「空気を読む」と「我慢する」は違う。
こちらの記事についてです。
「空気を読む」
と
「我慢する」
は
全くの別物です。
例えば、今。
「日本人の多くが自他共に外出時には不織布マスクを着用することを望んでいる」
この部分を把握するのが「空気を読む」です。
私はアスペルガー症候群(ASD)なので、
「日本人の多くが自他共に外出時には不織布マスクを着用することを望んでいる」
という事実を導き出す為には、
①情報を集める。
②集めた情報を分析、解析する。
③分析、解析結果を元に推理する。
このスリーステップが必要。
でも、定型の皆さんはこのスリーステップを経なくても、「見る」「聞く」と同じ感覚で、
「日本人の多くが自他共に外出時には不織布マスクを着用することを望んでいる」
という事実を導き出せる。
まじか。
定型の人ハイスペックだな。
アスペルガーが疲れやすい原因、もしかしなくてもコレか?
というのが、上記の記事に書いた内容です。
…………で。
「日本人の多くが自他共に外出時には不織布マスクを着用することを望んでいる」
と
「だから外出時には不織布マスクを着用する」
は
別物です。
「日本人の多くが自他共に外出時には不織布マスクを着用することを望んでいる」
この部分を把握していて尚、
「私は布(ウレタン)マスクを着用する」
「私はマスクをしない」
を、選んでいる人もいます。
そして、
「日本人の多くが自他共に外出時には不織布マスクを着用することを望んでいる」
を把握した上で、あえて、
「私は布(ウレタン)マスクを着用する」
「私はマスクをしない」
を選んでいるので、
空気を読んでいないわけではない
のです。
こんな時期だからこそ、ブランドものの布マスクやキャラクターものの布マスクをして、マスク生活を楽しもうという人もいるでしょうし。
ワクチンを打ったから、もしくは外国ではマスク着用が義務じゃない国もあるんだから自分はあえてマスクをしないという人もいるでしょうし。
その選択の善悪は別として、
「日本人の多くが自他共に外出時には不織布マスクを着用することを望んでいる」
を把握した上であえて布マスクやマスクを着用しないことを選んでいるのですから、空気を読んでいないわけではないんです。
ちょっとびっくりしたのですが、
「日本人の多くが自他共に外出時には不織布マスクを着用することを望んでいる」
+
「だから外出時には不織布マスクをしなければならない」
=
「空気を読む」
だと思っている人がいたこと。
チガウヨーヾ(・д・`;)
「日本人の多くが自他共に外出時には不織布マスクを着用することを望んでいる」
という、
事実を把握するのが「空気を読む」。
空気を読んだ上で「不織布マスクを購入して着用する」という
選択
と
行動
は、また別物。
「みんながサービス残業してる」
と
「だから自分もサービス残業する」
はまた別物。
みんながサービス残業している中定時キッチリで帰る人が必ずしも空気の読めない人というわけではないんです。
そうやって定時キッチリで帰る人、上司に「みんなサービス残業やってるじゃん」
って言われても、
「雇用契約書に“うちは残業がありません”と書いてありましたので私は雇用契約を結びました。それなのに私に無理矢理残業させようとするのは雇用契約違反です」
「私、雇用契約書のコピーをキチンと保管していますが、証拠として提出しましょうか?」
とキッパリ言って帰っても、別にOK。
無問題。
これは、空気が読めていないわけではないです。
「みんながサービス残業をしている」
+
「だから私もサービス残業をしなければならない」
=
「空気を読む」
では“ない”。
ただ、
多数の望みと反する行動を取ったことにより発生する責任を取らなければならない
というのはもちろんあります。
マスクの例で言えば、あえて布(ウレタン)マスク着用を選んだ人や、マスクを着用しなかった人が新型コロナウィルスに感染したとして、
「不織布マスクじゃなくて、いつも布(ウレタン)マスクだったからだ」
「マスクをしていなかったからだ」
と責められるのは覚悟しておかなければならない。
それは、布(ウレタン)マスクを選んだ人や、マスクを着用しなかった人の責任です。
また、
『来店の際は必ず不織布マスクを着用してください』
と注意書があって、布(ウレタン)マスク着用やマスクなしでは目的のお店に入れなかったとしても、それは布(ウレタン)マスクを選んだ人やマスクを着用しなかった人の責任です。
そこを、
「責める連中が悪い」
「ルールが厳しい店が悪い」
と避難するのは違うし、暴れて暴力を奮うのは論外です。
ただ、
「空気を読む」
と
「我慢する」
は別物です。
そして、
「我慢しなかった人」
=
「空気を読んでいない人」
でもありません。
ただ、
「ガチで空気が読めない人」というのも中にはいます。
「日本人の多くが自他共に外出時には不織布マスクを着用することを望んでいる」
この事実を感覚的に把握できないだけじゃなく、①情報収集②情報解析③推理のスリーステップを代用することもできない人も中にはいます。
ですが、そういう人たちと、
・あえて、布(ウレタン)マスクを選ぶ人
・あえて、マスクを着用しない人
も、また別物なのです。