入社後2年の振り返り
執筆時点(2021/3/31)で入社2年目も終わり。備忘も兼ねて区切りのタイミングなのでざっくりとこの2年間を振り返ってみます。
※3/31の23時ごろから書き始めたら案の定日付を超えましたがノーカウントで。(執筆時間:約1時間半)
0. 自己紹介
大手SIerに新卒入社した2年目SEです。PKG製品の開発・保守を担当しています。現在の担当はAI・RPAです。4月からDX担当になります。
1. 1年目前半
昔から「早く働きたい」と思っていた私はワクワクしながら憧れの企業で入社式を迎えました。そして優秀な同期とともに半年間の研修をスタートしました。
本当に周りは優秀な人ばかりで自分なんかが通用するのかと思いました。なので人一倍頑張りました。みんなが退屈そうにしている講座でも真剣に話を聞き、帰宅したらその日の復習と受験生並みに頑張っていたと思います。もちろん通勤電車では英語の勉強や資格の勉強もしていました。
その甲斐あってか、同期からも講師からも優秀な奴と評価され、自分はこの会社で通用するレベルに立てているのだと自信を持ちました。
また、この研修期間はいくつもチャレンジする機会がありました。クラスリーダーへの立候補、社長への意気込み宣言、英語コミュニティへ参加 等。失敗するなら今しかないと、いろいろとチャレンジしました。その結果、飛びこむことへの自信がつき、また、しっかり経験値を詰めたと思います。今思うと、このチャレンジする姿勢が後々活きてきました。
2. 1年目後半
研修も終わり、いよいよ配属です。入社式とは違い、上司や先輩がいるところに入るわけでなかなか緊張しました。ちなみに希望した部署ではありませんでした。
初日は部門内での研修で職場の方とは離れた場所にいたのですが、夕方自席に向かうと飲みに誘っていただきました。皆さんの仕事が終わるまで待っていると、隣の席に座っている先輩が話しかけてくれました。「君の論文とか読んだよー。カーネル法使ってたんだ、すごいね。」そんなことを言いながら私の論文を上司に渡しに行きました。やばい人がいるなと思いました。そんな第一印象がやばい人が私の直属の先輩でした。しかし、この方はとても優しく更には私の知的好奇心を常に満たしてくれるような方でした※。
そして、この先輩と上司とともに仕事を進めていった半年でした。メンターの方も同じチームではあるのですが、仕事内容が微妙に異なり、時々同じ仕事したりという感じでした。しかし、私のことをよく見てくださり、自由にやらせていただいたうえで困ったときには相談に乗っていただくといった形で相性も良く快適に過ごさせていただきました。
そんな感じで半年間ひたすら仕事を覚えていきました。
(※余談ですが、もともとSEという仕事に対してWeb系のイメージを持っていたのでSIerのSEが思ったよりビジネス寄りだったことは衝撃でした。想定より技術ゴリゴリって感じの人が少なかったなか、先輩はビジネスも技術も詳しい方で大いに刺激をいただいております。)
3. 2年目前半
私にとっての一大事が起こります。なんと、やばい先輩(←愛があるゆえの表現)が半年間休職したのです。事前に聞いてはいたものの、実際にいなくなると先輩の偉大さをひしひしと感じました。ちなみに、休職した理由はポジティブなものですのでご安心ください。
まず、仕事の進め方が変わりました。体制が「上司-私」となったのです。そうすると今まで先輩が行ってきた仕事がすべて私に来るようになり、まだまだ何も知らない私は上司から指摘をもらいまくっていました。あまりに上手くいかず、少し落ち込んでいた時期もありました。でも、そんなときにはチームの方やメンターの方に助けていただきました。チームって偉大です。そんな紆余曲折がありながら、千尋の谷に落とされた私は力をつけながら這い上がっていきました。
また、2つの大きなイベントがありました。
1つ目は社内でビジネスアイデア応募したことです。アフターコロナのビジネスを考えるとのことで、全社員を対象にビジネスアイデアを募集する動きがありました。兼ねてよりEdTech分野に興味があった私は自分の妄想をありったけに書いて応募しました。そしてなんと、そこそこ検討したもらえたのです。まぁ実現までには至らなかったわけですが、社長が自分のアイデアに目を通してくれたり、秘書室の方や教育事業の部門の方との検討機会を与えられました。まだまだ若手の私にとって部門を跨いだ会議の場を経験できたことや、企画を上げるうえでの難しさを知れたことは大きな財産となりました。また、この会社は若手であろうとチャレンジしていけると感じるきっかけにもなりました。(このときチャレンジできたのは、研修時にチャレンジした経験あってこそかなと思っています。)
2つ目は社外のコミュニティに参加しだしたことです。上述したように私はEdTech分野に興味があります。しかし、現在の仕事では携われそうになかったので、社外の取り組みを探すことにしました。当時、テレワークになったこともあり時間があったので副業とかしてみたいなーと何となく考えていたのもきっかけの一つです。そして、教育系のNPO法人のイベントに参加し始めました。詳しくは次節に記載しますが、現在も継続して参加しています。
4. 2年目後半
そして最後の半年です。一番書くことがあるかもしれないです。もちろん記憶が新しいというのもありますが、本当に頑張ったなという半年でした。細分化して書いていくことにします。
(a)通常業務
やばい先輩が戻ってきました。先輩が戻ってきて、仕事のペースも上がり、通常の業務量が増えました。忙しくなる半面、先輩のサポートのもといろいろとチャレンジできたことは良い経験です。何より、知的好奇心が再び満たされます。
(b)社内のコミュニティ
ちょうどこのタイミングで、社内のコミュニティ活動を活発化していく動きがありました。今まで有識者だけだった活動の対象者を全員に拡大し、誰でも好きな活動を行っていけるというものです。ここぞとばかりに、AI系のコミュニティに参加しました。新たな人脈や知見が得られとても勉強になりました。
(c)社内DX活動
2年目前半の積極的な活動(ビジネスアイデアの応募等)が部長に評価され、社内DX活動の中心部分に参加させていただきました。現在も継続中の活動ではありますが、社内でトップレベルに優秀な方が集まっており、とても刺激的です。その中で新たな人脈ができたり、新しい社内制度を考えたりと楽しいことをさせていただいています。
(d)AI Quest参加とE資格の取得(とG検定の取得)
業務でAIを使うこともあり、AIについての勉強も日々行っております。まず、AI Questという経産省主催のプログラムに参加しました。全国各地から様々な属性の方がオンライン上に集結し、「ビジネス課題の発見~AIの実装~経営層へのプレゼン」というケーススタディを5か月間実施しました。平日の業務後や休日の時間を使って参加しましたが、なかなかしんどかったです。しかし、AIは書籍やUdemyでしか勉強していなかった自分にとって、ビジネスに即した形で実装していく経験は新鮮で大きなスキルアップにつながりました。
次にE資格※1の勉強を行いました。なんと、AI Questの最中です。正直少し舐めていました。多少は知識もあるし、少し勉強すれば合格できるだろうと。しかし、めちゃめちゃ大変でした。まず、E資格を受けるために指定講座を修了する必要があります。これがとても時間がかかりました。更には、問題も数学の知識を使うものが多く、理解にもとても時間がかかりました。AI Questも合わせて、平日は安らぐ時間なし、休日も勉強と受験生並み(入社後2回目)の生活を送っていました。結果、頑張った甲斐もあり無事合格し、表向きはAIエンジニアと語れるようになりました。少しおまけの話ですが、夏ごろにG検定※2も取得しています。
※1:E資格:AIのエンジニアとして必要な知識を有しているかを検定する資格。
※2:G検定:AI活用するビジネスパーソンとして必要な知識を有しているかを検定する資格
(e)NPOのスピンオフ
2年目前半で参加していたNPOのイベントですが、なんと途中で打ち切りとなってしまいました。教育事業への綱がなくなってしまうと悲しんでいたのですが、一人の参加者が有志でコミュニティを継続させようと動き出し、私もそれに賛同し、今では10人程度の有志でコミュニティを継続させています。何をやっているかというと、ゆる~く教育についてを語り合ったり、ゆる~く探求とは何かについて話し合ったりしています。まだ立ち上げ段階でありいろいろと模索しています。ひとまず各自が得意とするところをテーマに話していくことをしており、私は次回、ICT教育についてのテーマで話すことになっています。今は全体的にまだ具体的なアクションに落とし込めていないですが、今後実際にアクションに落とし込めるようにしたいと考えています。
5. おわりに
案の定、最後がとても長くなってしまいました。それだけ濃い時間を過ごしてきたのだなと改めて思います。この二年間いろいろな経験をしてきました。ここに書いていないこともたくさんあります。その中で、私が学んできたことは「ファーストペンギンとしてチャレンジしていこう」ということです。あらゆる場面でチャレンジというキーワードが登場しました。実際に私はチャレンジを好き好んで新しい場所に飛び込み、成果を出してきました。VUCAの時代と呼ばれ、DXと叫ばれている今、必要な力はチャレンジすることだと思っています。今後もチャレンジを続けながら、少しでも好きなこと(EdTech、最新テクノロジー)を仕事にできるように努力を継続したいと思います。
★こういう働き方をPLAY WORKと呼ぶようです。★