物を買う時に2つのルールを設けてから変わったこと
1〜2年前から消耗品以外の物を購入する時に2つのルールを設けることにした。
1つ目は生活や行動が今よりも良くなること。2つ目はシンプルなデザインであることだ。
今回はそれらのルールを設けることによって生まれた良い変化を紹介していきたい。
その1. 住空間がすっきりして生活の質が向上した
まず第一に生活や行動が今よりも良くなるという制約を設けていることで、購入前に何故その商品を買うのかを深く考えるようになった。
例えば、以前はコードがあるタイプの掃除機を利用していたが以下の課題が存在していた。
1. コードの抜き差しが面倒で掃除機をかける頻度が下がっていた
2. アタッチメントが少なく隅々まで掃除が行き届かない
その結果、清潔な空間に保てていなかったこと。また、リモートワークによってよりそれに対してストレスが増大していたため、コードレスでアタッチメントが豊富なdysonの掃除機を購入するに至る。
実際に購入してからは掃除機をかける前後でのステップ数が減ったことで毎日のように掃除機をかけるになり、隅々まで行き届くようになったので清潔な住環境で過ごせるようになった。
また、生活や行動が今よりも良くなるというルールの存在は物を購入する意思決定だけではなく、捨てるという行為の判断基準にもなった。
例えば、ちょっと休憩と思って腰をかけて気づいたらダラダラしてしまうソファであったり、掃除機をかけても綺麗になったか判断できない絨毯などは生活や行動に悪影響を与えていると判断して処分をした。
結果的に以前よりも物が少なくなったのにも関わらず生活の質は向上するという状態に変化した。
その2. 物に対して愛着が生まれる
もう一つ、シンプルであるというルールについてだ。シンプルであるということは、その製品や物がどの問題を解決するものなのかフォーカスされており、どのような形状やスタイル、機能になっているとその利用者やその生活の中に溶け込むのか、良い体験になるのかが熟慮されているという表れでもあると個人的に思っている。
それゆえ、シンプルな製品は高くて手を出しづらい時がある。しかし、高いということがその値段を払うだけの価値を自分が得られるのかどうかを考える時間を与えてくれる。
自分はその製品や機能自体が本当に必要なのか。
生活や行動が今よりも良くなると確信できるのか。
それは継続的に使うのか。頻度はどうか。
ブランドの世界観や価値観に共感できるのか。
などなど様々なことを考える。そして、それらを加味して購入にまで至った物は大事にするし、自分の中で意味や納得感を持つことができる。
きちんと意味を持った物に囲まれて生活をするというのは幸せなことであるし、逆に物も幸せだと思うから、自分はシンプルであるということの条件を外さないようにしている。
さいごに
最近になって、自分が設けたルールに則って購買する姿勢はデザインする時の態度と似ているなと気づいた。
どうありたいか・どうなりたいかを考え、それを疎外している要因や足りないものは何なのかを自身へ問いかけたり観察をしたりして発見をし、それを解決する物(機能)を導入することで理想に近づく。
まだまだ理想からは遠い環境ではあるけれども少しずつ良い生活というものをデザインしていきたい。