Startup Weekend 宇都宮での学び
5/26~28に、Startup Weekend 宇都宮(以下、SWU)というイベントに参加して良い学びを得られたので、その内容について共有させていただきます!
本イベントは世界各地で行われており、宇都宮開催は4回目とのことです。
起業に興味があるのと、知人がオーガナイザーとして運営をしていたこともあり、今回初めて参加してきました。
私は普段、大手企業で製品の新規機能開発などを行っており「アイデアをカタチにする」ところは普段から慣れているつもりなのですが、全然違ったなという感覚が痛烈に残っており整理も兼ねてご共有いたします!
1. SWUの流れ
まずはSWUがどのよう実施されたかをまとめてみます。
1日目(金曜日)
18時ごろに集合し、参加者間のネットワーキングや1分ピッチを実施します。1分ピッチでは任意で各参加者がアイデアを発表し、その内容をもとにチームを作ります。自分のアイデアでメンバーを集めても良いですし、他の方のアイデアに参加するのも良いです。今回は他の方のアイデアに乗っかることにしました。
2日目(土曜日)
特に進め方にルールがあるわけでもなく、手探りでアイデアをカタチにしていきます。午後にはコーチングセッションが行われて、進め方についてアドバイスをもらえます。(ここの学びが本当に大きかったと感じます。)
3日目(日曜日)
15:00〜ピッチがあり、そこに向けて最後の追い込みです。ピッチでは以下の観点で審査を受けることになります。
いかに足を動かしたか(仮説検証、顧客獲得)
いかに手を動かしたか(MVP作成)
いかに頭を動かしたか(ビジネスアイデア)
2. 学んだこと
全体を通してや、コーチングで学んだことをいくつか挙げていきます。
①誰の何を解決するか
当たり前のことではあるのですが、個人的には一番モヤモヤしたところです。SWUで強く言われたのは、「ターゲットはそこに金を出すのか」ということです。
私たちのチームでは「"小学校低学年の保護者"の"大量の配布物による情報整理が大変"」という問題を解決しようとしました。
その観点で何人かにヒアリングもしてみたのですが、「解決したら嬉しいけど金は払わない」と言われてしまいます。
つまり、「あったら良いな」レベルであり、金を払うほどのペインにはなっていないということです。
じゃあどうすれば良いんだ、ということで思わず感心したのが次の内容です。
②どこに時間/金/エネルギーをかけているか
これも言われてみればその通りなのですが、人は通常ペインを認識していない(言語化していない)のです。なので、「困っていますか?」や「この解決策どうですか?」と聞いてもイマイチ刺さらないことになります。
そこで、ヒアリングする際に大事なのが普段の行動を観察することになります。普段の行動を直接観察できなくても、何にどの程度時間をかけているか等を聞くことで潜在的なペインを炙り出すことができます。
という話をコーチングでアドバイスいただきました。
③検証するに値する仮説になっているか
正直、これが一番痛烈に覚えています。話している中で「そもそも仮説を自分たちで説明できていない」と言われました。確かに話している中で漠然としている感覚があったので、まさに!という感覚でした。
困っているはずだよなという漠然とした思いがあるだけで、どんな答えが欲しいのか定まっていなかったと思います。
今回の例で行くと、「学校から大量の配布物が配られ、情報が整理できないことにより致命的な忘れ物をした人が50%程度いるはずだ」など、より具体的にする必要があったのだろうと振り返りながら考えています。(この仮説が良い仮説かはわからないですが…)
そして、この仮説について関連して2つ。
③-1:ヒアリングでは過去の事実のみを聞き出し、その事実をもとに仮説を検証する。
③-2:審査員が「本当に?」と聞いてくることに対して自信をもって「知らないんですか?」と言える状態になったらソリューションを考え始めるタイミング。
仮説思考という言葉は知っており普段の仕事の中でも意識していましたが、SWUでの体験を通して全然使えていなかったなと反省しました。
そもそも仮説というものに対して理解が足りていない実感があるので、とりあえず下記の書籍で学習していきます。(もちろん実践も。)
④チームメンバーからの学び
短い期間ではありますが素敵な仲間に恵まれ、大いに刺激を貰いました。
自分には足りない部分をチームメンバーが持っており、実践を重ねながら近づいていければと思います。
CEOのしょーちゃんは、バランス力が抜群。みんなの意見を聞きながら、しっかりチームを前進させてくださいました。そして人を惹きつける魅力。1分ピッチで見事に惹きつけられてしまいました。笑
CDOのMAYさんとCMOのsatomiさんは、圧倒的な行動力とデザイン力で仮説の深堀とプロトタイピングを推進してくださいました。プレゼンもめちゃくちゃ上手。(そして、高校生というのが驚き!)
雑用係(!?)のタカケンさんは、オーガナイザーとの両立でご参加いただき、全体のファシリやビジネスアイデアの構築でめちゃくちゃご支援いただきました。(ピッチ資料から画像持ってきたタイミングで雑用係という表記に気づきました。笑)
3. 今後の目標
大まかなプロセスを自分の中で落とし込めた実感はあるので、是非もう一度参加して優勝を目指します。(今回は3位でした)
そのためにも、普段から仮説思考および評価基準でもあった下記3点を仕事の中で実践していきます。
いかに足を動かしたか(仮説検証、顧客獲得)
いかに手を動かしたか(MVP作成)
いかに頭を動かしたか(ビジネスアイデア)
(´-`).。oO(Figmaも最低限触れるようにしておこう…)