかなって思うんですよね。
ワンピースの凄い所は、「いつ見てもちゃんとエンタメしてる」ところだと思います。実際は綿密に練られた予定があるのかも知れませんし読者の皆様もそれを楽しみにしている人も多いとは思いますが、そんなのを抜きにしてもただひたすらに「楽しい」をくれるのがエンタメってやつなんですよね。
極論かもしれませんが、「面白いは全てに優先する」というのが僕の中にあります。人道や倫理に反し、下劣で猥雑なものだとしても、「面白い」とされたものは世に残るし、語り継がれるのが世の中なのです。
そうでなきゃ「ティーダの○○○気持ち良すぎだろ」なんてよく解んねえネタが令和の真っ只中にが流行るわけねえだろ!!(暴論
そういう「面白さ」に対してワンピースは常に貪欲で、コミックスを見る度に思うのはちゃんと痛快さが常に残り続けてるということです。ジャンプ漫画は連載が続けば続くほど作品の整合性に囚われたりするものですが、ルフィの根本は全く変わらず、成長した部分はありながらも真っ直ぐで熱血で仲間たちを大事にし、「海賊王に、俺はなる!」と無邪気な宣言を気持ちよくしてくれる、僕が知っているあの時のルフィのままです。
ゾロも、ナミも、ウソップも、サンジも、チョッパーも。時代が変わったゆえに成長した部分はあっても、関係性が急に変わることもなくいつもの仲間通りで。僕が知る限りそこから入ったロビン、フランキー、ブルック、ジンベエと言った魅力的なキャラクターたちもそれぞれの立ち位置をしっかり確立して仲間として敵に立ち向かいます。
ワンピースは決して勧善懲悪の物語ではありませんが(そもそも主人公も混沌を齎す海賊側だし)、冒険活劇として自分の敵となる相手をきっちり倒して先に進む、という事に真摯な作品だと思っています。
話して解らないから喧嘩でぶっ飛ばし、喧嘩でぶっ飛ばして勝ったからにはちゃんと相手を解らせる。解らせた相手から話を聞き、次の目的を定めてすぐに向かっていく。そのスピード感が損なわれないという点で非情に少年漫画しているわけです。基本に忠実な作品だからこそ、エンタメを常に忘れずにいつどこから読んでも面白いのだと感じるんですよね。
昔、知り合いと「週刊漫画」について話したことがあります。
曰く、「昔の週刊少年ジャンプは一週間飛ばしても面白かった」と語ります。それは、連載という作品の中で決して「整合性」や「連続性」に拘らない作品が多かったからかもしれません。一話完結でなくとも、一話を見なくても楽しめるような「エンタメ性」、そういったある意味で古いジャンプの「わかりやすさ」を継いでいる作品がワンピースだと思うんですよね。
男塾とか前週で誰と誰が戦ってたとかマジでどうでもいいもんな!(
週刊少年ジャンプはワンピースが始まる少し前にドラゴンボール、SLAM DUNKと連載が終わり、黄金期が終わった、などと揶揄された時代に産まれた作品ではありましたが、間違いなく嘗てのジャンプの気質を受け継ぎ、それでいてしっかりと「新時代」に向かった作品なのだろうと思うわけです。
この漫画戦国時代に25年連載されているという事実は偉大なる記録だと思います。お忙しい事とは思いますが、尾田先生の健康と連載の無事な完結を願うばかりです。
それまでもしっかり楽しませてくれるだろうことは想像に難くないっていうか普通に信頼してるからそれは特に言わない! よろしくね!
4.おわりに
「ONE PIECE FILM RED」、非情に面白かったんですが、多分この年齢になったからっていうのはあるのかなと思いつつ。でも普通に映画館は小中学生や大学生のカップルとか見に来てたからそれは多分年寄りの驕りだろうなと思いました。時代は老人が作るものではないのです(byアイーダ・スルガン)
にしたって凄え人数でびっくりしたよ俺は! 映画館の1シアターがほぼ全席埋まってるの見るの、アイマスのLVに行った時以来かもしれん。
色んなシーンが好きなんですけど、ウタにこうなってほしくなかったど独白し罪を自覚するゴードンに、親として傍に居てやったことを褒めてやったウソップのシーンがすごい好きです。ウタはシャンクスの娘であるのは間違いないのですが、歌姫となるまでの長い時間を育てたのは間違いなくゴードンであり、彼もまたウタを誰よりも見守ってきた「父親」なんですよね。
そしてウソップもまた「一緒に居てくれなかった親父」と評しながらも、赤髪海賊団として働く父親のヤソップの見聞色を現実と夢の世界越しに感じ、トットムジカ討伐のために見聞色の覇気をリンクさせて指揮を取るなど親と子の絆を描きます。この時の「なんだ、仲が良いじゃねえか」っていうシャンクスの嬉しそうな声が凄く好きなんですよねえ。
っていうかヤソップってキャラが居ることをこの瞬間まで忘れてたわ! そういやウソップが麦わら入りする際に凄え重要なキャラだったじゃねえか!
全編通してFILM REDは「親子」の物語だなと感じました。なんか今年に入ってから「トップガンマーヴェリック」といい「鋼の錬金術師」といい親子愛をテーマにした作品をよく見てる気がします。でもこの歳になると刺さっちゃうんだよなあ。子供どころか奥さんもいねえくせにな!(
シャンクスとウタの二人が特別というだけに留まらない作品なので、僕ぐらいの世代でジャンプを離脱して大人になった人にこそ見てほしい作品かもしれないですね。ワンピースは何処まで言っても「ワンピース」であり続けられるという証明の作品だったと思います。
コビーとかあんなに偉くなってておじちゃんはビックリしたよ!
という事で楽しかったの意味合いを込めたファンアートを一枚置いて今回の感想記事を締めとさせていただきたいと思います。
しっかしウタはおっぱいでかいな!! 尾田先生昔っから本当に巨乳好きだよね! 良いことだと思います!!!