[LifeHack]「デジタル版ふちゅチケ」使い方のコツ
今日10月1日より東京都府中市の地域商品券のデジタル版が使用開始となったので、早速使ってみました。
使うまでに引っかかるポイント、実際に支払いをスムーズに行うために工夫しないといけないポイントが多くあったので、まとめてみます。
＜2021/10/7追記＞
ふちゅチケはNTTカードソリューションの「おまかせeマネー」というサービスを使っているようなので、以下の内容は他の同サービスを使われているデジタル地域振興券もおそらく同じ対応が可能だと思います。
1.利用準備
まず、ふちゅチケには「スマホ型」と「プリペイドカード型」の2種類があります。スマホ型はすべての店舗が対象になるので、今回はスマホ型についてのみ、書いていきます。
1-1.当選メール受信
当選メールが送られてきます。
家族分をまとめて応募している場合は、家族の人数分それぞれ別メールで送らてきます。
ただし、別メールできているからと言っても、その後の作業で、1つのID（スマホ）に対して登録、購入することもできますし、逆に別のIDに登録することもできます。
私の場合は、子どもの分や親の分もまとめて1つのIDで購入しました。
1-2.ID登録
こちらは、当選メールに貼られているリンクのPDFを読めば、登録手続きは比較的詰まることなく進められると思います。
無駄に必須入力の箇所が多いですが、、、
ここでの注意点は、登録するメールアドレスで、決済するためにログインをする際のワンタイムパスワードの通知、および決済完了通知が行われるということです。
つまり、できる限り即時で届くアドレスであることが求められます。
最初、私はGmailのアカウントで別途受信しているメールアドレスで登録をしようと考えていました。ですが、それではとても即時での通知が来ないので、断念し、Gmailのアドレスをそのまま使うこととしました。
Gmailなど、即時でプッシュ通知が来るメールアドレス、キャリアメールでの受信をおすすめします。
1-3.購入（決済）
購入については、ふちゅチケは5,000円単位（＝当選ID1つずつの単位）でとなります。つまり、1人あたり4つのIDが当選していて、3人分すべて購入すると言った場合、なんと単純に4×3=12回も購入手続きが必要になります。
また、1-2で登録したIDにログインした状態で購入をするのですが、その時に選ぶメニューが非常に間違えやすいです。
メニューの一覧があれば上、または左上から操作するのが普通かと思うのですが、ここではなんと左下（！）から登録を始めるのです。
ここでエラーになる人が続出すると思われます。私も最初、何度も入れて、
「コード（ID）に誤りがあります。」
とエラーが出てしまい、若干挫折しかけました。。。
（しかも出るエラーが細かい注釈がついていて、逆に頑張って直してみようとしてしまう・・・）
そもそも選ぶメニューが違うんですね。
また、メニューが正しくとも、このあと、クレジットカードの番号を購入ID数分入力させられます。PCやスマホの入力支援機能を使っている方は少し楽かもしれません。
また、クレジットカードは、VISAかMastercardしか使えません。JCBやAMEXなどしか使えない方はそもそも対象外です。
府中市の募集のページには明記がないように見えますので、なかなか不親切です。おそらく購入を断念する方もそれなりの数いらっしゃるのではないかと思います。
2.利用
購入（チャージ）を終えて、ようやく利用です。
利用は2021/10/1～2022/3/6までとなっています。
ということで10/1に早速、使ってみました。
2-1.レジで精算する前にログイン
購入のためにもちろんログインしたと思いますが、チャージした金額を使う際にもログインが必要となります。
ここでログインのステップを振り返ります。なんとこんなステップなのです。
スマホを手元に持っているにも関わらずWebでアクセスし、更にパスワードだけではなくワンタイムパスワードを求められます。
どれだけセキュリティに厳しいのか、、、というよりも、支払の都度このステップを踏ませること自体、ナンセンス極まりなく、使い勝手を無視しすぎの決済システムです。
よって、このステップをなくしたいのです。
【ログイン完了状態で常にスタンバイする方法】
・ブラウザ（の1つのタブ）で常にログインしておく
（メール本文からの遷移はワンタイムパスワードを受信するため、やめたほうがいいです）
・ログイン時、「ログイン状態を保存」にチェック
つまり、ログインした状態でブラウザを裏で立ち上げっぱなしにしておくということです。
もしブラウザで他の検索をしたり、Webをみる際にも別タブを開いてログインしっぱなしにしておきます。
そうすれば、支払のときにその画面を開いて「加盟店QRコード読取」をするだけで決済ができます。
2-2.精算後の確認
支払をすると、都度「決済完了通知メール」が送られて来ます。おそらくアカウントの設定で通知を止めることもできると思いますが、最初のうちは通知がある方が安心ですね。
とはいえ、ログインや支払の都度メールがバンバン来るので、メールボックスがふちゅチケ通知で大変汚されます。
是非、フォルダを移動するなど、工夫をして整理をしておきましょう。特に、誤ってログアウトしてしまって、再度ワンタイムパスワードを求められる際など、大量の通知メールに埋もれないような整理が大事です。
2-3.いくつかの店舗で使って見た結果
【セブンイレブン】※通常店
複数店舗で使ってみましたが、スムーズに対応いただけた店舗もあれば、そうでない店舗もありました。
コンビニ側で読み取るべきコード（支払用ではなく、決済したあと、どの金種で払われたか、をPOSに入力する際に使用するコードがあるらしく、そちら）がなく、POS端末側の決済ができないケースが有りました。
ただ、流石にPOS操作になれている店員さんが多いことから、携帯画面の理解とオペレーションは手慣れたものです。マニュアルは各店ともしっかりと整備されているようでした。
【コーナン】※大型店
マニュアルが準備されていて、スムーズでした。こちらがログインする操作が遅くなってしまって、支払でモタモタしてしまったのみです。
【ガソリンスタンド】※通常店
セルフのスタンドは対象外で、フルサービス（人が出てきて拭いてくれたりするスタンド）の2店舗のみが利用可能でした。
そもそもセルフの金額に慣れていると、フルサービス店のガソリン代がとても高く感じてしまい、、、一瞬ためらって通り過ぎかけました（笑）
ですがふちゅチケのプレミアムが使えることのメリットは大きいので、改めて利用してみました。
支払まではスムーズで、店舗側にも決済後メールが飛ぶという仕様のようで、タブレットなどで確認されていました。
ガソリン代は1回で数千円の利用はザラですので、ふちゅチケのB券（小規模店のみ利用可能券）の残高が残っていて、車を乗られる方は利用先としてありかなと思います。
いずれの店舗も、支払方法を「ふちゅチケで」とお願いすると、「ふちゅチケの利用は初めてなんですよ、ちょっと不安ですねー」という反応でした。
2-4.その他の気づき
私は当初、「この支払ではお釣りが出ない」や、「足りない残額は現金等で支払いをする」という記載をみて、それぞれ1IDで購入した3000円（A券）、4000円（B券）の金額が上限で、それ以上の支払いはできないのではないかと疑っていました。
結論、それは問題ありませんでした。ガソリンスタンドでは8000円近い支払だったので、3枚のB券のIDから残高が引かれていました。
大型店ではA券から自動的に残高が引かれますし、通常店はB券からまず引かれていくというのは理にかなった支払です。
総じて、購入の手間や支払前にログインをしておく、というポイントを抑えておきさいすれば、1つの支払方法として十分有効と思います。
そして何よりもプレミアムが40%もついていることを考えると、このお得感はイチ消費者としては非常に嬉しいものではあります。
（税金で成り立っている、というカラクリを考えるのは別の記事とします）
逆に、購入のしかたや、ログインについては大いに課題ありで、こちらはサービス選定時になぜ考慮されなかったのか気になるところです。
＜2021/10/7追記＞
その後、継続して使ってみて、他にもわかったことを追記します。
・ログインしてブラウザで開きっぱなしが、勝手にログアウトしている
何日かふちゅチケサイトを開かずに（ブラウザで開きっぱなしのものをそのまま放置して）いると、勝手にログアウトされることがあるようです。
→レジへ行く前に、ブラウザを開いて一度確認しましょう。
・処方薬の支払いには使えない
ドラッグストアでふちゅチケが使用できる場合も、併設されている調剤コーナーで処方箋を出して薬を購入する場合は、使えないとのことです。
ふちゅチケサイトにも記載がありました。
クレジットカードなどでの支払は可能なことが多いので、ちょっと違和感がありましたが、地域振興券の制約なのかもしれませんね。
・デジタル版で誤って支払ったものは、デジタル商品券として返金が可能
これはかなり驚きでした。上記、ドラッグストアのレジ担当の店員さんも知らず、一旦ふちゅチケで支払をしてしまって、それが完了した後、POS側に打ち込んだところ、そこで処理ができず、誤りに気づかれていました。
「もうふちゅチケ側は支払してしまいました」というやり取りをして、現金で返金されるのかな？と思いきや、別のふちゅチケの担当の店員さんと相談。
少しして、（おそらく店舗側のアカウントでログインしている）携帯端末から、「今、返金処理をしますね」と支払履歴の内容に対して「返金」処理をしました。（画面を見せながらオペレーションしてくれました）
すると、一瞬でこちら側の携帯のアカウントにも返金されて残高が戻ったという履歴が入りました。
これは、、、デジタル決済ならではのメリット、速さだなと思いました。
利用者と店舗管理者側が、それぞれ、仕組みと使い方を理解していれば、なかなか便利になりますね！